映画評「ディナー・イン・アメリカ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2020年アメリカ映画 監督アダム・レーマイヤー ネタバレあり 僕のようなオールド洋楽ファンならスーパートランプの「ブレックファスト・イン・アメリカ」を思い出してしまうタイトルで、実際にも音楽絡みの青春映画。青春映画と申しましても、爽やかさとはほぼ無縁の猥雑な内容でありつつ、痛快さは味わえるであり…
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映画評「茲山魚譜 チャサンオボ」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2021年韓国映画 監督イ・ジュニク ネタバレあり 韓国大衆映画は、コミカル性とシリアス性との振幅で勝負するところがあるため買えないことが多いわけだが、時代劇になるとそれが内輪になる為見る確率が高い。本作も、その傾向通り、お笑いも出てくるが内輪である。  韓国映画人若しくは韓国大衆は、ユーモラ…
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映画評「僕の世界の中心は」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2016年ドイツ=オーストリア合作映画 監督ヤーコブ・M・エルヴァ ネタバレあり 鑑賞後映画サイトへ行ったら、本ブログの定義による日本劇場公開映画には当たらない、と判り少々がっかり。 本編が始まって1分もしないうちに苦手な同性愛映画らしいので、ここで止めても “観始めた映画は最後まで観る” …
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映画評「子供はわかってあげない」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2021年日本映画 監督・沖田修一 ネタバレあり 沖田修一は、日本映画界において、山下敦弘と並ぶ、オフビート映画の二大巨匠と思っている。彼らの映画はその定義のように常識とは少し異なる思想を盛ったり行動をしたり人間も出てくるが、僕はそれ以上に、彼らの映画の進行のリズムやテンポが一般的なドラマ映画と…
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映画評「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」

☆☆★(5点/10点満点中) 2021年アメリカ=中国合作映画 監督アンディ・サーキス ネタバレあり 第一作の時、僕は「ジキル博士とハイド氏」の現在版である「超人ハルク」の二番煎じで新味なしと書いたものの、変身中の記憶のない「ハルク」と違って、寄生生物の特徴を生かして対話することができる点は認めなければならない、と少し軌道修正…
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映画評「燃える平原児」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1960年アメリカ映画 監督ドン・シーゲル ネタバレあり 中学生の時にTVで観た。エルヴィス・プレスリーの主演映画の中で数少ないドラマらしいドラマのある西部劇である。 1878年テキサス州。牧場主ジョン・マッキンタイアの長男スティーヴ・フォレストの誕生会に、恋人バーバラ・イーデンやその兄弟…
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映画評「遠き落日」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1992年日本映画 監督・神山征二郎 ネタバレあり お札にもなっている野口英世の伝記映画。  彼の実話は小学生の時に学級図書で伝記を読んだ。記憶しているのは有名な火傷だけだけど(ダジャレ?)。伝記映画を観て早くその場面が来ないかと待ちぼうけているのは珍しいが、勿論ありました。 母親シカ(…
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映画評「少林寺拳法」

☆☆★(5点/10点満点中) 1975年日本映画 監督・中島則文 ネタバレあり 昨日のお下劣「直撃地獄拳 大逆転」よりお話はぐっとまともだが、逆に、厳しく言えば、人情を前面に出した古色蒼然の武道ものである。敢えて本作にこの時代の映画らしさを探せば、どうしてもお下劣を捨てきれないところだ。 終戦直後、大陸から引き揚げてきた…
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映画評「直撃地獄拳 大逆転」

☆☆(4点/10点満点中) 1974年日本映画 監督・石井輝男 ネタバレあり 日本映画が最もお下劣だった頃の東映犯罪コメディー。 千葉真一、佐藤允、郷えい児の三人組が、元警視総監・池部良に、保険会社(社長:丹波哲郎)が大損を被った、秘宝絡みの事件を解決すべく招聘される。 などと書くと、大真面目なサスペンスのようだが…
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映画評「ディア・エヴァン・ハンセン」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2021年アメリカ=日本=中国合作映画 監督スティーヴン・チボスキー ネタバレあり 戦前ミュージカルはコメディーの隣接ジャンルで、アカデミー賞にミュージカル/コメディー部門というのがあったくらいだ。しかし、映画では「ウエスト・サイド物語」(1961年)からぐっと深刻な内容を扱うミュージカルが増えた…
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映画評「あなたの番です 劇場版」

