映画評「キャスティング・ディレクター ハリウッドの顔を変えた女性」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2012年アメリカ映画 監督トム・ドナヒュー ネタバレあり 一ヶ月くらい前にコメント欄で、アメリカのキャスティング・ディレクターに触れたことがある。その存在の為に邦画に比べてアメリカ映画には変てこな配役が少ないのではないか、という主旨だった。  そのアメリカでも、1950年代後半まではスター・シ…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「007/ゴールデンアイ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1995年イギリス=アメリカ合作映画 監督マーティン・キャンベル ネタバレあり シリーズ第17作は、ピアース・ブロスナンによるジェームズ・ボンド第一作。映画の出来栄えはともかく、僕はブロスナンのボンドを割合贔屓にしている。ショーン・コネリーと並んで好色紳士的なムードをよく出しているのと思うのである…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「ハロルドとリリアン ハリウッド・ラブストーリー」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2015年アメリカ映画 監督ダニエル・レイム ネタバレあり 30代の頃買った「定本 映画術 ヒッチコック/トリュフォー」という本に映画撮影の基礎となる絵コンテが出てくる。中でも「鳥」(1963年)のそれは有名だが、その絵コンテを書いた人物が本作の取り上げるハロルド・ミケルスンなる人物で、最終的に…
コメント:2

続きを読むread more

映画評「さがす」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2022年日本映画 監督・片山慎三 ネタバレあり 「岬の兄妹」で長編デビューを果たした片山慎三監督の、商業映画デビュー作。ということは、「岬の兄妹」は【キネマ旬報】のベスト10にも入ったのにアマチュア映画だったということかいな? よく解らん。 社会あるいは人間の暗黒部分を描くことを目的に持…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「ゴーストバスターズ/アフターライフ」

☆☆★(5点/10点満点中) 2021年アメリカ=カナダ合作映画 監督ジェイスン・ライトマン ネタバレあり このシリーズの第一作が公開された頃は既にれっきとした社会人で、ヒットはしたものの、些かアメリカ的過ぎる乗りの為に個人的にそう面白いものとは思わなかった。それがまあ本作の評価のある程度の前提となるということを予め述べておき…
コメント:2

続きを読むread more

画像問題:Who is she/he? No. 11

 今月は、あるいは今月も、簡単でしょう。  1970~1980年代に代表作と大ヒット作が集中しているこの男優。主演作品は90年代半ばくらいまで多くあり、その後は脇役に回った印象です。  SF/ファンタジー系列の作品が多い、あの巨匠の作品が代表作(この画像もその一つから)。喜劇にも面白いものが多いですネ。  請うご解答! …
コメント:8

続きを読むread more

映画評「ライフ・ウィズ・ミュージック」

☆☆★(5点/10点満点中) 2021年アメリカ映画 監督シーア ネタバレあり オーストラリアの女性歌手シーアが作ったミュージック・クリップ集のようなミュージカルである。 自閉症の少女ミュージック(マディ・ジーグラー)の面倒を見ていた祖母が亡くなり、長らく離れていた片親違いの姉ズー(ケイト・ハドスン)が呼ばれる。両親はも…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「イギリスから来た男」

☆☆★(5点/10点満点中) 1999年アメリカ映画 監督スティーヴン・ソダーバーグ ネタバレあり スティーヴン・ソダーバーグは「オーシャンズ11」(2001年)以降大分通俗的な作品を作る傾向が強くなった印象があるが、本作などはプログラム・ピクチャー的なお話をスタイリッシュに作った印象。それが良くない面として現れたところが多い…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「007/消されたライセンス」

☆☆★(5点/10点満点中) 1989年イギリス=アメリカ=メキシコ合作映画 監督ジョン・グレン ネタバレあり シリーズ第16作は、ティモシー・ダルトンのボンド第2作にて最終作。 これはシリーズの中でちょっとした異色作で、彼はエージェントとしてではなく復讐鬼として行動するのである。 彼の親友でDEA(米国の麻薬取締…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「Endless Waltz エンドレス・ワルツ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1995年日本映画 監督・若松孝二 ネタバレあり 若松孝二は一般映画なら幾つか観ているが、よくは知らない。学生運動に多大なる関係と関心を持っていたことだけは作品を観るうちに解った。 本作にも、最近裁判が始まった大阪正明をちょっと想起させる逃げる闘士(佐野史郎)が出て来る。  ヒロインの作家…
コメント:0

続きを読むread more