映画評「愛と激しさをもって」 ☆☆★(5点/10点満点中) 2022年フランス映画 監督クレール・ドニ ネタバレあり ラジオ局アナ(?)の初老女性ジュリエット・ビノシュは、元ラグビー選手で服役していた経験(恐らく経済犯だろう)のあるヴァンサン・ランドンと結婚して10年程経つ。ランドンには黒人の先妻との間に15歳の息子がい、母ビュル・オジエに育てて貰っている… コメント:0 2024年02月29日 映画 映画 あ行 人間劇 続きを読むread more
映画評「ジョージア、白い橋のカフェで逢いましょう」 ☆☆☆(6点/10点満点中) 2021年ジョージア=ドイツ合作映画 監督アレクサンドレ・コベリゼ ネタバレあり ジョージアの映画はなかなか変な映画多くて興味深いが、アレクサンドレ・コベリゼという若手監督の作品(長編第2作)も妙な作品である。 薬剤師リサとサッカー好きの若者ギオルギが出会ってほぼ恋という感情を抱いて再会を約… コメント:0 2024年02月28日 映画 映画 さ行 人間劇 SF/ファンタジー 続きを読むread more
映画評「テオレマ」 ☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1968年イタリア映画 監督ピエル・パオロ・パゾリーニ ネタバレあり 映画マニアの僕が若い頃から題名だけはよく知っていたピエル・パオロ・パゾリーニの作品だが、実物を初めて観たのは2001年か2002年と比較的最近である。 何かしらの侵入者によって家がめちゃくちゃになるというのは、純文学的に… コメント:0 2024年02月27日 映画 映画 た行 人間劇 続きを読むread more
映画評「エゴイスト」 ☆☆☆(6点/10点満点中) 2022年日本映画 監督・松永大司 ネタバレあり 僕が杉咲花を見初めた「トイレのピエタ」(2015年)にひどく感心した松永大司監督の新作。どうも彼は(とりわけ若い人の)死に深い関心を持っているようである。 同性愛者の編集マンの鈴木亮平が、肉体改造のトレーナーに宮沢氷魚を選び、程なく恋愛関係に… コメント:0 2024年02月26日 映画 映画 あ行 人間劇 続きを読むread more
映画評「愛しきソナ」 ☆☆☆★(7点/10点満点中) 2009年日本映画 監督ヤン・ヨンヒ ネタバレあり 映像作家ヤン・ヨンヒの「ディア・ピョンヤン」に続く家族ドキュメンタリー第2弾。 家族と言っても、今回はヨンヒが朝鮮総連幹部の両親と共に出かけた平壌で会う次兄の娘すなわち彼女にとっての姪ソナちゃんが主役。 しかし、ヨンヒは「ディア・ピョ… コメント:0 2024年02月25日 映画 映画 あ行 ドキュメンタリー 続きを読むread more
映画評「Dear Pyongyang ディア・ピョンヤン」 ☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2005年日本映画 監督ヤン・ヨンヒ ネタバレあり 「スープとイデオロギー」(2021年)の前段に当たるヤン・ヨンヒ監督の家族ドキュメンタリーである。 認知症になった母親とその介護をすることになった老父の姿を追った「ぼけますからよろしく、おねがいします。」シリーズと重なるところの多い作品だが… コメント:0 2024年02月24日 映画 映画 た行 ドキュメンタリー 続きを読むread more
映画評「キングスマン:ファースト・エージェント」 ☆☆☆★(7点/10点満点中) 2020年イギリス=アメリカ合作映画 監督マシュー・ヴォーン ネタバレあり シリーズ第3作は、所謂ビギニングである。 つまり、アーサー王と円卓の騎士を気取った英国私設特殊機関が正式に発足する迄の経緯を、20世紀初めのボーア戦争から綴るのである。この時代の歴史のアウトラインを知っておいたほうが… コメント:2 2024年02月23日 映画 映画 か行 サスペンス/スリラー 続きを読むread more
映画評「ミス・マープル パディントン発4時50分」 ☆☆☆(6点/10点満点中) 1987年イギリス映画 監督マーティン・フレンド ネタバレあり 配信を含めてWOWOWの映画に観るべきものが少なく、最近本格推理に対してマイ・ブームが起っている為、長編TV映画の本作を選んだ。アガサ・クリスティのミス・マープルものの中でも有名な一編ではないかと思う。 国際的で華美な仕掛けの多い… コメント:2 2024年02月22日 映画 映画 ま行 ミステリー/冒険 続きを読むread more
ビートルズで韻を勉強しよう その2 : ウィズ・ザ・ビートルズ それなりの反響があったので、続けます。と言うより、調べるのが面白くなってきたという感じですかね。 今回は、デビュー作『プリーズ・プリーズ・ミー』と同じく8曲のオリジナルと6曲のカバーで構成されている第2作『ウィズ・ザ・ビートルズ』を扱います。 リフが多く、 少なからず出て来る yeah という合いの手の類をどう判断したものか… コメント:3 2024年02月21日 音楽 続きを読むread more
映画評「文化果つるところ」 ☆☆☆★(7点/10点満点中) 1951年イギリス映画 監督キャロル・リード ネタバレあり 1980年代にフィルムセンターで観たのではないかと思うが、案外観ようと思っただけで、少し後で衛星放送で観た可能性も否定できない。 いずれにしても当時は原作者のジョゼフ・コンラッドを知らなかった(読んだことがない、の意味なり)ので、映… コメント:7 2024年02月21日 映画 映画 は行 人間劇 続きを読むread more
