映画評「フェイブルマンズ」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2022年日本映画 監督スティーヴン・スピルバーグ ネタバレあり スティーヴン・スピルバーグの自伝的映画。 終戦直後に生を受けたサミー(思春期後期以降ガブリエル・ラベル)は、1952年エンジニアの父親バート(ポール・ダノ)と母親ミッツィ(ミシェル・ウィリアムズ)に連れられて観た、スペクタク…
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映画評「グッバイ、ドン・グリーズ!」

☆☆★(5点/10点満点中) 2022年日本映画 監督いしづかあつこ 重要なネタバレあり。未見の方は要注意。 先日の「神在月のこども」よりターゲットの年齢層は上、主人公たちと同じ世代つまり中学生から高校生くらいだろう。 高校一年になったばかりのロウマ(声:花江夏樹)が、夏休みで帰省した親友トト(声:梶裕貴)、そして突然自…
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映画評「ある男」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2022年日本映画 監督・石川慶 ネタバレあり 群馬県が出て来るので横山秀夫が原作かと思っていたら、エンディング・クレジットに平野啓一郎と出た。 宮崎県。他所から宮崎にやって来て林業に携わることになった谷口大祐(窪田正孝)が、役所勤めをする文房具店(実家の仕事)の子持ち離婚女性・里枝(安藤…
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映画評「神在月のこども」

☆☆★(5点/10点満点中) 2021年日本映画 監督・白井孝奈 ネタバレあり 旧暦十月になると神が出雲に集まって不在になる為出雲以外の国では神がいなくなるということで、旧暦十月を神無月と言うのは、大人の皆様であれば常識。現在の感覚ではほぼ十一月です。  その頃出雲では逆に神在月となり、神在祭が催される。これが小学生から中学…
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映画評「らしゃめんお万 彼岸花は散った」

☆☆★(5点/10点満点中) 1972年日本映画 監督・曾根中生 ネタバレあり WOWOWによる日活ロマン・ポルノ・シリーズ第1弾。「らしゃめんお万」シリーズの第二作ということだが、どうせなら第一作も放映して欲しかったなあ。 昭和初期。眠狂四郎の昭和女性版らしゃめんお万(サリー・メイ)が殺人での刑期を終えて出所、父親違い…
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映画評「四畳半タイムマシンブルース」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2022年日本映画 監督・夏目真吾 ネタバレあり 森見登美彦という作家も「四畳半神話大系」という作品も名前は知っているが、作品に触れたことはない。「夜は短し歩けよ乙女」というアニメ映画化で触れたのみ。その「四畳半神話大系」の登場人物が、僕のご贔屓作品「サマータイムマシン・ブルース」(2005年)…
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映画評「犬王」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2021年日本映画 監督・湯浅政明 ネタバレあり 今迄見て来た湯浅政明監督のアニメ映画は、程度の差こそあれ、いずれの画面にもサイケデリックな華美と怒涛の勢いがある。本作は、わが半世紀以上の映画鑑賞歴で初めて観るロック・オペラ・アニメである。 時代は南北朝末期で、室町幕府第三代将軍足利義満は…
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映画評「浮かれ姫君」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1935年アメリカ映画 監督W・S・ヴァン・ダイク ネタバレあり ミュージカル史劇。 恐らくは18世紀後半のブルボン(ルイ)王朝。  歌好きの王女若しくは公女マリー(ジャネット・マクドナルド)は、スペインの公爵カルロスとの政略結婚に気が進ます、余り恵まれない独身女性が結婚の為にアメリカに…
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映画評「今はちょっと、ついてないだけ」

