映画評「白夜」(1971年版)

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 1971年フランス=イタリア合作映画 監督ロベール・ブレッソン ネタバレあり ロベール・ブレッソンがドストエフスキーの「白夜」を、現代パリに舞台を移して翻案した作品。 大学生の時に映画館で観た。実に素晴らしかった。僕の知る範囲で地上波、NHK-BS、WOWOWには出ていない。で、ソフトも…
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映画評「ヴォイス・オブ・ラブ」

☆☆★(5点/10点満点中) 2020年フランス=カナダ=ベルギー合作映画 監督ヴァレリー・ルメルシュ ネタバレあり カナダの歌姫セリーヌ・ディオンの人生をモチーフにした(と言われている)作品。八重歯云々のエピソードは事実かどうか知らないが、Wikipediaを読む限り、ほぼ彼女の伝記映画と言っていいでありましょう。 カ…
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映画評「鑓の権三」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1986年日本映画 監督・篠田正浩 ネタバレあり 近松門左衛門は十余編原文で読んでいるが、本作の原作となる世話物「鑓の権三重帷子」は未読。  映画化したのは、既に「心中天網島」(1969年)で近松世話物の映画化に実績のある篠田正浩で、脚色(富岡多恵子)や音楽(武満徹)も同じである。 江戸…
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映画評「ロバータ」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1935年アメリカ映画 監督ウィリアム・A・サイター ネタバレあり ちょうど一週間前記した「世紀の楽団」(1938年)の作曲家アーヴィング・バーリンほどではないが、ジェローム・カーン絡みの映画も結構多い。30年くらい前に観た「雲流るるままに」(1946年)は1945年に亡くなった直後に作られた追…
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映画評「嘘喰い」

☆★(3点/10点満点中) 2022年日本映画 監督・中田秀夫 ネタバレあり 2022年10月のWOWOWは稀に見るほど不作なので無理無理に観てみたものの、洋の東西を問わず、YAファンタジー系映画は面白くない。お話の為のお話という印象を全く回避できないから、面白くない。  「007」の嘘、例えば陰謀を企む謎の組織は、実際に存…
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映画評「結婚の夜」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1935年アメリカ映画 監督キング・ヴィダー ネタバレあり プライム・ビデオの会員無料枠にはゲイリー・クーパーの主演作品が結構ある。二作続けて200分を超える作品を見たので、短いのをということで選んだところ、IMDbに行ったら観ておりました。  いつ観たか全く記憶がないが、衛星放送による映画放…
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映画評「第一容疑者1 連鎖」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1991年イギリス映画 監督クリストファー・メノール ネタバレあり 常連のモカさんからお薦めされたので、TVシリーズの一部と知っていたが、所謂連続ものではないので、WOWOWの配信で観てみた。  1時間43分で完結かと思っていたら、最後まで通すにはもう一本1時間40分のものを観る必要があると判…
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映画評「ボストン市庁舎」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2020年アメリカ映画 監督フレデリック・ワイズマン ネタバレあり フレデリック・ワイズマンの例によって例の如き、即実に徹したドキュメンタリー。  彼の作品としては、中でも前回観た「ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス」に共通する部分の多い内容だが、多岐に渡る図書館の活動に比しても遥かに多…
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映画評「牙狼之介 地獄斬り」

☆☆(4点/10点満点中) 1967年日本映画 監督・五社英雄 ネタバレあり シリーズ第2弾のモチーフは御用金ではなく、2年前の第二作「獣の剣」と同じく、砂金である。しかし、実際にはお話はこの砂金と殆ど関係なく進行する。 金鉱の見張り役を斬った素浪人孫兵衛(西村晃)や莫連女のお蓮(楠侑子)ら3人が唐丸駕籠に乗せられて移送…
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映画評「牙狼之介」

