映画評「目撃」 ☆☆☆★(7点/10点満点中) 1997年アメリカ映画 監督クリント・イーストウッド ネタバレあり 本年最後の記事は、再鑑賞作品となりました。 クリント・イーストウッドの主演もしくは監督作品は殆ど全てハイビジョンで持っているが、これは持っていなかった。文句ばかり言っているNHKに一応感謝しておきます。 イーストウッド… コメント:2 2024年12月31日 映画 映画 ま行 サスペンス/スリラー 続きを読むread more
映画評「恋するプリテンダー」 ☆☆★(5点/10点満点中) 2023年アメリカ=オーストラリア合作映画 監督ウィル・グラック ネタバレあり ウィリアム・シェイクスピアの喜劇の中でも設定が割合好みの「から騒ぎ」をベースに現代化を図った恋愛コメディーである。主人公たちやその周辺の名前はほぼ踏襲されている。 ロースクールで鋭意勉強中の妙齢美人ビーことベアト… コメント:0 2024年12月30日 映画 映画 か行 恋愛/青春 喜劇/ファミリー 続きを読むread more
映画評「ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ」 ☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2023年アメリカ映画 監督アレクサンダー・ペイン ネタバレあり アレクサンダー・ペインは巧打者で、毎回2塁打か3塁打を打つ。彼のようなウェル・メイドの作品には本塁打とは言うのが憚れるところがある。邦画では余りお目にかかれない全寮制の学校を舞台にしたコメディー。 1970年。全寮制のバート… コメント:4 2024年12月29日 映画 映画 あ行 人間劇 喜劇/ファミリー 続きを読むread more
映画評「アバウト・ライフ 幸せの選択肢」 ☆☆★(5点/10点満点中) 2023年アメリカ映画 監督マイケル・ジェイコブズ ネタバレあり また日本人の悪い癖が出てテンプレート的な邦題がつけられた。「アバウト・タイム」をもじり、観客の好きそうな「幸せの~」と来た。どちらかと言うと僕は邦題を付けた配給会社ではなく、つけさせる観客に問題があると思っている。日本人は題名に内容… コメント:0 2024年12月28日 映画 映画 あ行 喜劇/ファミリー 続きを読むread more
映画評「ショータイム!」 ☆☆★(5点/10点満点中) 2022年フランス映画 監督ジャン=ピエール・アメリス ネタバレあり 疲弊したコミュニティーの人々が頑張って【事実は小説より奇なり】のようなことを行うという実話ものは英国が一番得意としているが、フランス映画の本作もその路線である。日本になかなか映画にしたくなるような素材がないのか、例によって忖度し… コメント:2 2024年12月27日 映画 映画 さ行 伝記/実話 喜劇/ファミリー 続きを読むread more
映画評「メドゥーサ デラックス」 ☆☆★(5点/10点満点中) 2022年イギリス映画 監督トーマス・ハーディマン ネタバレあり そんなに頻度が高いわけではないが、ワンカット・ワンムーヴィーの映画が流行しているようである。 この間のサスペンス・アクション「ネイビーシールズ 空港占拠」で指摘したように、この手法は作り手を離れた神の視点を感じにくいので、余り好… コメント:0 2024年12月26日 映画 映画 ま行 人間劇 続きを読むread more
映画評「Winter boy」 ☆☆☆(6点/10点満点中) 2022年フランス映画 監督クリストフ・オノレ ネタバレあり クリストフ・オノレは多分2本しか観ていないが、意欲余って空転するタイプと感じている。今回は画面がなかなか良かったような気がする。 最近は十代の少年が主人公として出て来ると大概ゲイ。少々不安だった予感は的中した。僕はどこぞの政治絡みの… コメント:0 2024年12月25日 映画 映画 あ行 恋愛/青春 続きを読むread more
映画評「エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命] ☆☆☆★(7点/10点満点中) 2022年イタリア=フランス=ドイツ合作映画 監督マルコ・ベロッキオ ネタバレあり 当初相性の悪かったイタリアの監督マルコ・ベロッキオは、彼が大ベテランになってから、理解できるようになった。本作はどうか? 現在の一般日本人には少々解りにくいところがあるお話である。 1858年、8歳… コメント:0 2024年12月24日 映画 映画 あ行 伝記/実話 続きを読むread more
映画評「朽ちないサクラ」 ☆☆☆(6点/10点満点中) 2024年日本映画 監督・原廣利 重要なネタバレあり。未鑑賞の方は要注意です。 実際の事件を着想源にし、登場人物が過去の事件に対して忸怩たる思いを抱き続けているというお話の構図が2週間前に観た「湖の女たち」に似ている。 こちらは柚月裕子のミステリー小説の映画化で、前述作品に比べてぐっと大衆的で… コメント:0 2024年12月23日 映画 映画 か行 刑事/犯罪 サスペンス/スリラー 続きを読むread more
映画評「身代わり忠臣蔵」 ☆☆(4点/10点満点中) 2024年日本映画 監督・河合勇人 ネタバレあり 近年の時代劇はコメディー路線が隆盛である。時代劇をコミカルにするのは良いが、常識未満では困る。 本作はお馴染み忠臣蔵の吉良上野介義央の弟・孝証が身代わりになることになって史実とは少々違う形で起こるドタバタを描く。瓜二つという設定の兄弟にはムロツ… コメント:0 2024年12月22日 映画 映画 ま行 喜劇/ファミリー 西部劇/時代劇/史劇 続きを読むread more