☆☆★(5点/10点満点中) 2021年日本映画 監督・佐久間紀佳 ネタバレあり TVドラマを見る習慣がないので存在も知らない。しかし、ミステリー(映画)と聞けば最近は何でも観る。 キウンクエ蔵前というマンションに原田知世と田中圭の新婚夫婦が越して来る。細君は夫君より一回り以上年上らしい。  2年後、夫婦は結婚記念パー…
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映画評「夜までドライブ」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1940年アメリカ映画 監督ラオール・ウォルシュ ネタバレあり 邦題が内容に合っていず能天気であることも少々問題ではあるものの、by Nightを “夜まで” としたのは誤訳。定冠詞が付いていないので、このbyは日本語の “は” に近い感覚(I am John by name.名前はジョンです、…
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映画評「梅切らぬバカ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2021年日本映画 監督・和島香太郎 ネタバレあり 若い時僕は“自閉症”とは、内気で家から出られないような人間のことと思っていた。しかし、実際には性格のことではなく、発達障害のことであった。そのうち知能指数が高いグループがアスペルガー症候群と言われるものらしい。物の位置に拘り、変わることを嫌った亡…
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映画評「思い出の瞳」

☆☆★(5点/10点満点中) 1948年フランス映画 監督ジャン・ドラノワ ネタバレあり ヌーヴェルヴァーグ以前のフランス映画は濃厚な香りがする。ジャン・ドラノワのメロドラマである本作も主演俳優二人のおかげで香りは良いものの、出来栄えが伴わない。この程度の出来でも初見であれば嬉しいが、Imdbに行ったら採点済みだった。 …
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映画評「ジャニス:リトル・ガール・ブルー」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2015年アメリカ映画 監督エイミー・バーグ ネタバレあり 十代の頃「ミー・アンド・ボビー・マギー」Me and Bobby McGeeを聞いて凄い歌手がいるもんだなあと思った。ジャニス・ジョプリンが死んでからもう何年も経った頃だ。それ以外に「ジャニスの祈り」Move Overを知っていた。大学…
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映画評「パリの調香師 しあわせの香りを探して」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年フランス映画 監督グレゴリー・マーニュ ネタバレあり 先般観た「ローズメイカー 奇跡のバラ」というフランス映画に優れた嗅覚を持つ青年が出て来た。フランス映画は嗅覚映画(?)が好きなようでござる。  一時期原題を重視する時代があったが、現在は昔以上に原題を大事にしない時代になっている。そ…
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映画評「クーリエ:最高機密の運び屋」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2020年イギリス=アメリカ合作映画 監督ドミニク・クック ネタバレあり キューバ危機に関する実話は色々と映画化され、特に「13デイズ」は上出来だった。本作もキューバ危機の裏側で進行した秘話として興味深い内容。 1960年。商社マンのグレヴィル・ウィン(ベネディクト・カンバーバッチ)が、CI…
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映画評「劇場版 ルパンの娘」

☆☆(4点/10点満点中) 2021年日本映画 監督・武内英樹 ネタバレあり 派手に宣伝をしていたのでTVシリーズの存在は知っていたが、アルセーヌ・ルパンのファンだからこそ、観なかった。原作は横関大なるミステリー作家の同名シリーズ。 TVを観ていなかった観客の為に、大泥棒という以外に何の関連もないがルパンの頭文字からL一…
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映画評「孤狼の血 Level 2」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2021年日本映画 監督・白石和彌 ネタバレあり 法律的に正しいことが必ずしも道徳的に善とは限らない、ということが近年の刑事映画でテーマになることが多い(特に洋画)。 そうした現実的な善悪観を実行していた広島県呉原署の “悪徳” 刑事・大上の後釜に座った日岡(松坂桃李)は、その伝で別系列の組…
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映画評「岬のマヨイガ」

☆☆★(5点/10点満点中) 2021年日本映画 監督・川面真也 ネタバレあり 柳田國男「遠野物語」で紹介されている岩手県・東北地方の伝承をベースにした柏葉幸子の児童文学のアニメ化。 大震災(3・11と限らないが、そう思って観て支障なし)の直後、孤児になった8歳の少女ひより(声:粟野咲莉)と17歳の家出少女ユイ(声:芦田…
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