映画評「クイック&デッド」 ☆☆☆★(7点/10点満点中) 1995年アメリカ=日本合作映画 監督サム・ライミ ネタバレあり 多分28年前に映画館ではなくWOWOW(JSB)で観た。そもそもJSBは本作共同出資者だ。もう再鑑賞しても良いころ合いと思って、NHK-BSで放映していたので、観ることにした。 勘違いしている人が結構いるのではないかと思うが… コメント:0 2024年02月20日 映画 映画 か行 西部劇/時代劇/史劇 続きを読むread more
映画評「ヘルドッグス」 ☆☆☆★(7点/10点満点中) 2022年日本映画 監督・原田眞人 ネタバレあり 岡田准一は小柄すぎるのが難点だが、その難は動きの素早さとして奏功するわけで、こういうハードボイルドな犯罪アクションに実に向いている。暫くはこの路線が続くだろう。 1995年に起きた八王子スーパー強盗殺人事件(パート一人と高校生バイトが二人射… コメント:0 2024年02月19日 映画 映画 は行 刑事/犯罪 アクション 続きを読むread more
映画評「ブルークリスマス」 ☆☆☆(6点/10点満点中) 1978年日本映画 監督・岡本喜八 ネタバレあり 岡本喜八の珍しいSFだが、反体制的な基調は一昨日の時代劇「赤毛」に通ずるものがある。 UFOが世界各地に頻繁に訪れるのに連れ、血液が青い人が増え、アメリカの軍施設で処分されているらしいという情報をTV局の外信部員・仲代達矢が知り、上層部の命令… コメント:0 2024年02月18日 映画 映画 は行 SF/ファンタジー 続きを読むread more
映画評「エスター ファースト・キル」 ☆☆☆(6点/10点満点中) 2022年アメリカ=カナダ合作映画 監督ウィリアム・ブレント・ベル ネタバレあり 13年くらい前に観てゴキゲンになったホラー映画「エスター」の続編。続編だが、前日譚である。 エストニアの精神病院に閉じ込められていたリーナ(イザベル・ファーミガ)は見かけは子供だが、低身長症の31歳。その彼女が… コメント:2 2024年02月17日 映画 映画 あ行 サスペンス/スリラー ホラー映画 続きを読むread more
映画評「赤毛」 ☆☆☆(6点/10点満点中) 1969年日本映画 監督・岡本喜八 ネタバレあり WOWOWの岡本喜八監督特集第2弾も時代劇で、同じく再鑑賞。 江戸末期。江戸に進軍する官軍(維新軍)に加わった町民出身の三船敏郎が、故郷の宿場町に近づくと、隊長・田村高廣から隊長の印である赤毛の冠を拝借して故郷に凱旋、強い者には尻尾を振る代官… コメント:0 2024年02月16日 映画 映画 あ行 西部劇/時代劇/史劇 続きを読むread more
映画評「侍」 ☆☆☆★(7点/10点満点中) 1965年日本映画 監督・岡本喜八 ネタバレあり 郡司次郎正の時代小説「侍ニッポン」の5度目の映画化。橋本忍の脚色で、監督は岡本喜八。 生誕100年記念でWOWOWが組んだ小特集の第一弾。前回観たのは、いつだったか? テーマは桜田門外の変。 実の父親が不明だが面倒を見て来た商人(… コメント:0 2024年02月15日 映画 映画 さ行 西部劇/時代劇/史劇 続きを読むread more
映画評「スープとイデオロギー」 ☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2021年日本映画 監督ヤン・ヨンヒ ネタバレあり 劇映画「かぞくのくに」を作った女性監督ヤン・ヨンヒが、家族を撮ったドキュメンタリーの最新作。 「かぞくのくに」の放映時この作品の前段となるドキュメンタリー「ディア・ピョンヤン」「愛しきソナ」を保存したが、未だに観ていない。今回隙間が出来た時… コメント:0 2024年02月14日 映画 映画 さ行 ドキュメンタリー 続きを読むread more
映画評「BLUE GIANT」 ☆☆☆★(7点/10点満点中) 2023年日本映画 監督・立川譲 ネタバレあり 石塚真一なる漫画家の同名人気コミックのアニメ映画化。僕のようにコミックに疎い人は、タイトルからはよく解らないかもしれないが、ジャズ演奏にのめりこんだ少年を主人公にした青春ドラマである。 仙台の18歳宮本大(声:山田裕貴)が高校を卒業するや否や… コメント:7 2024年02月13日 映画 映画 は行 アニメ 恋愛/青春 音楽 続きを読むread more
映画評「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」 ☆☆☆★(7点/10点満点中) 2023年アメリカ映画 監督ホアキム・ドス・サントス、ケンプ・パワーズ、ジャスティン・K・トンプスン ネタバレあり アニメ版第2作。 僕が第1作が余り楽しめなかったのは “左脳人間が齢をとってのなれの果て”と自虐したくなるのだが、今回は特に画面が著しく進化して、湯浅政明監督の怒涛と言っても良… コメント:0 2024年02月12日 映画 映画 さ行 SF/ファンタジー アニメ 続きを読むread more
映画評「白鍵と黒鍵の間に」 ☆☆★(5点/10点満点中) 2023年日本映画 監督・冨永昌敬 ネタバレあり ジャズ・ピアニスト南博のエッセイが原作(原案)と言うのに、何とも幻想的な作品になったものである。 ジャズ・ピアニストを目指す博(池松壮亮)が、師匠にノンシャランにやれと言われ、銀座のキャバレーやクラブで演奏を始める。何故か銀座のクラブ世界では… コメント:0 2024年02月11日 映画 映画 は行 恋愛/青春 人間劇 続きを読むread more