画像問題:Who is she/he? No. 36

本年最後の問題はこの方。まだ現役ですし、長きにわたり主演を務めたあのSFホラーのシリーズは今でも人気のはずですから、老若男女誰にも解るイージー問題でしょう。今とは違う製作意図(と僕は思っています)で女性が活躍するシリーズでしたねえ。 それ以外にも意外に(あはは、洒落かな?)良い作品に多く出ていまして、僕はゴリラが出て来るあ…
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映画評「四月になれば彼女は」

☆☆★(5点/10点満点中) 2024年日本映画 監督・山田智和 ネタバレあり 昭和20年代後半から30年代生まれの方は、この題名にはサイモン&ガーファンクルを思い出さざるを得ない。名曲 April Come She Will の邦題である。一見直訳であるが、押韻の為に語順が変えられてい、通常の文章であれば April She…
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映画評「お早よう」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1959年日本映画 監督・小津安二郎 ネタバレあり WOWOWの放映メニューの結果、近年は邦画の比率が多くなって、元来の洋画ファンとしては面白く思っていないわけである一方、久しぶりに小津調の小津安二郎でも観ようかと考えていたら、常連の蟷螂の斧さんから「お早よう」を観たとコメントが入った。その為に…
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映画評「カラーパープル」(2023年版)

☆☆☆(6点/10点満点中) 2023年アメリカ映画 監督ブリッツ・バザウーレ ネタバレあり アリス・ウォーカーの同名小説をスティーヴン・スピルバーグが1985年に映画化した。それをマーシャ・ノーマンがミュージカル舞台化したものを映画化した作品。一々西暦が示されるが、原作に年の表記が一切ないので、明らかにスピルバーグの映画版を…
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映画評「ポトフ 美食家と料理家」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2022年フランス=ベルギー合作映画 監督トライ・アン・ユン ネタバレあり 最近日本のTV番組を見ていると、グルメというフランスからの外来語が料理そのものに使われていることによく遭遇する。  本来はこの映画の邦題のサブタイトルにある美食家もしくは食通を指すわけだから、グルメがグルメを食べている…
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映画評「キリング・オブ・ケネス・チェンバレン」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年アメリカ映画 監督デーヴィッド・ミデル ネタバレあり 2011年11月にニュー・ヨーク州で起きた実話の映画化である。 未明。独り暮らしで心臓の悪い70歳の黒人ケネス・チェンバレン・シニア(フランキー・フェイスン)が、寝ぼけて医療用通報装置を作動させてしまい、ライフセンターの声に答…
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映画評「ワイルドツアー」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・三宅唱 ネタバレあり 三宅唱監督シリーズその3。 昨日の「やくたたず」が卒業を控えた高校生3人が短期間零細警備会社で短期間社会勉強として(?)働くというお話だったのに対し、8年後の本作は、高校受験を控えた中学生二人シュン(安光隆太郎)とタケ(栗林大輔)が、【山口のD…
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映画評「やくたたず」

☆☆★(5点/10点満点中) 2010年日本映画 監督・三宅唱 ネタバレあり 「ケイコ 目を澄ませて」で瞠目したがまだまだ真価を掴むには遠い三宅唱監督のデビュー作。WOWOWのBS放送を録画しておいたが、配信で観てみた。 北海道。卒業を控えた3人の高校生が、先輩の務める小さな警備会社で、車の運転を習うかたわらアルバイトに…
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映画評「サイレントラブ」

☆☆(4点/10点満点中) 2024年日本映画 監督・内田英治 ネタバレあり 内田英治という監督は極めて大衆的な映画の作り手で、幅はそれなりにあるが、余り感心したことがない。 横浜音楽大学で清掃などをしている青年作業員・山田涼介が、屋上から飛び降りようとするピアノ科の女学生・浜辺美波を助ける。彼女は交通事故で目と手を負傷…
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映画評「ゴーストバスターズ/フローズン・サマー」

