映画評「『されどわれらが日々』より 別れの詩」 ☆☆☆(6点/10点満点中) 1971年日本映画 監督・森谷司郎 ネタバレあり WOWOWのパンフレットにはただ「別れの詩」とあり、監督がこの頃アイドル俳優を使った青春映画をずっと撮っていた森谷司郎と知って観始めたが、何と柴田翔の芥川賞受賞作「されどわれらが日々」の不完全な映画化であり、映画サイト等では「「されどわれらが日々」… コメント:0 2025年02月28日 映画 映画 や・ら・わ行 映画 さ行 恋愛/青春 続きを読むread more
映画評「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」 ☆☆★(5点/10点満点中) 1968年アメリカ映画 監督ジョージ・A・ロメロ ネタバレあり ホラー映画は疑問百出で興醒める為、理屈先行の左脳人間たる僕には楽しめないことが多い。2010年くらいまではかなり付き合ったが、☆★(3点/10点満点中)どまりのものが多く、ここ十数年鑑賞そのものをかなり避けてきた。 ゾンビものは… コメント:2 2025年02月27日 映画 映画 な行 ホラー映画 続きを読むread more
映画評「月」 ☆☆☆★(7点/10点満点中) 2023年日本映画 監督・石井裕也 ネタバレあり 「湖の女たち」など近年実際の事件をモチーフにした社会派映画が多い。厳密には、“モチーフにした小説の映画化が多い” だが。 本作は辺見庸が、吉田修一の「湖の女たち」同様2016年に起きた津久井やまゆり園大量殺人をモチーフに書き上げた社会派作品で… コメント:0 2025年02月26日 映画 映画 た行 人間劇 続きを読むread more
映画評「ディア・ファミリー」 ☆☆☆★(7点/10点満点中) 2024年日本映画 監督・月川翔 ネタバレあり 実話に基づくフィクションと最後に謳っているが、実話と思って良いのではないか。 日本の実話ものが真に胸を打たないのは登場人物(や団体名その他)を実名で出さないことにあると思うが、町工場の一社長を主人公とするこの映画における忖度は解らないでもない。… コメント:0 2025年02月25日 映画 映画 た行 伝記/実話 人間劇 続きを読むread more
映画評「映画『からかい上手の高木さん』」 ☆☆☆(6点/10点満点中) 2024年日本映画 監督・今泉力哉 ネタバレあり 韓国のエリック・ロメールことホン・サンスに続いては、日本のエリック・ロメールこと今泉力哉の作品である。 山本崇一郎のコミックに出て来る中学生男女の10年後を描くオリジナル脚本とのこと。今泉監督でなければ恐らく観なかっただろう。 出身中学で… コメント:0 2025年02月24日 映画 映画 あ行 映画 か行 恋愛/青春 続きを読むread more
映画評「小説家の映画」 ☆☆☆(6点/10点満点中) 2022年韓国映画 監督ホン・サンス ネタバレあり 初めてホン・サンスを観た「アバンチュールはパリで」はエリック・ロメールにそっくりだと思って面白がったようだ(当時の記憶なし)が、その後(その間9年間あり)の作ではどうも一人合点が多く、速いズームの多用も嫌いだったが、「イントロダクション」でロメー… コメント:0 2025年02月23日 映画 映画 さ行 人間劇 続きを読むread more
映画評「骨」 ☆☆☆(6点/10点満点中) 2021年チリ映画 監督クリストバル・レオン、ホアキン・コシーニャ ネタバレあり 「オオカミの家」のクリストバル・レオンとホアキン・コシーニャの監督コンビがその3年後に発表したストップモーション・アニメ。15分の短編。 2020年になって発見された1901年のクラシック・フィルムを修復した映… コメント:0 2025年02月22日 映画 映画 は行 アニメ 続きを読むread more
映画評「オオカミの家」 ☆☆★(5点/10点満点中) 2018年チリ=ドイツ合作映画 監督クリストバル・レオンとホアキン・カシーニャ ネタバレあり 昨年5月に観た「コロニアの子供たち」が扱ったチリに実在した(厳密には名前を変えて現存する)ドイツ系カルトのコロニア・ディグニダに言及したチリ=ドイツ合作のアニメ。 この名前は出て来ないが解る人には解る… コメント:0 2025年02月21日 映画 映画 あ行 アニメ SF/ファンタジー 続きを読むread more
映画評「ミセス・クルナス vs. ジョージ・W・ブッシュ」 ☆☆☆(6点/10点満点中) 2022年ドイツ=スペイン合作映画 監督アンドレアス・ドレーゼン ネタバレあり 2021年米英合作で作られた「モーリタニアン 黒塗りの記録」と類似する社会派実話ものである。 誠にがっちり構成されて終始硬い表現を崩さなかったあの秀作と違って、独仏合作の本作は硬軟織り交ぜて作られ、映画としては大分… コメント:0 2025年02月20日 映画 映画 ま行 伝記/実話 続きを読むread more
映画評「ミツバチと私」 ☆☆★(5点/10点満点中) 2023年スペイン映画 監督エスティバリス・ウレソラ・ソラグレン ネタバレあり ミツバチはスペイン映画と縁が深いようで、これもスペイン映画である。 左脳人間には説明が足りず、あるいは省略がしすぎて、もやもやするところが多く、序盤からよく解らない。 フランスに住む一家が、母親アネ(パトリシ… コメント:0 2025年02月19日 映画 映画 ま行 恋愛/青春 続きを読むread more
