映画評「ペーパー・ムーン」
☆☆☆☆★(9点/10点満点中)
1973年アメリカ映画 監督ピーター・ボグダノヴィッチ
ネタバレあり
70年代前半絶好調だったピーター・ボグダノヴィッチの秀作。31年前映画館で見て以来の再鑑賞となる。
聖書販売で詐欺を働いているライアン・オニールが自分も関係していた商売女の娘テータム・オニール9歳を伯母の家に届ける羽目になるが、この少女が彼をはるかに上回る知恵の持ち主で道中随分助けられることになるのだが、密造酒を騙し売った相手に逆襲されて全額を奪われた挙句に叩きのめされた後やっと親戚の家にたどり着く。が、少女は父親かもしれない詐欺師と離れがたく追いかけてくる。
という人情コメディーで、まず詐欺師のテクニックが面白い。二人の微妙な関係や9歳の子供にしてはませた言動が実に楽しく、それをまた実の父娘が演じているあたりが味となっていて大いに結構で、ボクダノヴィッチの人情味醸成が断然優秀。
父親のライアンは彼にしては珍しいほどの好演だが、テータムは映画初出演にしてこの演技。80年前後にハイティーン女優として抜群の人気を誇ったが近年ご無沙汰なのが寂しい限りである。
1973年アメリカ映画 監督ピーター・ボグダノヴィッチ
ネタバレあり
70年代前半絶好調だったピーター・ボグダノヴィッチの秀作。31年前映画館で見て以来の再鑑賞となる。
聖書販売で詐欺を働いているライアン・オニールが自分も関係していた商売女の娘テータム・オニール9歳を伯母の家に届ける羽目になるが、この少女が彼をはるかに上回る知恵の持ち主で道中随分助けられることになるのだが、密造酒を騙し売った相手に逆襲されて全額を奪われた挙句に叩きのめされた後やっと親戚の家にたどり着く。が、少女は父親かもしれない詐欺師と離れがたく追いかけてくる。
という人情コメディーで、まず詐欺師のテクニックが面白い。二人の微妙な関係や9歳の子供にしてはませた言動が実に楽しく、それをまた実の父娘が演じているあたりが味となっていて大いに結構で、ボクダノヴィッチの人情味醸成が断然優秀。
父親のライアンは彼にしては珍しいほどの好演だが、テータムは映画初出演にしてこの演技。80年前後にハイティーン女優として抜群の人気を誇ったが近年ご無沙汰なのが寂しい限りである。
この記事へのコメント
私も先月、何十年かぶりに見直しました。思い出通りに面白い映画でした。無駄なスートーリーはないし、テータムが名演技だったことも再確認できました。
レンタルDVDの鑑賞だったんですが、特典メニューの監督やカメラ(コヴァックス)のインタビューも興味深い話が聞けて楽しかったです。
映画批評家上がりの優れた監督と言えば、フランソワ・トリュフォーですが、ボグダノヴィッチも素晴らしいですね。ニューシネマの衰微と共に余り活躍しなくなったのは淋しいですが。その点、水野晴郎は・・・おっと・・・十瑠さんがお好きだ困るのでこれ以上は言わずにおきましょう。
ちゃんと値段を出したDVDは特典も魅力ですね。それによってギャフンということがないとも限りませんがね(笑)。
トラックバックさせていただきました。
わたしはこの作品10点です。
テータムはアカデミー助演女優賞受賞って、ほんとは主演ですよねえ。
コメディは最後にホロリと来ないとダメという私にピッタリの作品です。
9点も10点も実は完成度としてはほぼ同じなんです。
10点を付けるのはマイ・ベスト100として半ば固定されている旧作群だけでして、新作で9点を出す気になるのは500本に1本くらいでしょう。そのくらい狭き門となっています。
主演と助演の区別もオスカーでは特に曖昧で、本来その区別もない群像劇でも役者の格などで分けられてしまったりしますね。主演と助演に分けること自体が不合理で、一本化にすべきでしょうし。そうすると賞の数が少なくなって少々寂しい、なんて洒落を言っている場合ではないですか(笑)。
これは間違いなく、ひよりんさん好みですね(笑)。
「アラバマ物語」からこちらに飛んできました。
1973年!
