映画評「ドリームプラン」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2021年アメリカ映画 監督レイナルド・マーカス・グリーン ネタバレあり 球技において野球の次に好きなのはテニスだった。TV放映が割合多いことがその理由で、NHKが独占していたウィンブルドンに加え、WOWOWの開局と共に他の四大オープンも良く観たものである。  しかし、今世紀に入って徐々に観な…
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映画評「コンフィデンスマンJP 英雄編」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2022年日本映画 監督・田中亮 ネタバレあり TV番組の映画版シリーズ第3弾。前回まで出ていた三浦春馬と竹内結子が自死して登場しないのは少々複雑な思いをするが、本編中で彼らは引退したことになって言及されているのは少し感慨を呼ぶ。 例によって例の如く入り組んでいるので、短い文章でお話の流れを…
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映画評「ナワリヌイ」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2022年アメリカ映画 監督ダニエル・ロハー ネタバレあり ロシアのウクライナ侵攻以前、反体制派政治家アレクセイ・ナヴァルヌィ(ナワリヌイ)が毒殺されかかり、ドイツでの治療・快癒後にロシアに戻って逮捕・収監されているのがロシア関連のニュースでは大きな話題を呼んでいた。  侵攻後は戦争という大き…
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映画評「私はヴァレンティナ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2020年ブラジル映画 監督カッシオ・ペレイラ・ドス・サントス ネタバレあり 「わたしはロランス」というトランスジェンダーをテーマにした映画を何年か前に観た。邦題の付け方から言って同種の内容と想像した通り、トランスジェンダーの少年男子というか少女の苦闘を描くブラジル製青春ドラマである。 前の…
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映画評「フォーリング 50年間の想い出」

☆☆★(5点/10点満点中) 2020年イギリス=アメリカ=カナダ合作映画 監督ヴィゴ・モーテンセン ネタバレあり ヴィゴ・モーテンセンの初メガフォン作で、脚本・音楽・主演も兼ねている。 およそ50歳のパイロットのモーテンセンは、ロサンゼルスで男性パートナーのテリー・チャン、メキシコ系の養女ギャビー・ヴェイルスと暮らして…
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映画評「ファイター、北からの挑戦者」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2020年韓国映画 監督ユン・ジェホ ネタバレあり 韓国映画でもこういうインディ系の映画は、喜劇性とシリアス性の振幅で勝負する韓国大衆映画流の見せ方はしない。そこが気に入った。 中国を経て韓国へやって来た脱北女性イム・スンミが、仲介者の紹介で仕事に精を出し、二つ目のバイト先であるボクシング・…
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映画評「クレッシェンド 音楽の架け橋」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年ドイツ映画 監督ドロール・ザハヴィ ネタバレあり 国連関係?の女性ビビアナ・ベグローが、世界的に有名なドイツ人指揮者ペーター・ジモニシェックを訪問し、イスラエルとパレスチナの若者たちによるオーケストラを作って貰えないかと談判する。自らナチス加害者の息子として苦い経験のある彼はその難しさを…
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映画評「先生、私の隣に座っていただけませんか?」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2021年日本映画 監督・堀江貴大 ネタバレあり 2000年代は華麗なギミックを使った映画が流行った。この映画はその時代の作品群を思い出させると同時に、類似するものはあっても同じアイデアの映画は観たことがないような気がする。 売れっ子女性漫画家・黒木華が、母親が足を痛めたということで、同じ…
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映画評「余命10年」

☆☆★(5点/10点満点中) 2022年日本映画 監督・藤井道人 ネタバレあり 肺動脈性肺高血圧症という難病で38歳で夭逝した小坂流加なる女性作家の、自分の患う病気から着想した恋愛小説の映画化。  劇中のヒロイン茉莉=マツリ=(小松菜奈)が書く小説が原作にほぼ相当すると思われ、一種のメタフィクション要件を構成している。 …
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映画評「囚われの女」(1968年)

