一年遅れのベスト10~2023年私的ベスト10発表~

 群馬の山奥に住み、持病もあり、WOWOWを中心にした映画鑑賞生活ですので、僕の2023年私的ベスト10は皆様の2022年にほぼ相当する計算でございます。  スタンスとして初鑑賞なら新旧問わず何でも入れることにしていますが、プライムビデオ等における大旧作にも未鑑賞作が少なくなり、そのせいもあって昨年☆☆☆☆(8点/10点満点中)以…
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映画評「拳銃魔」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1950年アメリカ映画 監督ジョセフ・H・ルイス ネタバレあり 原作者で共同脚色も担当したマッキンリー・カンターは、実在の男女ペア強盗犯ボニー&クライドのヴァリエーションとして書いたにちがいない。Filmarksに“元祖ボニー&クライド”と紹介する人がいたが、その表現は不正確である。確かに映画「…
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映画評「プライベート・ライアン」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1998年アメリカ映画 監督スティーヴン・スピルバーグ ネタバレあり ここ数年再鑑賞しようと思っていたが、170分という長さがなかなか許さなかった。  25年前日本でも大いに話題になり、この辺りからマット・デーモンが一般ファンにも知られるようになったという記憶がある。スティーヴン・スピルバーグ…
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映画評「すずめの戸締まり」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 2022年日本映画 監督・新海誠 ネタバレあり こんなことってあるのだろうか! 地震をテーマにした新海誠のこのアニメのWOWOW初放映の5時間前に本当に大地震と“大津波警報”が出るとは! 「すずめの戸締まり」の登場人物が活躍しなかったようである。 女子高校生岩戸鈴芽(声:原菜乃華)が、町…
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映画評「おじいちゃん、死んじゃったって。」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年日本映画 監督・森ガキ侑大 ネタバレあり 奇しくも二日続けて葬儀関連である。しかも、これもまた喜劇色が相当強い。人の死だからと言って余りおごそかに作っても観客が参ってしまうからこういうのも悪くないだろう。 青春を謳歌する独身女性岸井ゆきのが、恋人とのセックスの最中に父(光石研)方の…
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映画評「アイ・アム まきもと」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2022年日本映画 監督・水田伸生 ネタバレあり 阿部サダヲが地面に寝転がって空を見ているので、“こりゃ「おみおくりの作法」かいな?”と思い始め、彼が市役所おみおくり課の役人と判った段階でリメイクと確信した。 孤独死をした人々の葬儀を自費で行い、その葬儀も、警察が嫌がるのを無視して葬式に参…
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画像問題:Who is she/he? No. 25

本年の第一弾は、この男優。 映画にも多数出ていますが、映画の場合はどちらかと言うと脇役が多く、個人的に印象深いのは50年余り前に観たTVシリーズの彼ですかね。ここの常連さんもそういう方が多いのではないでしょうか? 同じ女優を二度結婚しました。同じ頃リチャード・バートンとエリザベス・テイラーが同じ事をやっていて、英米の…
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映画評「ワイルド・スピード/ファイヤーブースト」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2023年アメリカ=日本=中国合作映画 監督ルイ・レテリエ ネタバレあり シリーズ第10作は人物を色々と再登場させると同時に、映画の性格を少し変えた。数作続いたスパイ・アクションからもっと個人的なものへと新規まき直した形で、実質的に次の第11作と合わせて一つの話を構成するという「ハリー・ポッター」…
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映画評「東京の女」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1933年日本映画 監督・小津安二郎 ネタバレあり 原作のエルンスト・シュワルツは小津安二郎の偽名で、洒落っ気。ファースト・ネームについては、尊敬するエルンスト・ルビッチが頭にあったのだろう。現にルビッチも参加したオムニバス映画「百万圓貰ったら」が結構長い尺で紹介される。 しかし、そんな洒…
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映画評「淑女と髯」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1931年日本映画 監督・小津安二郎 ネタバレあり 小津安二郎サイレント映画の新音声シリーズ第2弾。尤も、アテレコに近い音声については20年程前に観ているのと同じよう。今回特別に加工したというわけでもないらしい。 剣道の大学生達人・岡田時彦が、ズべ公・伊達里子の強請から、タイピストの川崎弘子…
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古典ときどき現代文学:読書録2023年下半期

 新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。  本年も記事の第一弾は読書録。すっかりお馴染みになったと思われます。例によってリストの前に少し前口上をば。  このところ大分新しい作品が増え、“オカピーの爺は相変わらず変なのばかり読んでいる”という段階を抜けつつありますが、今一つコメントが増えませんねえ。…
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