映画評「モン・パリ」(1973年) ☆☆(4点/10点満点中) 1973年フランス映画 監督ジャック・ドミー ネタバレあり 半世紀前映画館で予告編だけ見て、本編は結局観なかったと記憶する。何年かしてTVで観たが、ジャック・ドミーの監督作品ということを考えると失望の一編だった。今回もその印象は大して変わらない。 パラレル・ワールドの江戸時代で女将軍が君臨する… コメント:0 2024年10月10日 映画 映画 ま行 喜劇/ファミリー 続きを読むread more
映画評「落下の解剖学」 ☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2023年フランス映画 監督ジュスティーヌ・トリエ ネタバレあり ジュスティーヌ・トリエという女性監督は初めて観ると思う。カンヌ映画祭の最高賞パルム・ドールを受賞したフランス製法廷劇である。 フランス山岳地帯の町グルノーブルの冬。1968年冬季オリンピックの開催都市ですね。 交通事故の… コメント:4 2024年10月09日 映画 映画 や・ら・わ行 ミステリー/冒険 人間劇 続きを読むread more
映画評「千夜、一夜」 ☆☆☆(6点/10点満点中) 2022年日本映画 監督・久保田直 ネタバレあり 特定失踪者をヒントにしながら、社会派ではなく、純文学にしたところが欧州映画的で興味深い。しかし、一回観ただけの鑑賞者を置いてきぼりにする、即ち一人合点的なところがないわけではない。 離島という設定であるが、ロケした佐渡島に実在する店がそのまま… コメント:7 2024年10月08日 映画 映画 さ行 人間劇 続きを読むread more
映画評「マダム・ウェブ」 ☆☆★(5点/10点満点中) 2024年アメリカ映画 監督S・J・クラークスン ネタバレあり 一時に比べるとマーヴェル・コミックスの映画化も大分頻度が落ち、程良いスパンで観られる。それでも、SFが天然記念物のように希少だった僕らの若い頃を考えれば、まだまだ多い。CGの登場によってSFはあらゆる意味でハードルが低くなったのだ。 … コメント:0 2024年10月07日 映画 映画 ま行 SF/ファンタジー 続きを読むread more
映画評「人生の乞食」 ☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 1928年アメリカ映画 監督ウィリアム・A・ウェルマン ネタバレあり 一昨日に続いて YouTube の Genjitsu films チャンネルでの鑑賞。 サイレント期に良いものが多いウィリアム・A・ウェルマンの傑作で、半世紀後の「北国の帝王」や「明日に処刑を・・・」と比べてみたくなる… コメント:2 2024年10月06日 映画 映画 さ行 恋愛/青春 サスペンス/スリラー 続きを読むread more
画像問題:Who is she/he? No. 34 昨日この女優が主演する映画を再鑑賞して、まだ問題にしていなかったよなあ、と今回の出題に。 僕が一番映画館で映画を観ていた大学時代、45年くらい前に、この画像(恐らく)の映画での助演が評価され、台頭しました。後年の作品と若干イメージが違うかもしれません。だからこの画像を選んだわけですが。 個人的な思い出がありまして、その… コメント:12 2024年10月05日 画像問題 続きを読むread more
映画評「救ひを求むる人々」 ☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1925年アメリカ映画 監督ジョゼフ・フォン・スタンバーグ ネタバレあり 戦前の大監督ジョゼフ・フォン・スタンバーグのデビュー作。猪俣勝人の「世界映画名作全史:戦前編」で紹介されていて見たかった作品である。 YouTube に Genjitsu films という貴重な映画チャンネルがあるこ… コメント:2 2024年10月04日 映画 映画 さ行 人間劇 続きを読むread more
映画評「黒い瞳」(1987年) ☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1987年イタリア映画 監督ニキータ・ミハルコフ ネタバレあり ニキータ・ミハルコフは、チェーホフの短編を幾つか合体して再構築するのがお好きなようで、僕が大学生の頃日本に初めて紹介されて評判になった「機械仕掛けのピアノのための未完成の戯曲」も、本作もそうである。 僕はロシア語を専攻し、チェ… コメント:4 2024年10月03日 映画 映画 か行 恋愛/青春 続きを読むread more
映画評「プロヴァンスの休日」 ☆☆☆(6点/10点満点中) 2014年フランス映画 監督ローズ・ボッシュ ネタバレあり ブルゴーニュはワイン造りが盛んなようで「ブルゴーニュで会いましょう」「おかえり、ブルゴーニュへ」というフランス映画が日本に輸入されているが、そのブルゴーニュよりさらに南でマルセイユのあるプロヴァンス地方はオリーヴ作りが盛んなのか? … コメント:0 2024年10月02日 映画 映画 は行 人間劇 続きを読むread more
古典ときどき現代文学:読書録2024年秋号 季刊になって3回目。あっと言う間に発表時期がやって来ます。 さて、皆様を悩ませてきた大古典は大分少なくなり(バラエティ=多様性=の関係上ゼロにはしない)、一般的な古典もほどほど、新しい作品やミステリーなど娯楽性の高い作品が増えて来たのはウェルカムなのではないでしょうか。僕は映画ファンですから、映画化された小説を選びやすい。当ブ… コメント:12 2024年10月01日 読書 続きを読むread more