正確にはこの年ではないかもしれませんが、この頃みた映画には想い出深いものが多いです。
「スケアクロウ」 「ジョニーは戦場へ行った」 「ルシアンの青春」 「激突」 等々
これは、私の中でのロックの時代は終わりを告げて後ろ向きな時代に突入するのを後押しするような映画の一つでした。
学生時代、休講(学生運動が下火とはいえ、まだまだ余波が残っていたのと、運動の拠点の一つになっていた学校だったので休講が多かったのです。ゲバ俸をミニスカートでまたいで歩いてました。←これは嘘です。やりたかったけど怖くてできませんでした。)の時間つぶしは学校の近所の所謂ジャズ喫茶でしたが、本当に好きで通ったお店は戦前の優しいジャズやジャンゴ・ラインハルトがかかっていて、まさにペーパームーンのサントラの世界でした。
当時、原作本を読みましたが、映画は原作の前半だけなんですよ。
変色してしまった本を今でも持ってますが面白かったです。
とにかく文句のつけようがない満点映画です。
>1973年!
>「スケアクロウ」「ジョニーは戦場へ行った」「ルシアンの青春」「激突」
73年は本当に素晴らしい作品が多く、「ブラザー・サン・シスター・ムーン」も良かった。地味なモノクロ映画「ジョニーは戦場へ行った」が興行収入ベスト10に入りました。配給会社のふんばりもありますが、観客も大人でしたね。
>私の中でのロックの時代は終わりを告げて後ろ向きな時代に
>突入するのを後押しするような
ニューシネマが落ち着いて、メジャー映画とニューシネマの間のような作品が増え、その典型的な作品ではないでしょうか。1920年代~30年代を背景にした作品が増え、映画界にノスタルジーが発生しましたね。
ニューシネマがロックなら、そういう映画がブルースやジャズに相当するのでしょうか。
>時間つぶしは学校の近所の所謂ジャズ喫茶でした
1952年生まれの小池真理子の半自伝小説の映画化「無伴奏」でも、女子高生が学生運動の合間にバロック喫茶に行っていました。モカさんは、そうした人種ではなかったようですが、音楽喫茶は皆好きだったんですかねえ。
時代も違いますが、東京北部に住んでいた僕の周辺に音楽喫茶はなかったような気がします。地下鉄に乗って、少し23区中央に向かう必要があったと思います。
>原作本
原作ものでしたか。これも知らなかったなあ。当時は余り原作に興味なかったということもありますが、多分パンフレットに書いてあったでしょう。勝っても読まないパンフレット、というのが僕のスタンスでしたね(笑)。
「ブラザー・サン シスター・ムーン」
当時評判になりましたね。観たのは確かなんですが、覚えてないです。 思い出そうとしても浮かんでくるのが、きれいな青空?
(ラストシーンが青空じゃなかったですか?)