☆☆★(5点/10点満点中) 1966年日本映画 監督・五社英雄 ネタバレあり 1ヶ月ぶりの五社英雄シリーズ復活。  まだまだ短尺時代で、74分という小品時代劇である。何故か知らないが、60年代末以降彼の映画は長くなる。80年代に作った一連の宮尾登美子原作のドラマも大体140分近辺だった。内容が粘着的になるに応じて長くなった…
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映画評「世紀の楽団」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1938年アメリカ映画 監督ヘンリー・キング ネタバレあり アーヴィング・バーリン絡みの映画は色々と作られているが、本作は彼が自らの曲を全編にちりばめて案出したお話の映画化である。 出世作「アレクサンダー・ラグタイム・バンド」に合わせて発端は1911年。  サンフランシスコの酒場に売り込…
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映画評「天空の城ラピュタ」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1986年日本映画 監督・宮崎駿 ネタバレあり TVのニュース番組がジブリパークの開園の紹介した際に、苔むしたロボット兵の姿を見て、ブログ開設以来観ていないこのスタジオジブリ第一作が見たくなったのだった。 宮崎駿監督の長編第3作で、初見時は前2作に比べて、恐らく登場人物の賑やかしさのせいか…
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映画評「進め竜騎兵」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1936年アメリカ映画 監督マイケル・カーティス ネタバレあり トニー・リチャードスンの「遥かなる戦場」(1968年)と同じ素材、即ちクリミア戦争におけるバラクラヴァの戦いの映画化だが、ぐっとメロドラマ的に作られている。 変な感慨を呼ぶのは、この映画で示されるロシアに対する(英国の)言論は…
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映画評「クライ・マッチョ」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2021年アメリカ映画 監督クリント・イーストウッド ネタバレあり クリント・イーストウッド最新の監督・主演作はアメリカでひどく評判が悪い。IMDbの投票平均は5.7に過ぎない。10点満点の中間値(5.5)は辛うじて超えているが、僕が観た映画の平均値が6.8くらいであることを考えると相当悪い。偏…
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映画評「風雲児アドヴァース」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1936年アメリカ映画 監督マーヴィン・ルロイ ネタバレあり 先日の「相続人」のように観たと思っていたら観ていない作品がある一方、本作のように観た記憶がないのに観ている作品が結構ある。印象が弱ければそういう傾向があるのは言うまでもなく、本作もその類であろう。 原作はハーヴィー・アレンの歴史小…
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映画評「ノイズ」(2022年)

☆☆☆(6点/10点満点中) 2022年日本映画 監督・廣木隆一 ネタバレあり 筒井哲也なる漫画家によるコミックを映画化した本作は、従来の二つのサスペンス映画のタイプを合わせたようなところがあり、そこがなかなか面白い。型通りという世評に僕は与しない。少なくとも、骨格の部分は一見型通りで、実は型通りではないのである。  そのタ…
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映画評「アンチャーテッド」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2022年アメリカ=スペイン合作映画 監督ルーベン・フライシャー ネタバレあり コンピューター・ゲームの映画版との由。この類は全く関心がないので当然現物に触れたことはないが、一時期ポイントが付くクイズでこの題名は聞いたことがある。冒険ものということでしたな。 海賊であり提督でもあったフランシ…
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映画評「ゴヤの名画と優しい泥棒」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2020年イギリス映画 監督ロジャー・ミッシェル ネタバレあり 60年程前に実際にあったゴヤの「ウェリントン公爵の肖像」盗難の顛末と背景を描いた実話もので、英国映画らしいユーモアが遺憾なく発揮された快作。やはりこういう上品なユーモアを扱わせたら現在のところ英国映画がNo.1だろう。 イング…
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映画評「アンドロクレスと獅子」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1952年アメリカ映画 監督チェスター・アースキン ネタバレあり 僕も有名なところは結構読んでいるジョージ・バーナード・ショーの戯曲の映画化で、彼らしく皮肉いっぱいの内容。 映画サイトのストーリー紹介が歴史的に致命的な間違いをしている。キリスト教徒迫害のお話なのに、設定が紀元前2世紀になっ…
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映画評「ボレロ」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1934年アメリカ映画 監督ウェズリー・ラッグルズ ネタバレあり 「暗黒街の顔役」(1931年)の為に暗黒街映画のイメージが強いジョージ・ラフトが、主演した芸道ものである。しかるに、彼のバイオグラフィーを紐解けば、ダンサーを仕事としていた時代があるので、何の意外性もないことになる。同時に暗黒街と…
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