☆☆★(5点/10点満点中) 1968年フランス映画 監督アンリ=ジョルジュ・クルーゾー ネタバレあり サスペンス映画の巨匠アンリ=ジョルジュ・クルーゾーの遺作。唯一のカラー作品で、日本劇場未公開。初鑑賞。  フランスで五月革命もありカウンターカルチャーがビークに達した1968年に作られ、ヌーヴェル・ヴァーグへの対抗意識が多…
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映画評「ビジョンズ・オブ・ライト/光の魔術師たち」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1992年アメリカ=日本合作映画 監督トッド・マッカーシー、スチュアート・サミュエルズ、アーノルド・グラスマン ネタバレあり WOWOWが今回特集した映画の裏方シリーズ第4弾は、実際には裏方どころか第二の監督と言える撮影監督についてである。厳密には、彼らが自分の体験を踏まえて語る(主にアメリカ映…
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映画評「プリズナーズ・オブ・ゴーストランド」

☆☆(4点/10点満点中) 2021年アメリカ=日本合作映画 監督・園子温 ネタバレあり 今年夏前に芸能人の性加害への告発が相次いだ。その中に本作監督の園子温も入っていた。東京新聞の文化欄コラムニスト3人が犯罪的行為と業績・功績について連日意見を闘わせていた。一人が問題は問題として考え、業績は別個に考えようと言ったところ、二人…
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映画評「港のマリー」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1949年フランス映画 監督マルセル・カルネ ネタバレあり 1990年代に衛星放送で観た時に“傑作だわい”と思ってIMDbで☆☆☆☆★を進呈した。今回は、マルセル・カルネの力の抜けた人間観察記として面白味を感じるものの、そこまでは行かず、★一つ分落とす。 後年雨傘でお馴染みになるシェルブー…
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映画評「クリーチャー・デザイナーズ ハリウッド特殊効果の魔術師たち」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2015年フランス映画 監督ジル・パンソ、アレクサンドル・ポンセ ネタバレあり 「レイ・ハリーハウゼン 特殊効果の巨人」(2011年)でコマ撮りにアプローチしたジル・パンソが、今度はアレクサンドル・ポンセと組んで、もっと幅広くSFX全般を取り上げたドキュメンタリー。 コマ撮り、着ぐるみという…
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映画評「密告」(1943年)

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1943年フランス映画 監督アンリ=ジョルジュ・クルーゾー ネタバレあり アルフレッド・ヒッチコックとはまた違うタイプのサスペンス映画の巨匠アンリ=ジョルジュ・クルーゾーの第2作。彼の日本劇場公開作品では本作だけ観ていなかった。 フランスの田舎町で、【からす】と署名された怪文書が乱発されて…
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映画評「護られなかった者たちへ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2021年日本映画 監督・瀬々敬久 ネタバレあり 梗概を述べた後に触れるが、作者たち(原作者=中山七里、監督)の言いたいことが良く解る映画である。 仙台。置き去りされた中年男性二人が連続して餓死死体として発見される。いずれも福祉関係の職員である。  ここで刑事・阿部寛と東京出身の相棒・林遣…
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映画評「レインマン」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 1988年アメリカ映画 監督バリー・レヴィンスン ネタバレあり ロードショーで観たのが最初。10年後くらいに衛星放送で再鑑賞、今回がおよそ四半世紀ぶりの3回目である。お気に入りの作品なので、もう少し早く見てしかるべしだったのだが、134分という長さが多少ネックになった。 ランボルギーニを…
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映画評「キャスティング・ディレクター ハリウッドの顔を変えた女性」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2012年アメリカ映画 監督トム・ドナヒュー ネタバレあり 一ヶ月くらい前にコメント欄で、アメリカのキャスティング・ディレクターに触れたことがある。その存在の為に邦画に比べてアメリカ映画には変てこな配役が少ないのではないか、という主旨だった。  そのアメリカでも、1950年代後半まではスター・シ…
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映画評「007/ゴールデンアイ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1995年イギリス=アメリカ合作映画 監督マーティン・キャンベル ネタバレあり シリーズ第17作は、ピアース・ブロスナンによるジェームズ・ボンド第一作。映画の出来栄えはともかく、僕はブロスナンのボンドを割合贔屓にしている。ショーン・コネリーと並んで好色紳士的なムードをよく出しているのと思うのである…
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映画評「ハロルドとリリアン ハリウッド・ラブストーリー」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2015年アメリカ映画 監督ダニエル・レイム ネタバレあり 30代の頃買った「定本 映画術 ヒッチコック/トリュフォー」という本に映画撮影の基礎となる絵コンテが出てくる。中でも「鳥」(1963年)のそれは有名だが、その絵コンテを書いた人物が本作の取り上げるハロルド・ミケルスンなる人物で、最終的に…
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