映画評「泥棒成金」
☆☆☆☆(8点/10点満点中)
1955年アメリカ映画 監督アルフレッド・ヒッチコック
ネタバレあり
アルフレッド・ヒッチコック長編第41作。
ヒッチコックのお馴染みのスリラー映画で、若い頃何度も観たが、最近は観ていず、20年ぶりくらいになるだろうか。
"猫”と呼ばれ現在は悠悠自適の生活を送っているかつての大泥棒ケイリー・グラントが突然現れた偽"猫”により平和を乱され、犯人探しに乗り出す。
リヴィエラを舞台に観光気分で作られた一編なので、作者のお遊び気分が理解できなかったり、そういう作風が嫌いな人には向かない。決して傑作ではないが、それが分ればのんびりと楽しめる佳作。この作品の向うに「シャレード」が見えると言ったら考えすぎだろうか。
また、グレース・ケリーのクール・ビューティぶりも見もの。「裏窓」とはまた違った味わいあり。
因みに、中盤に見られる花火は、二人の燃え上がる気持ちをシンボライズしたもの。単なる風景ではないので、ご注意のほどを。
1955年アメリカ映画 監督アルフレッド・ヒッチコック
ネタバレあり
アルフレッド・ヒッチコック長編第41作。
ヒッチコックのお馴染みのスリラー映画で、若い頃何度も観たが、最近は観ていず、20年ぶりくらいになるだろうか。
"猫”と呼ばれ現在は悠悠自適の生活を送っているかつての大泥棒ケイリー・グラントが突然現れた偽"猫”により平和を乱され、犯人探しに乗り出す。
リヴィエラを舞台に観光気分で作られた一編なので、作者のお遊び気分が理解できなかったり、そういう作風が嫌いな人には向かない。決して傑作ではないが、それが分ればのんびりと楽しめる佳作。この作品の向うに「シャレード」が見えると言ったら考えすぎだろうか。
また、グレース・ケリーのクール・ビューティぶりも見もの。「裏窓」とはまた違った味わいあり。
因みに、中盤に見られる花火は、二人の燃え上がる気持ちをシンボライズしたもの。単なる風景ではないので、ご注意のほどを。
この記事へのコメント
ほう、シャレードにつながるのですか。シャレードは手元にありますので観てみたいと思います。グレース・ケリーは裏窓よりこちらのほうが好みかな^^
「シャレード」のほうが密度は濃いくらいですが、遊び感覚、ケイリー・グラントの扱い方などスタンリー・ドーネンは参考にしたのではないかな、などと思いました。
グレース・ケリーは「裏窓」のおちゃめも捨てがたいです。
ところで、ちょっとした疑問ですが、あのニセ猫は“猫”をどうしようと思っていたんでしょうね? “猫”が捕まらないウチは彼に罪を被せることが出来るけど、彼が刑務所に入れば、その後は別の泥棒として警察が追うことになる。
ニセ猫の思惑がちょっと図りかねる気がしますが・・。
いえいえ、映画として気にすることは無いと分かってはいますがネ。
愉快犯かもしれませんね。素性が素性ですから。本物の<猫>が捕まるはずがないというのを前提に、趣味と実益を兼ねて楽しんでいたのかもしれません。経営難だったのかな(笑)。
また見直さないと解りませんや。見直しても解らないな、多分。
といったところで、失礼致します。解ったら報告致します。