映画評「ひかり探して」 ☆☆☆(6点/10点満点中) 2020年韓国映画 監督パク・チワン ネタバレあり 前世紀末日本に本格的に輸入され始めた頃の韓国映画には何の問題も感じなかったが、日本では2003年に公開された「猟奇的な彼女」辺りからお笑いと悲劇性・シリアス性の両極端で勝負する作品ばかりになって次第に僕を辟易させた。キム・ギドクやイ・チャンドンな… コメント:0 2024年12月21日 映画 映画 は行 人間劇 ミステリー/冒険 続きを読むread more
映画評「WAVES/ウェイブス」 ☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年アメリカ=カナダ合作映画 監督トレイ・エドワード・シュルツ ネタバレあり WOWOWに大分前に出ていたようだが、見落としていた。 ポピュラー・ミュージックのプレイリストから生まれたような作品らしく、部分的に西部劇におけるバラッドのような効果を発揮するところもある。 全部で31曲… コメント:0 2024年12月20日 映画 映画 あ行 人間劇 続きを読むread more
映画評「ジョン・レノン 失われた週末」 ☆☆☆★(7点/10点満点中) 2022年アメリカ映画 監督イヴ・ブランドスタイン、スチュアート・サミュエルズ、リチャード・コーフマン ネタバレあり ジョン・レノンが2番目の細君小野洋子から離れ、カリフォルニアで二人の個人秘書メイ・パンと暮らした1973年9月から1975年序盤までを“ロスト・ウィークエンド”ということはジョン… コメント:0 2024年12月19日 映画 映画 さ行 ドキュメンタリー 音楽 続きを読むread more
映画評「ジョン・レノン&ポール・マッカートニー ソングブック 1967-1972 / 1973-1980」 ☆☆☆(6点/10点満点中) 2009年/2011年イギリス映画 監督不明 ネタバレあり 邦題では区別がつかないが、原題では outside the Beatles とあり、違う作品群と捉える。前回(まで)と違ってビートルズとして以外でのジョン・レノンとポール・マッカートニーの音楽活動について語られている。 本来は2本の作… コメント:2 2024年12月18日 映画 映画 さ行 ドキュメンタリー 音楽 続きを読むread more
映画評「ジョン・レノン&ポール・マッカートニー ソングブック 1957-1965 / 1966-1970」 ☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2008年イギリス映画 監督不明 ネタバレあり WOWOWにて視聴。 本来は”1957ー1965”と“1966ー1970”という二つの番組に分かれているが、一緒に語ることにする。 [1957-1965] 先日サスペンス映画の頂点であるアルフレッド・ヒッチコック監督に関する変則ドキュ… コメント:2 2024年12月17日 映画 映画 さ行 ドキュメンタリー 音楽 続きを読むread more
映画評「デューン 砂の惑星PART2」 ☆☆☆★(7点/10点満点中) 2024年アメリカ=カナダ合作映画 監督ドニ・ヴィルヌーヴ ネタバレあり フランク・ハーバートの有名SFの本格映画化シリーズ第2弾である。監督はドニ・ヴィルヌーヴだが、このシリーズを終えたら以前の人間劇に帰って来て欲しい。 砂の惑星アラキスを治めていたアトレイデス家の当主が殺され、嫡子ポー… コメント:0 2024年12月16日 映画 SF/ファンタジー 映画 た行 続きを読むread more
映画評「イ・チャンドン アイロニーの芸術」 ☆☆☆★(7点/10点満点中) 2022年フランス=韓国合作映画 監督アラン・マザール ネタバレあり 韓国大衆映画はユーモアを超えてギャグになり、シリアスさや悲劇性との振幅で勝負しているところがあり、世間ほど評価できないのだが、純文学の作家となればそんなことはない。 本作がアプローチするイ・チャンドンはその一人で、監督の名… コメント:0 2024年12月15日 映画 映画 あ行 ドキュメンタリー 続きを読むread more
映画評「復讐は俺に任せろ」 ☆☆☆(6点/10点満点中) 1953年アメリカ映画 監督フリッツ・ラング ネタバレあり フィルム・ノワールはヌーヴェル・ヴァーグの連中が褒めてから映画マニアの間で実力より高く評価される傾向がある。まして本作はジャン=リュック・ゴダールが敬愛して「軽蔑」にまで出演させたフリッツ・ラングが監督を務めているから、世界的にも日本的に… コメント:0 2024年12月14日 映画 映画 は行 刑事/犯罪 続きを読むread more
映画評「裸の町」 ☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1948年アメリカ映画 監督ジュールス・ダッシン ネタバレあり 僕は、ダルデンヌ兄弟のような、ハンディ・カメラを駆使し即実的に社会を接写する映画をセミ・ドキュメンタリーと言っているが、本来の映画用語のセミ・ドキュメンタリーはこの映画のように、事件の起きた直後(間際)にその現場で撮られた際物の実話… コメント:0 2024年12月13日 映画 映画 は行 刑事/犯罪 ミステリー/冒険 続きを読むread more
映画評「グリーンフィッシュ」 ☆☆☆★(7点/10点満点中) 1997年韓国映画 監督イ・チャンドン ネタバレあり キム・ギドクがコロナで死んでしまった今、韓国で一番興味のある監督になったイ・チャンドンのデビュー作。作家でもあって本作を作った時既に43歳だから、かなり遅い。ヤクザ映画らしいもう一つそそられなかったものの、デビュー作から相当きちんと作っている… コメント:4 2024年12月12日 映画 映画 か行 人間劇 続きを読むread more