映画評「丹下左膳 百万両の壺」
☆☆★(5点/10点満点中)
2004年日本 監督・津田豊滋
ネタバレあり
山中貞夫の快作を再映画化した作品だが、些かがっかりである。
三万石の小大名・柳生が祝儀に弟・源三郎(野村宏伸)に譲った古い壺が百万両の価値があると判り、取り返しに使いを遣るが、価値のないものと思った弟夫婦が古物屋に譲った後。大名側、弟夫婦それぞれ壺を探し回る日々が続く。
一方、丹下左膳(豊川悦司)は親切心を起こして病で倒れた老人が遺した孫を向い入れ、内妻とのいざこざが絶えないのだが、この子供が大事に持っていた壷こそ古物屋から譲られた百万両の壺だったから大騒ぎ。しかも小汚い子供の実は大名の子供だった、と判明する。
お話は大体同じだが、オリジナルは飄々とした展開の中からユーモアが滲み出る傑作であったのに対し、リメイクは最初から喜劇味を強調して作っているので、その面白さが出ない。
2004年日本 監督・津田豊滋
ネタバレあり
山中貞夫の快作を再映画化した作品だが、些かがっかりである。
三万石の小大名・柳生が祝儀に弟・源三郎(野村宏伸)に譲った古い壺が百万両の価値があると判り、取り返しに使いを遣るが、価値のないものと思った弟夫婦が古物屋に譲った後。大名側、弟夫婦それぞれ壺を探し回る日々が続く。
一方、丹下左膳(豊川悦司)は親切心を起こして病で倒れた老人が遺した孫を向い入れ、内妻とのいざこざが絶えないのだが、この子供が大事に持っていた壷こそ古物屋から譲られた百万両の壺だったから大騒ぎ。しかも小汚い子供の実は大名の子供だった、と判明する。
お話は大体同じだが、オリジナルは飄々とした展開の中からユーモアが滲み出る傑作であったのに対し、リメイクは最初から喜劇味を強調して作っているので、その面白さが出ない。
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