映画評「モービウス」

☆☆★(5点/10点満点中) 2022年アメリカ映画 監督ダニエル・エスピノーサ ネタバレあり 一時期に比べるとアメ・コミの映画版が少なくなった。余り多すぎると相対的に価値が下がると考える僕は、多彩な映画を観たいという個人の指向性を別にしても、良いことだと思う。 本作は、「スパイダーマン」絡みの悪役モービウスの誕生譚であ…
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映画評「アートのお値段」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督ナサニエル・カーン ネタバレあり WOWOWによるアート・ドキュメンタリー集の第4弾。 これまでの3作も絵画の価値とは何ぞやという命題を扱っていたわけだが、本作は現代美術に特化して扱っている。現代美術の場合は、大古典と違って投機的な側面はやや薄いように見えつつ、…
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映画評「失われた殺人の記憶」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年韓国映画 監督キム・ハラ 重要なネタバレあり 10年くらい前からWOWOWは一年を通して大量に韓国映画を放映している。  僕は、韓国大衆映画の笑いとシリアス(若しくは悲劇性)との振幅で勝負するスタイルを、長い歴史のある演劇・映画論に照らして正しくないと思っているので、その1割も観ない。…
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映画評「レンブラントは誰の手に」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年オランダ映画 監督ウケ・ホーヘンダイク ネタバレあり アート・ドキュメンタリー特集第3弾。  「ダ・ヴィンチは誰に微笑む」に似ている邦題より、インターナショナル・タイトル My Rembrandt のほうが内容に近い。と言うのも、本作は三つの絵画を巡る夫々性格の違う挿話で構成されている…
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映画評「ロスト・レオナルド~史上最高額で落札された絵画の謎~」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2021年デンマーク=フランス合作映画 監督アンドレアス・クーフート ネタバレあり 先日の「ダ・ヴィンチは誰に微笑む」と同工異曲のアート・ドキュメンタリーである。 発端から結果に至るまでの経緯は同じで、証言する人々の顔触れもかなり共通する。  本作独自なのは、最終的に国際マネーが絡んでき…
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映画評「ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2021年日本映画 監督・飯塚健 ネタバレあり 映画としての完成度はそう高くないが、特にある世代以上の日本人であれば感銘を覚えざるを得ない作品である。 オリンピック・マニアの僕は、長野オリンピックを見る為に当社のドイツ代理店一行が来社(一度来れば一週間ほど滞在する)していたにも拘らず、上司…
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画像問題:Who is she/he? No. 12

 今年最後の画像問題は、年初と同じく、干支問題です。干支問題とは何ぞやと問われれば、え~と(笑)、フランク・シナトラやバーブラ・ストライサンドがヒントになりましょうか。バーブラのお答えに関して、この人に言及があったような記憶があったもので……  この女優さんもバーブラ、シナトラと同じく、本業は歌手でしょう。女性歌手の中で僕が一番ご…
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映画評「ダ・ヴィンチは誰に微笑む」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2021年フランス映画 監督アントワーヌ・ヴィトキーヌ ネタバレあり テレビ東京の「開運!何でも鑑定団」を見ていると、なかなか優れた美術品(美術品としては本物)でも有名作者の作品でない場合、その作家の作品に比べて付けられる価額が3桁4桁低いのに驚き、芸術とは何だろうと暫し考えることがある。本作の…
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映画評「シン・ウルトラマン」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2022年日本映画 監督・樋口真嗣 ネタバレあり 僕はビートルズには数年遅れたが、初期ウルトラ・シリーズにはドンピシャの世代である。  しかし、同級生よりぐっと早く、「アルセーヌ・ルパン」シリーズにより読書に、「太陽がいっぱい」のTV放映により映画鑑賞にビートルズにより音楽(ロック)鑑賞に目覚…
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映画評「マークスマン」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2021年日本映画 監督ロバート・ロレンツ ネタバレあり メキシコ国境疑似家族ものという点で一ヶ月半前に観た「クライ・マッチョ」と好一対を成すサスペンス・アクションである。 メキシコ国境付近で牧畜するリーアム・ニースンが、国境のフェンスにある穴から入って来た母テレサ・ルイスと11歳の息子ジェ…
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映画評「ブルー・バイユー」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2021年アメリカ=カナダ合作映画 監督ジャスティン・チョン ネタバレあり リンダ・ロンシュタットの歌唱で印象に残っている「ブルー・バイユー」(作:ロイ・オービスン)と関係のある映画かと想像した通り、劇中主人公の妻たるヒロインによりこの曲が歌われる。前世紀に或る数分間のミニ番組がこの曲を流したの…
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