映画評「メタモルフォーゼの縁側」 ☆☆☆★(7点/10点満点中) 2022年日本映画 監督・狩山俊輔 ネタバレあり 僕は同性愛者が隣に住んでいても何とも思わないが、特に男性同性愛者の性行為を見るのは生理的に抵抗がある。そもそも異性愛でも他人の性行為を観るのを決して愉快に思わない人間なので、差別ではないと思うが、気持ち悪いと言っただけで差別と言われかねない時代で… コメント:0 2023年02月28日 映画 人間劇 映画 ま行 続きを読むread more
映画評「極主夫道 ザ・シネマ」 ☆☆(4点/10点満点中) 2022年日本映画 監督・瑠東東一郎 ネタバレあり タイトルから想像がつくように、TVドラマの映画版。先日も言ったが、TVドラマの映画版も以前よりは観るようになった。しかし、これは敢えて観なくても良かった口だ。 原作はおおのこうすけのコミック。 ヤクザだった男・玉木宏が、小学高学年の娘・… コメント:0 2023年02月27日 映画 映画 か行 喜劇/ファミリー 続きを読むread more
映画評「ギター弾きの恋」 ☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1999年アメリカ映画 監督ウッディー・アレン ネタバレあり ウッディー・アレン最新作が日本ではブルーレイで観られるだけで劇場公開されていないので、旧作でお茶を濁す企画第2弾。僕の持ち駒も底をついて来た。勿論、再鑑賞。 1920年代後半から30年頃のお話で、主な舞台はシカゴ。 ジプシー… コメント:9 2023年02月26日 映画 映画 か行 ウッディー・アレン 恋愛/青春 続きを読むread more
映画評「リング・ワンダリング」 ☆☆☆★(7点/10点満点中) 2021年日本映画 監督・金子雅和 ネタバレあり どんな内容か全く解らないで観たが、なかなか面白い幻想譚である。 漫画の新人賞を目指しながら墨田区の建設現場で働く若者・笠松将は、あるニホンオオカミをやっつけようと執念を燃やす明治時代の漁師(長谷川初範)を主人公にしたコミックを執筆中だが、オ… コメント:0 2023年02月25日 映画 映画 や・ら・わ行 SF/ファンタジー 続きを読むread more
映画評「潜水艦クルスクの生存者たち」 ☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年ルクセンブルク=フランス=ベルギー=アメリカ=ルーマニア合作映画 監督トマス・ヴィンダーベア ネタバレあり ロシアの潜水艦遭難の話らしいので放置するつもりだったが、監督がデンマークの俊才トマス・ヴィンダーベアと知って観ることにした。2000年に起きた実話である。 ロシアの原子力潜水… コメント:0 2023年02月24日 映画 映画 さ行 伝記/実話 続きを読むread more
映画評「地球は女で回ってる」 ☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1997年アメリカ映画 監督ウッディー・アレン ネタバレあり 中期の終りくらいに相当するウッディー・アレンの艶笑喜劇で、核となる要素はそれまでの同種作品と似たようなものながら、色々と細工されていて面白く感じられる。 前回鑑賞時の評価は☆☆☆★相当だったが、近年洒落っ気のある作品が少ないせいも… コメント:0 2023年02月23日 映画 映画 た行 喜劇/ファミリー ウッディー・アレン 続きを読むread more
映画評「郵便配達は二度ベルを鳴らす」(1943年版) ☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1943年イタリア映画 監督ルキノ・ヴィスコンティ ネタバレあり 1970年代に日本で沸き起こったルキノ・ヴィスコンティ・ブームに乗って、このモノクロのデビュー作も公開された。僕も映画館で観た。 その3年後にボブ・ラフェルスン監督バージョン(1981年)も映画館で観、90年代にムード的に一番… コメント:4 2023年02月22日 映画 映画 や・ら・わ行 人間劇 サスペンス/スリラー 続きを読むread more
映画評「リコリス・ピザ」 ☆☆☆★(7点/10点満点中) 2021年アメリカ=カナダ合作映画 監督ポール・トーマス・アンダースン ネタバレあり ポール・トーマス・アンダースンは僕にとっていつもピンと来るとは限らない監督だが、高い確率で2塁打を打てる強打者という感じはする。 本作は1973年を背景にした青春映画で、彼の作品としては比較的とっつきやすい… コメント:0 2023年02月21日 映画 映画 や・ら・わ行 恋愛/青春 続きを読むread more
映画評「牛首村」 ☆☆(4点/10点満点中) 2022年日本映画 監督・清水崇 ネタバレあり 清水崇監督の「犬鳴村」「樹海村」に続く村シリーズ第3弾。 富山県。三人の女子高生が心霊スポットに出かけて、牛の首を被った一人がエレベーターに閉じ込められる。エレベーターは落下するが少女の死体は発見されない。 その関連動画をBF漣(萩原利久)に… コメント:0 2023年02月20日 映画 映画 あ行 ホラー映画 続きを読むread more
映画評「夜は千の眼を持つ」 ☆☆★(5点/10点満点中) 1947年アメリカ映画 監督ジョン・ファロー ネタバレあり 大昔に観たようだがすっかり忘れての再鑑賞(プライム・ビデオ)。しかし、1940年代~50年代に映画界で人気のあったコーネル・ウールリッチが原作だから、出来栄えが良くなくても損をした印象を持たずに済む。但し、画質はぼけぼけで余り良くない。 … コメント:0 2023年02月19日 映画 映画 や・ら・わ行 サスペンス/スリラー 続きを読むread more