映画評「メイ・ディセンバー ゆれる真実」 ☆☆☆★(7点/10点満点中) 2023年アメリカ映画 監督トッド・ヘインズ ネタバレあり 1997年に36歳の女性教師が担当する13歳の少年の子供と肉体関係を持って逮捕された事件の報道は新聞で読んで結構憤った。最近のコンプライアンスの観念とは反対に、本当に愛し合っている二人が年齢によって加害者と被害者とに分けられてしまう理不… コメント:0 2025年02月18日 映画 映画 ま行 人間劇 続きを読むread more
映画評「ロスト・ワールド」 ☆☆☆★(7点/10点満点中) 1925年アメリカ映画 監督ハリー・O・ホイト ネタバレあり アーサー・コナン・ドイルによる有名なSF小説の初めての本格的映画化。 IMDb による上映時間は110分とかなり長いが、 統計を取るとサイレント映画の同時代的な上映時間は現在正規のスピードで上映したものより10%前後長いので実質… コメント:0 2025年02月17日 映画 映画 や・ら・わ行 SF/ファンタジー 続きを読むread more
映画評「ガンガ・ディン」 ☆☆☆★(7点/10点満点中) 1939年アメリカ映画 監督ジョージ・スティーヴンズ ネタバレあり 「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」を観た時「ガンガ・ディン」を思い出した。 というのは嘘で、観た順番が逆。かのスティーヴン・スピルバーグ作品を観た数年後に「ガンガ・ディン」を観て、スピルバーグはこの作品を取り込んだのだと膝… コメント:0 2025年02月16日 映画 映画 か行 ミステリー/冒険 続きを読むread more
映画評「黒い天使」 ☆☆★(5点/10点満点中) 1946年アメリカ映画 監督ロイ・ウィリアム・ニール ネタバレあり コーネル・ウールリッチ原作ものが続く。本作は日本では劇場未公開で、プライムビデオにて鑑賞。 監督は世界でも珍しいミステリー専門のロイ・ウィリアム・ニール。シャーロック・ホームズもの2本を観たことがある。 先年本作の原作と… コメント:0 2025年02月15日 映画 映画 か行 ミステリー/冒険 サスペンス/スリラー 続きを読むread more
映画評「窓」 ☆☆☆★(7点/10点満点中) 1949年アメリカ映画 監督テッド・テズラフ ネタバレあり 昨年末植草甚一の著書「サスペンス映画の研究」でこの映画が好意的に紹介されていて、少し気になっていたのだが、プライムビデオにあったので初鑑賞。 コーネル・ウールリッチの短編「非常階段」The Boy Cried Murder をテッド… コメント:4 2025年02月14日 映画 映画 ま行 サスペンス/スリラー 続きを読むread more
映画評「ナミビアの砂漠」 ☆☆☆(6点/10点満点中) 2024年日本映画 監督・山中瑤子 ネタバレあり 金原ひとみの「蛇とピアス」を読み終えた直後に本作を観た。ピアスも刺青も出て来て「蛇とピアス」みたいと思い、ウィキペディアを調べたら、本作を本格長編第1作とする山中瑤子なる若手監督は金原ひとみのファンだそうで、彼女の作品群に感化された内容らしい。また… コメント:2 2025年02月13日 映画 映画 な行 恋愛/青春 続きを読むread more
映画評「狼の紋章」 ☆☆(4点/10点満点中) 1973年日本映画 監督・松本正志 ネタバレあり 1974年「愛と誠」が作られ(梶原一騎原作劇画の映画化)、不良学園ものなるジャンルが邦画界に出来上がる基礎となったと思われるが、それに先行する不良学園もの。但し、こちらは狼男ものの要素のほうが重要なホラー映画である。 原作は平井和正。高校生の頃豊… コメント:0 2025年02月12日 映画 映画 あ行 SF/ファンタジー 続きを読むread more
映画評「冒険者カミカゼ」 ☆☆★(5点/10点満点中) 1981年日本映画 監督・鷹森立一 ネタバレあり 医大関係者の千葉真一が不祥事で大学を首になり、食い詰めた後輩尾藤イサオ、内妻?あべ静江と組んで、入学金として入金される現金を輸送車から強奪する計画を実行に移す。同大学の金持ち学生真田広之は冒険がしたいと、バンドの仲間である連中と同じく強盗を企てる。… コメント:0 2025年02月11日 映画 映画 は行 刑事/犯罪 続きを読むread more
映画評「陰陽師0」 ☆☆☆(6点/10点満点中) 2024年日本映画 監督・佐藤嗣麻子 ネタバレあり 夢枕獏の小説シリーズの映画化。20年くらい前に2本作られて割合楽しんだ記憶がある。 本作は、0とあるように、旧作2本より若い安倍晴明の活躍を描いている。 脚色・監督の佐藤嗣麻子は、数年来煩く語ってきた古代日本語が現代人に解るわけがないと… コメント:2 2025年02月10日 映画 映画 あ行 SF/ファンタジー 西部劇/時代劇/史劇 続きを読むread more
映画評「サン・セバスチャンへ、ようこそ」 ☆☆☆★(7点/10点満点中) 2020年アメリカ=イタリア=スペイン合作映画 監督ウッディー・アレン ネタバレあり ウッディー・アレンがセクハラ問題で沙汰されて、本作も暫く日本で公開を留保されていたが、昨年の初めに公開されていたらしい。僕は個人の行状と実績の評価は分けるべきと考えるので、アレン好きとしては良かった。 世の… コメント:0 2025年02月09日 映画 映画 さ行 ウッディー・アレン 喜劇/ファミリー 続きを読むread more