映画評「ボス・ベイビー ファミリー・ミッション」

☆☆★(5点/10点満点中) 2021年アメリカ映画 監督トム・マクグラス ネタバレあり 第1作では “魂交換もの” のヴァリエーションと思えて余り楽しめなかった記憶があるが、魂交換と違うのは、赤ん坊が心の中ではなく実際に大人のように喋り、大人のように行動するところで、そう思って観ると、案外面白く見られる。  結果的に今回の…
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ブログ移行完了 ウェブリからseesaaへ

 29日という予告より一日早く、ブログの移行を敢行しました。  (seesaaブログの事前作成はともかくそこへの)移行にかかった時間は30分足らずで、数日間 “コメントは27日まで”と制限を出したのは、 ほぼ意味のない勇み足に終わりました。コメントの時限制限はもうありません。どしどしお願い致します。  完了する為に行う必要がある…
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映画評「アイダよ、何処へ?」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2020年ボスニア・ヘルツェゴヴィナ=オーストリア=ルーマニア=オランダ=ドイツ=ポーランド=フランス=トルコ=ノルウェー合作映画 監督ヤスミラ・シュバニッチ ネタバレあり この作品が作られ、公開された時、まだウクライナ戦争は起きていなかったわけだが、本作が扱ったユーゴスラヴィア解体後のボスニ…
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映画評「選ばなかったみち」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2020年イギリス=スウェーデン=ポーランド=スペイン=アメリカ合作映画 監督サリー・ポッター ネタバレあり 春先に観た「ファーザー」に一見似ている。少なくとも認知症患者の内面に踏み込んでいる点で共通する。 ローラ・リニーと離婚したメキシコ移民の作家ハビエル・バルデムは認知症を患い、仕事に…
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映画評「ビースト」(2019年)

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年韓国映画 監督イ・ジョンホ ネタバレあり WOWOWは韓国映画の特集を毎月のように組んでいるが、僕が観るのは年に数本程度。しかし、本作は始まって以来毎回必ず観ている【W座からの紹介状】が取り上げた作品につき、無条件で観るわけである。  特に「猟奇的な彼女」以降、笑いとシリアスの振幅で…
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映画評「ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド」

☆☆★(5点/10点満点中) 2021年アメリカ映画 監督スティーヴン・カヤック ネタバレあり 1985年くらいから97年くらいまで、仕事が忙しく(残業が月50~100時間)、かつFM放送による良質な音源が乏しくなってきた為、僕の洋楽鑑賞史から抜け落ちているアーティストが多い。この間(かん)の洋楽は今盛んに追いかけているところ…
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映画評「GAGARINE/ガガーリン」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2020年フランス映画 監督ファニー・リアタール、ジェレミー・トルイ ネタバレあり 5,6年前にロシア製の伝記映画を観たばかりなのに、またユーリ・ガガーリンかと思ったが、伝記映画ではなく、彼の名前に由来するフランスのガガーリン団地なる建物をめぐるお話である。  余分な説明が一切ないので解りにくい…
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映画評「ジャニス・ジョプリン」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 2019年アメリカ映画 監督デーヴィッド・ホーン ネタバレあり ジャニス・ジョプリンが自分を語るという形式で進められるブロードウェイ・ミュージカルをそっくりカメラに収めたTV作品。 とりあえず映画評とはしたものの、本稿は映画評ではないし、ステージ評でもない。敢えて言えばその中間という感じ…
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映画評「名もなき歌」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年ペルー=スペイン=アメリカ=スイス合作映画 監督メリーナ・レオン ネタバレあり 合作であるが、実質ペルー映画である。実に珍しい。昨日の映画に似て、脚本・監督メリーナ・レオンが、新聞記者の父親が30年くらい前に遭遇した経験を基に書かれたらしい。 1988年のペルー。インディオ一部族…
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映画評「我らの父よ」

