映画評「リボルバー・リリー」

☆☆★(5点/10点満点中) 2023年日本映画 監督・行定勲 ネタバレあり 映画マニアは厳しいようで案外こういう映画に優しい。厳しいのは寧ろミーハーちゃんで、やれ誰それは演技が下手だの、アクションがなっていないなどと難癖を付けているのが散見されるが、僕はなかなか良いと思った。 大正13(1924)年の東京。今は引退して…
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映画評「マッド・ハイジ」

☆★(3点/10点満点中) 2022年スイス映画 監督ヨハネス・ハートマン ネタバレあり ご存知「アルプスの少女ハイジ」をベースにしたパロディ・アクション。人体損壊度は全く激しいが、ホラーとは言えないような気がする。ホラーは観客を恐怖に巻き込まないといけない。いずれにせよ、昨日の「プーさん あくまのくまさん」よりは話になってい…
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映画評「プーさん あくまのくまさん」

★(1点/10点満点中) 2023年イギリス映画 監督リース・フレイク=ウォーターフィールド ネタバレあり 映画サイトの解説では「くまのプーさん」のキャラクターがパブリック・ドメインになったとあるが、生みの親A・A・ミルンは1956年に亡くなっているので、作品がパブリック・ドメインになるのは2027年である。この辺が門外漢には…
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映画評「カンダハル 突破せよ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2023年アメリカ=サウジアラビア合作映画 監督リック・ローマン・ウォー ネタバレあり 何度も言うが、ジェラルド・バトラーはジェラード・バトラーである。綴りを良く見よ。 Gerard Butlerである。 ラテン系やスラブ系であれば ar は “アル” で良いが、アングロサクソン系では明治時代はと…
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映画評「苦い涙」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2022年フランス=ベルギー合作映画 監督フランソワ・オゾン ネタバレあり 昨日観たライナー・ヴェルナー・ファスビンダーの日本劇場未公開作(特別上映あり)「ペトラ・フォン・カントの苦い涙」(1972年)をフランソワ・オゾンが、主人公を男性に変え、職業をファッション・デザイナーから映画監督に変えて、…
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映画評「ペトラ・フォン・カントの苦い涙」

☆☆★(5点/10点満点中) 1972年西ドイツ映画 監督ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー ネタバレあり 日本のシネフィルを感銘させた「マリア・ブラウンの結婚」(1979年)で正式に日本に紹介されたライナー・ヴェルナー・ファスビンダーは、「リリー・マルレーン」(1981年)日本公開の翌年夭逝した。37歳だった。  死後旧…
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画像問題:Who is she/he? No. 29

今月は、一度見れば忘れないであろうマスクのこの大スター。ヒント不要ですね。 1960年代から脇役で良い味を出していましたが、70年代に入って決定的な名作2本に主演して、昔風に言うとドル箱スターになりましたね。1990年代に入ってからは、3,4番目の重要な役を担う、どちらかと言えば悪役的な位置での登場が多いでしょうか。ずっと…
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映画評「バービー」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2023年アメリカ=イギリス合作映画 監督グレタ・ガーウィグ ネタバレあり 多分リカちゃんはバービーの日本版として始まったのだろう(年齢設定に差があるも)が、それはともかく人間が投影された人形を擬人化して主人公にするというところに面白さがある。まあ先祖がえりである。  監督が僕が映像感覚を非常に…
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映画評「コロニアの子供たち」

☆☆★(5点/10点満点中) 2021年チリ=フランス=コロンビア=アルゼンチン=ドイツ合作映画 監督マティアス・ロハス・バレンシア ネタバレあり ナチス残党には南米に逃れた人が多く、有名なところでイスラエルのモサドに捕らえられたアドルフ・ハイヒマンがいる。「マラソンマン」(1976年)といった、架空の人物が登場するフィクショ…
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映画評「ロスト・キング 500年越しの運命」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2022年イギリス映画 監督スティーヴン・フリアーズ ネタバレあり 英国の一女性が、簒奪者として悪名高いリチャード三世の骨を発見(するのに大いに貢献)した実話を巧みな話者スティーヴン・フリアーズが映画化した。この話は、TVの教養バラエティーで知っていた。番組名は憶えていないのだが。 離婚を…
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映画評「ファルコン・レイク」

☆☆★(5点/10点満点中) 2022年カナダ=フランス映画 監督シャルロット・ル・ボン ネタバレあり 思春期の少年が年上の女性を思慕するという設定はツルゲーネフ「初恋」など相当数に上る。それは多く夏休みなどという期間に発生する。 13歳のフランスの少年バスティアン(ジョゼフ・アンジェル)が、両親と弟共に、同じフランス語…
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