☆☆★(5点/10点満点中) 2024年アメリカ映画 監督ギル・キーナン ネタバレあり シリーズ第5作と言っても、3種類ある。ジュヴナイル化した前作から数えれば第2作。 前作同様、スペングラーの孫娘フィービー(マッケンナ・グレース)とその兄トレヴァー(フィン・ウォルフハード)は、母親キャリー(キャリー・クーン)と結ばれた…
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映画評「夜明けのすべて」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2024年日本映画 監督・三宅唱 ネタバレあり 「ケイコ 目を澄ませて」で俄然注目された三宅唱監督の新作。瀬尾まいこの同名小説を映画化したものである。 僕ら男には縁のないPMS(月経前症候群)の為にその前後で二重人格のようになり一流企業を退職した上白石萌音が務めて5年経つ町の教具メーカーに…
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映画評「ありふれた教室」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2023年ドイツ=アメリカ合作映画 監督イルケル・チャタク ネタバレあり 着想的にはイランのアスガー・ファルハディに近いものがある。 ドイツの学校(日本の中学下級生くらいの生徒が出て来る)で、盗難事件が相次いで起きている。大金を持っていたアラブ系の生徒が最初に疑われ連行された校長室で、両親…
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映画評「ルー、パリで生まれた猫」

☆☆★(5点/10点満点中) 2023年フランス=スイス合作映画 監督ギヨーム・メダチェフスキ ネタバレあり 日本の「子猫物語」と違って、こちらは人間が大いに絡んで来る。 パリ。屋根で生まれたキジトラ猫がそのアパートで両親と暮らす10歳の少女クレム(キャプシーヌ・サンソン=ファブレス)に拾われてルーと名付けられる。猫好き…
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映画評「きっと、それは愛じゃない」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2022年イギリス=フランス=インド合作映画 監督シェカール・カプール ネタバレあり 1980年代から90年代に戻った気分が味わえる上質の恋愛映画である。英米特にアメリカ映画がこういう爽やかな恋愛映画を作らなくなって久しい。 ロンドン。白人の美人ドキュメンタリー作家リリー・ジェームズが、結…
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映画評「シチリア・サマー」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2022年イタリア映画 監督ジュゼッペ・フィオレーロ ネタバレあり 二カ月ほど前に「蟻の王」というイタリア製の同性愛絡みの実話の映画化を観たばかり。こちらも同様である。  あちらは中年と少年という性犯罪要素も絡んでいたのに対し、こちらはミドルティーン同士の青春映画で、実話を強調する必要さえない…
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映画評「ソウルメイト」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2023年韓国映画 監督ミン・ヨングン ネタバレあり 昨日アップした中国映画「ソウルメイト/七月と安生」の韓国版リメイク。骨子は殆ど同じだが、作品の性格は結構違うような気がする。その辺は後で述べる。 自由奔放な安生がこちらではアン・ミソ(高校以降キム・ダミ)、安定を求めているふりをする七月が…
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映画評「ソウルメイト/七月と安生」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2016年中国=香港合作映画 監督でデレク・ツァン ネタバレあり 韓国版リメイクが【W座からの招待状】に出るので、オリジナルの中国版を先に観てみる。  【W座からの招待状】を見逃さずに観て来たのは、小山薫堂の文(詩)と歴代イラストレーター(絵)のコンビの力によるところが多いから、普通の番組枠にな…
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映画評「ルックバック」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 2024年日本映画 監督・押山清高 ネタバレあり 大分以前から映画雑誌を買わなくなり話題も追いかけず、新作の評判など知らないことが多いので、時々戴ける常連さんの推薦は有難い。ほぼその推薦に価する秀作・傑作が多く益々有難い。  本作は藤本タツキなる漫画家によるコミックのアニメ化で、プライムビデ…
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映画評「文学賞殺人事件 大いなる助走」

☆☆★(5点/10点満点中) 1989年日本映画 監督・鈴木則文 ネタバレあり 鈴木則文監督シリーズその3。 筒井康隆に「あなたも流行作家になれる」というエッセイ (?) があるが、その小説版みたいな(と映画化されたものから僕が勝手に想像する)「大いなる助走」の映画化。  そこで問題にしたいのはどちらがタイトルなのかと…
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映画評「吼えろ鉄拳」

☆☆(4点/10点満点中) 1981年日本映画 監督・鈴木則文 ネタバレあり WOWOWの鈴木則文監督特集のうち3本ほど観るつもりのうちその2本目。  大映や日活のアクション系監督に比べてカット割りで見るタイプではないので余り興味を覚えない監督だが、とにかく最近はどこもかしこも不毛地帯なのでとにかく見てみる。 アメリカ…
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