さっき調べたらゼフィレッリ監督だったんですね。「ロミオとジュリエット」の次の作品という事で鳴り物入りだったんでしょうね。
モカ的にはまだ乙女だった(?)時代に見た「ロミオとジュリエット」がインパクト大でした。
後年の「ジェイン・エア」も好きです。
最近知ったのですが、ゼフィレッリはゲイだったのでジュリエットの裸体はないけど、レナード君のお尻とかはしっかり映してるとか・・・面白い。
小池真理子
一時、名前を小池百合子とよく混同してしまって人に笑われてました。
「無伴奏」と「恋」
これもアマゾンであらすじを確認しても両方共読んだのか一冊だけなのか定かではありません。何でもかんでも覚えてはいられませんです。
桐野夏生と小池真理子は2大美人作家ですね。作品とは関係ありませんが、お二人とも同性から見ても嫌味のない美形だと思います。
バロック喫茶って・・・間違ってロックの前に「バ」をつけられたのかと思いましたよ。名曲喫茶はありましたね。今でもありますけど。京都は狭いわりに大学が多いからジャズ、ロック、フォーク、カントリー、クラシックと色んな系統の音楽喫茶がありました。学生も豊かになりましたから今はそんなにはないですね。
あ、DJのいるクラブってのがあるようです。
レコードを手でガシガシ動かす不届き者めが(笑)
自粛生活ついでに学校や幼稚園に行けなくて暇な孫のお守りも自粛したいと宣言したのでやれやれです。
暇なんで長々書いてしまいました。
まだまだ書けそうですけど取り合えずこの辺で失礼いたします。(京都では「お喧しさんどした」と言って暇乞いするらしいです。)
>最近知ったのですが、ゼフィレッリはゲイだったので
>ジュリエットの裸体はないけど、レナード君のお尻とかは
>しっかり映してるとか・・・面白い。
ゼッフィレッリがゲイだったのは確かなようですが、17歳だったオリヴィア・ハッシーのヌードもちゃんとありましたよ。僕が見たのは1968年ではなく、10年後くらいの思春期が過ぎた後ですが。
>桐野夏生と小池真理子は2大美人作家ですね。
そうですね。本に載っていた写真を見て、才色兼備かと思いましたよ。
>バロック喫茶って・・・
クラシックをかけている喫茶店を何というか解らないので調べたら、「無伴奏」のストーリー紹介か何かにバロック喫茶とあったのだと思います。映画評のストーリーは完全自前で書いていますが、解らない単語などは調べますデス。その自前のストーリーにバロック喫茶とありました(笑)。そのままクラシック喫茶で良いのかな?
>レコードを手でガシガシ動かす不届き者めが(笑)
スクラッチですか。うちも、そういうハードな使い方に対応したレコード・プレーヤ(厳密にはターンテーブル)を作っていたことがありますよ。
>京都では「お喧しさんどした」と言って暇乞いするらしいです。
面白い。僕のような滑舌の悪い人間には、おやかましさん、なんてスラスラと言えませんですね(笑)
「おやかまっさんどした」が言えへんようなことでは舞妓はんにはなれまへんえ。(京ことばは怖い~ ドスを隠してます)
>1920年代~30年代を背景にした作品が増え、映画界にノスタルジーが発生しましたね。
ポピュラー音楽の世界でもその傾向はありましたね。
ベット・ミドラー、ポインター・シスターズとかボードヴィルでレトロ志向で、それがまた新鮮に感じました。
フィービー・スノウ、マリア・マルダー等々
>ニューシネマがロックなら、そういう映画がブルースやジャズに相当するのでしょうか
ジャズはともかくとして、ブルースはロックのルーツ探しで行き着く先、という感じでしょうか。
余談ですが、ブルースに ”Baby scratch my back” という曲があります。
「ペーパームーン」(原題はアディー・プレイ)の後書き解説によるとアメリカでは最近の(1973年)の傾向として古き良き時代を懐かしむ、懐古的な小説がよく発表され人気がある、とのことです。
翻訳者の佐和誠さんをちょっと調べてみたら、「イージーライダー」とか(イージーライダーにも原作があったんです)「小さな巨人」とか、エンタメ系をたくさん翻訳されている方でした。
そういえば、昔雑誌でお顔を拝見したことがあるような気がしてきました。
第二次大戦後の繁栄に陰りが出てきてベトナム戦争も国内の人種問題も泥沼化し、かつての強いアメリカではなくなりつつある世情を反映したノスタルジーだったようです。
ペーパームーンのラストシーンが大好きです。 あそこで二人がひしと抱き合ったりしないところが最高です。
日本で映画化するとしたら森繁と中山千夏だったでしょうか?
>(京ことばは怖い~ ドスを隠してます)
しかし、舞妓さんは“~どすえ”とドスドス言ってますよん(笑)。
>ジャズ
ジャズはロックの異母兄弟なのかな?
>アメリカでは最近の(1973年)の傾向として古き良き時代を懐かしむ、
>懐古的な小説がよく発表され人気がある
1970年代前半、分野を問わず、アメリカ人が米国が一番成長した世界大戦の狭間に思いを馳せたということですね。確かにその背景にはベトナム戦争による米国の疲弊があったと思われます。
>ペーパームーンのラストシーンが大好きです。
日本人はなかなかさらりと出来ない。
>日本で映画化するとしたら森繁と中山千夏だったでしょうか?