☆☆★(5点/10点満点中) 2020年イタリア映画 監督クラウディオ・ノーチェ ネタバレあり イタリア映画祭で公開されただけなので、公式にはこれも日本劇場未公開映画に当たるんだねえ。もう少し興味深い作品なら、それもまた良し、なのだけど。 イタリアでテロが多かった1970年代のお話で、舞台設定は1976年。 警察幹…
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映画評「老後の資金がありません!」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2021年日本映画 監督・前田哲 ネタバレあり 垣谷美雨なる作家の小説を映画化したコメディー。一種の社会派映画と言えないこともない。 大学4年生の息子・瀬戸利樹と2歳年上の娘・新川優愛を持つ熟年夫婦のお話。  主人公は細君の天海祐希で、彼女自身は堅実派だが、夫・松重豊は家計に無頓着。そんな…
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映画評「サマーフィルムにのって」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・松本壮史 ネタバレあり 【W座への招待状】が二週続けて青春映画。最古参のWOWOW契約者としては大いに困惑している。この作品もまた監督も出演者も知らない。 高校の映画部所属の時代劇好き女子高生ハダシ(伊藤万理華)が、文化祭に上映する作品に落選したものの未だに映画化を…
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映画評「五匹の紳士」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1966年日本映画 監督・五社英雄 ネタバレあり 五社英雄シリーズ第2弾。  初期の彼の良い点は上映時間が短いところだ。本作も90分で、「グロリア」(1980年)「レオン」(1994年)に先んじるような子連れサスペンスになっていくアイデアの面白さもあって、退屈する間もなく終わる。 父娘を撥…
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映画評「獣の剣」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1965年日本映画 監督・五社英雄 ネタバレあり Filmarksの某氏と違い、 allcinemaの某氏と同じく、僕は五社英雄を余り評価しないが、WOWOWが小特集を組んだので全作保存して観てみる。その第一弾で、彼の映画第二作。 幕末。掛川藩の下級藩士・平木弦之助(平幹二朗)は、次席家老(…
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映画評「略奪者たち」

☆☆★(5点/10点満点中) 2020年イタリア映画 監督ピエトロ・カステリート ネタバレあり 二日続けて正式には日本で劇場公開されていないイタリア映画。昨日の作品と違ってぐっとお話があるどころか、あり過ぎるくらいかもしれない。 高齢女性が息子の友達を騙る男に事実上時計を高額で買わされてしまう。この老婦人が交通事故に遭う…
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映画評「洞窟」

☆☆(4点/10点満点中) 2021年イタリア=フランス=ドイツ合作映画 監督ミケランジェロ・フランマルティーノ ネタバレあり ミケランジェロ・フランマルティーノを観るのは二作目である。  前回の「四つのいのち」の時に、映画批評なるは経験による基準があって初めて可能となる旨書いた。「四つのいのち」はそれくらい比較する作品がな…
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映画評「皮膚を売った男」

☆☆★(5点/10点満点中) 2020年チュニジア=フランス合作映画 監督カウテール・ベン・ハニア ネタバレあり 高木彬光の推理小説「刺青殺人事件」が冒頭で剥ぎ取られた刺青入りの皮膚について述べているのを思い出しながら見ていたが、本作最後にそれらしくなるので笑った。 2011年シリア。恋人ディア・リアンへの求婚を “革命…
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映画評「ミス・マルクス」

☆☆★(5点/10点満点中) 2020年イタリア=ベルギー合作映画 監督スザンナ・ニッキャレッリ ネタバレあり 政治の話をする時に、陰謀論的なもの若しくは共産主義を持ち出す人を僕は信用しない。共産主義を標榜する国はあっても共産主義は終わったのだ。この現在において共産主義を持ち出すこと自体が陰謀論的だ。  安倍元首相暗殺以来世…
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映画評「君が落とした青空」

☆☆★(5点/10点満点中) 2022年日本映画 監督Yuki Saito ネタバレあり 監督も出演者も全く知らない青春映画なので、【W座からの招待状】の枠でなければ、観なかっただろうなあ。  原作はケータイ小説(作:櫻いいよ)ということだが、【W座】がケータイ小説の映画を扱うとは、映画ファンにとってWOWOWの未来は明るく…
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映画評「巴里の空の下セーヌは流れる」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1951年フランス映画 監督ジュリアン・デュヴィヴィエ ネタバレあり ジュリアン・デュヴィヴィエがフランスに帰って漸く彼らしい感覚を発揮した群像劇である。  IMDbに行ったところ、何と9点を進呈していた。が、今回は観終わって複雑な心境に至ったことなどから★一つ分少なくした。 群像劇と言…
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