☆☆★(5点/10点満点中) 2022年日本映画 監督・柴山健次 ネタバレあり 伊吹有喜なる閨秀作家の作品の映画化は「四十九日のレシピ」「ミッドナイト・バス」という二作を見ている。いずれも手応えのある作品だった。今回はどうだろうか。 バブル期後期に一世を風靡したドキュメンタリー番組で主役を演じたカメラマン玉山鉄二は、訳あ…
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映画評「かりそめの幸福」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1934年フランス映画 監督マルセル・レルビエ ネタバレあり 観たことがないと思ってプライム・ビデオで観る。鑑賞後 IMDb を訪れたら投票済みでした。観たことすら憶えていないのだから、初鑑賞も同然で、一種の恋愛心理映画として結構楽しんだ。 人気女優クララ・スチュアート(ギャビー・モルレー…
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映画評「ビートルズとインド」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2021年イギリス映画 監督アジョイ・ボーズ ネタバレあり ビートルズ絡みのドキュメンタリーはチャンスがあれば必ず観るが、2022年の初めにNHK-BSが前後編で放送したものにて鑑賞。半吹替版。  半吹替版と称すのは、一つ証言者のオリジナル音声が小さく背後に聞こえること、一つビートルズのメンバー…
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映画評「3つの鍵」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2022年イタリア=フランス合作映画 監督ナンニ・モレッティ ネタバレあり 交通事故が引き起こす3(+1)家族の運命の変転を描く人間劇。監督は僕の中でまだ評価が定まっていないナンニ・モレッティ。 飲酒して車を運転していたベテラン裁判官夫婦の息子アンドレア(アレッサンドロ・スペルドゥーティ)…
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映画評「ホテル・ニューハンプシャー」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1984年アメリカ映画 監督トニー・リチャードスン ネタバレあり 1980年代映画界で人気のあったジョン・アーヴィングの同名小説を英国のトニー・リチャードスンが映画化した重喜劇。当時人気のジョディー・フォスターとナスターシャ・キンスキーも出ているので、二番館で観たような気がする。  で、今回再鑑…
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映画評「やがて海へと届く」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2022年日本映画 監督・中川龍太郎 ネタバレあり 思い出したくもない2011年3月が物語の基底にある、と判るのは話が大分進んでからである。いずれにしても前半、陰々滅々としたムードで早くもやりきれなくなった。 喪失感の物語であることは、ダイニング・バーに務めるヒロイン岸井ゆきのが、知り合いの…
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映画評「母性」(2022年)

☆☆☆(6点/10点満点中) 2022年日本映画 監督・廣木隆一 ネタバレあり ベストセラー作家・湊かなえは「告白」だけ読んだことがある。映画版の出来栄えも悪くないと思ったが、小説は文章ならではの特徴を生かした傑作と判じた。本作も湊かなえのミステリーを原作としているが、読んでいない現在言うのは無茶ながら、主題は小説と違うのでは…
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映画評「LAMB/ラム」

☆☆★(5点/10点満点中) 2021年アイスランド=スウェーデン=ポーランド合作映画 監督ヴァルディマル・ヨハンソン ネタバレあり 北欧からは最近動物絡みの奇妙な映画がよく届く。これはアイスランド発の一種のファンタジーである。 アイスランド。羊飼いの夫婦が飼う雌羊がヤギの頭を持つ半獣半人を生む。暫くその事実は伏せられて…
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映画評「あのこと」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2021年フランス映画 監督オドレー・ディヴァン ネタバレあり 昨年ノーベル文学賞を受賞した女性作家アニー・エルノーの半自伝的な小説を映画化した、ある意味壮絶なドラマ。しかし、この作品の場合、半自伝的映画という事実も知らないで観たほうが良い。いつものことながら僕はアウトラインも知らずに臨んだので…
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映画評「ニューオーダー」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2020年メキシコ=フランス合作映画 監督ミシェル・フランコ ネタバレあり メキシコを舞台にしたディストピア映画。不条理ドラマと言っても良い。 経済格差の甚だしい社会で、政府要人の娘マリアン(ナイアン・ゴンサレス・ノルビンド)の結婚披露宴が進行している。そこへ8年前に辞めた元使用人ロランドが…
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映画評「ヒューマン・ボイス」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2020年スペイン映画 監督ペドロ・アルモドバル ネタバレあり ペドロ・アルモドバルが、オペラ化もされたことのあるジャン・コクトーの戯曲「人間の声」を翻案した、ほぼ一人芝居の短編ドラマ。 2020年のコロナ禍下で撮影を始める羽目になったらしいが、俳優の交錯が少ないだけに、結果的にその条件下で…
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映画評「パラレル・マザーズ」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2021年スペイン=フランス合作映画 監督ペドロ・アルモドバル ネタバレあり ペドロ・アルモドバルのドラマ。 女流写真家ペネロペ・クルスが、法人類学者イスラエル・エレハルデに、スペインの “歴史記憶法” に基づき、内戦で不本意な死をした曾祖父らの遺体について発掘調査を依頼する。すぐには進め…
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