幻想映画館としては、これ以上ない配役ですね。
昨夜TVニュースを見ていたら、群馬県でもコロナ圏が拡大しつつあるとか? 山本一太が知事になってるんですね、知りませんでした。
京都は知事も市長も決断力のないポンコツで上(国)と下(役所)の顔色を窺ってばっかりで右往左往しているようです。
幸か不幸か昔の共産党知事時代の土壌が残っているからか、何かあった時の住民パワーは結構ありますが・・・(微妙なところです)
この国難の時に暢気に幻想(妄想)映画館の配役をまた思いついてしまいました。
マデリーン・カーン(ストリッッパー?嬢)役は春川ますみでいきましょうか? 完璧ですよね。
しかし原作が出版された1972年当時、中山千夏はもう大人でしたね。 それを差し置いても日本のあの時代のロードムービーの移動手段は何がいいんでしょう? 企画が行き詰まりますね。
ジャズとロックは異母兄弟というよりは親戚筋でしょうか?
ロックは分家筋の孫とか?
どちらかというと、ジャズとブルースが異母兄弟っぽいですね。
アメリカの音楽史を勉強したわけでもないし、ほとんど何も知りませんが、私が想像する以上に20世紀前半のアメリカ南部の音楽シーンは混沌としていたように思います。
バンジョーはアパラチア山系音楽の必需品なので、てっきりアイルランド経由かと思っていたらアフリカ由来でしたし、ハンク・ウィリアムスのギターフレーズや歌詞に黒人ブルースの影響が濃厚であるとか、南部では大っぴらではなかったかもしれませんが、ミュージシャン同士の交流はあったようで、互いに影響しあっていたように思います。
>群馬県でもコロナ圏が拡大しつつあるとか?
最後に報告された感染者は比較的近い保育園の関係者で、いよいよ間近に迫ってきました。帰宅後に手洗いをきちんとする必要が出てきました。やれやれ。
今のところ、群馬県では追跡が可能なクラスターが殆どで市中感染はほぼない状態ですので、まだ良いのですが、油断はできません。アビガンを早く承認して流通させて! 東京でもないのに図書館が休館ですからねえ。
>山本一太が知事になってるんですね、知りませんでした。
そうです。国会議員時代は安倍応援団ぶりが過剰でどうもイライラしましたが、色々勉強している感じはありますので、国会議員時代の経験を県政に生かして、頑張ってほしいと思います。
>マデリーン・カーン(ストリッッパー?嬢)役は
>春川ますみでいきましょうか? 完璧ですよね。
完璧ですね^^v
>しかし原作が出版された1972年当時、中山千夏はもう大人でしたね。
幻想映画館は時空を超えるので、何でもありデス(笑)。
「あなたの心に」がヒットしたのは、調べたところ、1969年でした。
>ジャズとロックは異母兄弟というよりは親戚筋でしょうか?
ブルースの起源は19世紀まで遡り、戦前のいつ頃かジャズが発生し、ロックは1950年代中葉に発生したので、異母兄弟かなと思ったのですが、30年くらい違うので、ジャズはロックの叔父さんくらいに当たるかな。
>ハンク・ウィリアムスのギターフレーズや歌詞に
>黒人ブルースの影響が濃厚であるとか、
ロックの元祖「ロック・アラウンド・ザ・クロック」は明らかにウィリアムスのMove It on Over(1947年発表)という曲に影響を受けているので、その言には全く納得できます。ご存知なければ一度お聞きくださいませ。
ギターも巧いボニー・レイットは、ブルース的であったり、リンダ・ロンシュタット風のカントリー・ロックにも聞こえたり。
最初からブルースとカントリーとは親和性が高く、合体して生まれたのがロックン・ロールなんでしょうね。
Move It on Over(1947年発表)
聞きました。 そっくりでした。
ハンク・ウィリアムスのレコードが1枚あったはずなんですが、いつものように探し物は出てこない (笑)
>ギターも巧いボニー・レイット
上品な方です。ブルース界のメリル・ストリープ。
ギターも巧い、じゃなくて「ギターが巧い」じゃないですか?