映画評「ラ・ポワント・クールト」 ☆☆☆★(7点/10点満点中) 1954年フランス映画 監督アニエス・ヴァルダ ネタバレあり アニエス・ヴァルダのデビュー作だが、日本ではレストア・バージョンにより2019年に初めて紹介された。昨日の「アニエスによるヴァルダ」で自ら述べていたように、ずぶの素人が作った映画である。 しかるに、これが大変な傑作なのである。とは… コメント:0 2023年02月18日 映画 映画 や・ら・わ行 人間劇 続きを読むread more
映画評「アニエスによるヴァルダ」 ☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年フランス映画 監督アニエス・ヴァルダ ネタバレあり アニエス・ヴァルダはまだ元気そうだと思って、Allcinemaに伺ったところ、この映画を遺作として2019年に亡くなっていた。それを読んで、新聞で訃報を読んだ記憶が蘇って来た。 名(題名)は体を表すの伝で、アニエス・ヴァルダ自身… コメント:0 2023年02月17日 映画 映画 あ行 ドキュメンタリー 続きを読むread more
映画評「ツユクサ」 ☆☆☆(6点/10点満点中) 2022年日本映画 監督・平山秀幸 ネタバレあり 色々なジャンルをそつなくこなす監督として僕が信頼している平山秀幸監督による人間劇である。 49歳の小林聡美は、同僚の平岩紙や江口のりこと気のおけない友人関係をエンジョイしている。平岩紙の10歳の息子・斎藤汰鷹とも仲が良い。部屋に飾ってある息子… コメント:0 2023年02月16日 映画 映画 た行 人間劇 続きを読むread more
映画評「クリエイション・ストーリーズ~世界の音楽シーンを塗り替えた男~」 ☆☆★(5点/10点満点中) 2021年イギリス=アメリカ合作映画 監督ニック・モラン ネタバレあり 1980年代後半以降のロックについては余り詳しくなく、ブリット・ポップなる言葉もレディオヘッド、ストーン・ローゼズなどをCD化する段で近年知ったばかりである。ビートルズ贔屓の僕には、彼らの直系子孫的なブリット・ロックは馴染やす… コメント:0 2023年02月15日 映画 映画 か行 伝記/実話 音楽 続きを読むread more
映画評「太陽とボレロ」 ☆☆★(5点/10点満点中) 2022年日本映画 監督・水谷豊 ネタバレあり 日本のオーケストラものでは古くは「ここに泉あり」(1955年)があり、近年では「マエストロ!」「オケ老人」がある。 本作は水谷豊が書き下ろした脚本を自ら映画化して主演した作品で、観客に対するアプローチにおいて「マエストロ!」に近い。 通常は… コメント:0 2023年02月14日 映画 映画 た行 人間劇 続きを読むread more
映画評「峠 最後のサムライ」 ☆☆☆★(7点/10点満点中) 2022年日本映画 監督・小泉堯史 ネタバレあり 司馬遼太郎の歴史小説「峠」を小泉堯史が映画化した時代劇。 小泉監督は黒澤明の助監督をやっていたせいもあって、時々黒澤っぽくなるところがある。画面構成にもそれが現れるが、素人に解りやすいのは、集団による歌(祭り歌・労作歌・わらべ歌の類)の挿入… コメント:0 2023年02月13日 映画 映画 た行 西部劇/時代劇/史劇 続きを読むread more
映画評「金の糸」 ☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年ジョージア=フランス合作映画 監督ラナ・ゴゴベリーゼ ネタバレあり ジョージアの映画も今世紀に入って、オタール・イオセリアーニ監督の作品が少なからず紹介されているが、それ以外の監督は二人目か三人目である。 本作を作った女性監督ラナ・ゴゴベリーゼは、1928年生まれの大ヴェテランで、… コメント:0 2023年02月12日 映画 映画 か行 人間劇 続きを読むread more
映画評「母へ捧げる僕たちのアリア」 ☆☆☆(6点/10点満点中) 2021年フランス映画 監督ヨアン・マンカ ネタバレあり アラブ系(恐らくアルジェリア)移民の少年のちょっとした成長を描いたフランス映画。 夏休みに入ったローティーンの少年ヌール(マエル・ルーアン・ブランドゥ)は四人兄弟の一番下である。意識不明で寝たきりの母親がオペラ好きだったので、パヴァロ… コメント:0 2023年02月11日 映画 映画 は行 人間劇 続きを読むread more
映画評「国境の夜想曲」 ☆☆★(5点/10点満点中) 2020年イタリア=フランス=ドイツ合作映画 監督ジャンフランコ・ロージ ネタバレあり ジャンフランコ・ロージというドキュメンタリー監督作品は二本観ているが、本作は、最初に観た「ローマ環状線、めぐりゆく人生たち」と同様、7つくらいあるグループのうちの幾つか(或いは全て?)が断続的に並行して進行する… コメント:0 2023年02月10日 映画 映画 か行 ドキュメンタリー 続きを読むread more
映画評「ストーリー・オブ・フィルム 111の映画旅行」 ☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 2021年イギリス映画 監督マーク・カズンズ ネタバレあり 昨年11月に映画作りに関するドキュメンタリーを幾つか観た。それらはスタッフやその仕事の変遷に焦点を当てて作ったものであった。本作はマーク・カズンズなる人物が個人的な映画論を展開したような内容で、そういう意味では毛色が変わっている。 … コメント:15 2023年02月09日 映画 映画 さ行 ドキュメンタリー 続きを読むread more