歌はまぁ・・・普通っちゃ普通? (笑)
ミシシッピ・フレッド・マクダウェルに習ったことがあるというスライドギター。
湾岸戦争の頃、ブルース誕生100年とかでスコセッシやヴェンダース、イーストウッドで色々映画やらコンサートやらやってましたね。
「ライトニン イン ザ ボトル」の出演者も今は天国にいっちゃった人が多いですね。
そういえば、ソロモン・バークがあの映画のなかでいってましたけど、彼はカントリーを歌った最初のソウルシンガーらしく、KKKの集会に呼ばれて(演奏目的だったけど)メンバー共々生きて帰れないかもと覚悟して出向いたとか言ってましたね。
ご覧になりましたか? ソロモン・バーク、あの巨体で王様の椅子に座ったままで、あの盛り上げ方はすごかったです。
ロニー・ジョンソンとエルマー・スノーデンの
「 BLUES,BALLADS,JUMPIN'JAZZ 」がここ4,5年来のお気に入りなんですが、こういうのを聞いているとジャズやブルースやと線引きするのが馬鹿らしくなってきますね。
>聞きました。 そっくりでした。
有難うございました。ロックの先祖に当たる曲と言っても良いと思います。ハンク・ウィリアムズはカントリーだけでなく、ロックにとっても偉人ですね。
>上品な方です。ブルース界のメリル・ストリープ。
な~るほど。確かに。
>歌はまぁ・・・普通っちゃ普通? (笑)
素直で良いんじゃないですか? 結構好きです。
>ブルース誕生100年とかでスコセッシやヴェンダース、
>イーストウッドで色々映画やらコンサートやらやってましたね。
2005年頃、ブルースを勉強しようと、ブルース映画プロジェクトと言われたものは多分全て録画しました。しかし、デジタルVHSという殆ど普及しない機器が録ったもので、その後DVD→ブルーレイと激しく変遷して、結局録っただけで観ず終い。まだ機械は壊れていないはずなので、時間が出来たら観てみますよ。
>「ライトニン イン ザ ボトル」
>題名ご覧になりましたか?
その録画した中にこれが含まれているかどうか?
ということは、見ていないのです。どうもすみません。
もっとモカさんときちんと話ができるよう鋭意努力いたします。
>ロニー・ジョンソンとエルマー・スノーデンの
>「 BLUES,BALLADS,JUMPIN'JAZZ 」
YouTubeにあった“Blues&Ballads"というのを少し聴いてみました。滑らかな素敵な声ですねえ。
こういうのは図書館ではちと手に入らないので、YouTubeを音源にしてCDを作ろうと研究中。ソフトをダウンロードすれば出来るらしい。
四月から隣組の班長になったので、あれやこれやと忙しく、予定が思うようにクリアできないかもしれませんが。
コロナで人に接近するなと言われる中、集金もしなければならず、何だか憂鬱ですよん。
>もっとモカさんときちんと話ができるよう鋭意努力いたします。
何とレスポンスしてよいのやら・・・(冷汗)
>YouTubeにあった“Blues&Ballads"というのを少し聴いてみました。滑らかな素敵な声ですねえ。
味のある声ですね。 10代で出会ったミシシッピ・ジョン・ハートもよく似た温かみのある声ですが、ジョン・ハートは10代で出会って正解で、ロニー・ジョンソンは還暦過ぎて出会って正解のように思います。
憂歌団の元ギタリストの内田勘太郎を通じて名前とメローなイメージだけは刷り込まれていましたが、まともに聞いたのはこの晩年の2枚のCDが初めてでした。
昨日、ロニー・ジョンソンで検索したら面白い記事をみつけました。 お時間あれば覗いてみてください。
万象堂という出版社のサイトで「1960年4月5日のセッション」でヒットすると思います。
「音楽は毎日食べるごはんのようなもの」BYロニー・ジョンソン
素敵でしょう?
1918年のパンデミック(スペイン風邪)で家族がほぼ全滅したようです。
>こういうのは図書館ではちと手に入らないので、YouTubeを音源にしてCDを作ろうと研究中。ソフトをダウンロードすれば出来るらしい。
うちの夫がよくやってますよ。簡単らしいです。
最近車を買い替えたら、これからの車にはCDプレイヤーが装備されないとかで、今は車用にはUSBに入れてますよ。
>コロナで人に接近するなと言われる中、集金もしなければならず、
経験ありますが集金は大変ですね。
これも面白かったです。「6 feet covers」検索してみてください。
>何とレスポンスしてよいのやら・・・(冷汗)
ネットでも実生活でも(何をかいわんや、ロックさえ聞かない連中ばかり)僕が知っている範囲で、モカさん以上にブルースを知っている方はいらっしゃいませんので。
>ジョン・ハートは10代で出会って正解で、
>ロニー・ジョンソンは還暦過ぎて出会って正解のように思います。
これは実際にきちんと聴かないと解らないのだろうな。
>万象堂という出版社のサイトで「1960年4月5日のセッション」
ざっと読みました。
ちょっと松岡正剛のような文章と思いました(肝心なのはそこではないでしょうが)。
>「音楽は毎日食べるごはんのようなもの」BYロニー・ジョンソン
素敵ですねえ。素晴らしい境地ですねえ。そんな方が市井に埋もれていたとは。
>1918年のパンデミック(スペイン風邪)で家族がほぼ全滅したようです
何しろ世界の20~50人に一人くらいの割合で死んだ病気ですからねえ。日本でも40万人くらい亡くなっているはずですが、それでも200人に一人くらいですから、人口に対する比率から言うと、今回のコロナ同様に少ない。どういうこと?
>うちの夫がよくやってますよ。簡単らしいです。
そうですか。
5月になれば少し落ち着くので(今月は班長になりたてて精神的にパニック気味)、やってみましょう。
>最近車を買い替えたら、これからの車にはCDプレイヤーが装備されない
>とかで、今は車用にはUSBに入れてますよ。
僕のようにCD一枚しか聞けないのも困りますが、USBオンリーというのも何だか嫌だなあ。個人的にはCDプレーヤとハードディスクの組合せがあると良い。簡単に大量に取り込めるので(兄貴のように、一日中エンジンをかけずにやって、バッテリーをあげた人もいますが)。
>「6 feet covers」検索してみてください。
「アビイ・ロード」が傑作。画像編集ソフトがあるので、僕も暇ならやってみたい。死ぬまで本に埋もれるつもりにつき、そんな暇ないけれど。
>モカさん以上にブルースを知っている方
モカなんぞまだまだ幕下です。
夫は昔、大学でブルース研究会というサークルでアーバンブルースを専攻?していましたが、まぁやつで大関の下クラスでしょうか・・・
ブルースに関しては、お国柄というか地域性があるようですね。
"Norwegian Wood " " Ringo" "Ball&chain" "Lush life" etc
こんな名前のお店が近所にあるんですよ。 " Ringo"には行ったことがありませんが、ビートルズ専門店です。
関西(大阪、京都)はこてこて系ソウルやブルースが好きな人が多いです。
知り合いのダンナさんで、部屋の一壁分のレコードがほぼ60~70年代のR&B,ソウルのみという人がいたりします。
一点集中(いわゆるオタク?)でコレクターになるのはレコードに限らず、なぜか圧倒的に男性ですね。
" 6 feet covers " サージェントPも面白いです。
あれでは傑作感皆無!
(個人的にはサージェントPは全然傑作とは思えませんが)
昔聞いたミシシッピ・ジョン・ハートの歌で "6 feet under" とう言葉を知りましたが、欧米では6feetは何か(埋葬以外にも)特別なニュアンスがあるんでしょうかね?
追記 ボニー・レイット
改めて真摯に聞いてみましたところ、お歌もお上手でした。
失礼いたしました。つい、清楚な美貌に目が行って、ちゃんと聞いていませんでした。
またまた話が逸れていきますが、ジェフ・ベックのバックでベース弾いてる女の子、メチャクチャ上手くて可愛いですね。
ノーブラで・・・(以下省略)
>モカなんぞまだまだ幕下です。
廻しもつけたことがないような素人相撲の僕には、幕下でも十分すぎます。
>関西(大阪、京都)はこてこて系ソウルやブルースが好きな人が多いです
前にも話したような気がしますが、関東は少ないです。大学時代のロック好きな連中も、プログレ大好き人間ばかり。
そう言えば高校時代の京都への修学旅行で、「ここじゃないと買えない」と言って、夜にクラシックの楽譜を買いに行ったT君というのがいましたよ。京都って文化の町ですね。
群馬は色々特殊で、普通高校は未だに男女別学です(最近は人口減で合体するところが増えましたが、進学校は絶対2045年問題が発生するまでくっつかないはずです、(笑))。先生への挨拶も“起立、注目、礼、着席”です。わが母校(高校)はすぐに授業開始で、そんな面倒臭いことしませんでしたが。
>欧米では6feetは何か(埋葬以外にも)特別なニュアンスが
>あるんでしょうかね?
白人男性の身長かななんて的外れのことも考えますが、要は12進法から来た数字であることは間違いないですね。
>改めて真摯に聞いてみましたところ、お歌もお上手でした。
なかなかなもんでしょ^^
歌の上手さの定義も色々あると思いますが、僕は好きです。
>ジェフ・ベックのバックでベース弾いてる女の子、
>メチャクチャ上手くて可愛いですね。
タル・ウィルケンフェルドというらしい。名前はドイツ系ですな。
ソロが聴けました。凄いですね。
>廻しもつけたことがないような素人相撲の僕には、幕下でも十分すぎます。
お上手!
うちも相撲といっても「しこふんじゃった」レベルですので、恐れるに足らずですよ。
群馬県・・・すいません、まったく想像がつきません。
しかし今時公立学校で男女別学があるんですね。
京都は文化的?
明治まで天皇がいたのでそれにまつわるモロモロの職業があり、今は大学が多いので学生が入れ替わり立ち代わり出入りしている町なのでそれなりに文化の新陳代謝はあるのかもしれませんね。言い方悪いですが、学生崩れ?みたいな変な人も結構いますし。
私の住んでいる界隈は特に大学が多いのですが、この春はコロナで休校していて街角がやけに静かです。
いつもの年なら4月は南へ東へ西へとそれぞれの大学に行く自転車の群が走り回って危なくてしかたないんですが、彼らがいないのも何だか寂しいですね。
今、カミュの「ペスト」が売れているらしいですね。
そんなの持ってたかなぁ、と探していたら「アラバマ物語」を発見しました。 陽水の法則どおりでした。
>しかし今時公立学校で男女別学があるんですね。
堂々とあります。
男女共学にした公立高校も実は裏があって、普通科は男子(若しくは女子)のみで、別の科だけが共学というパターンが多い。
僕の在学時代、わが校では教員も全て男性ですから、色気のない事甚だしかった。今は2名ほどいらっしゃるようです。それでも絶対数は少ない。そもそも高校は、小中と違い、女性教員が少ないのかな?
>今、カミュの「ペスト」が売れているらしいですね。
「ペスト」というタイトルの小説は幾つかありますが、カミュのが一番有名ですね。
中学の時にヴィスコンティの「異邦人」を見てカミュに興味を持ち、「異邦人」と「ペスト」の文庫本を買いましたよ。
マンゾーニ「いいなづけ」も少し話題になっているようです。200年くらい前の古い(しかも結構長い)小説ですが、ペストのひろがる部分の描写は、まるで関東大震災後にデマが広がる日本もかくやと思いましたね。
>陽水の法則どおりでした。
僕もそういうことをよくやっていますよ。
しかし、僕の場合、ヴァン・ダイン「僧正殺人事件」、エラリー・クイーンの悲劇シリーズはどこかへ行って、出て来ないまま。ドルリー・レインか、ファイロ・ヴァンスに解いて貰わないといけない謎ですが、その彼らが行方不明なのです!
>ヴァン・ダイン「僧正殺人事件」、エラリー・クイーンの悲劇シリーズはどこかへ行って、出て来ないまま。
懐かしい! 就職したての頃通勤電車でそんなのばっかり読み散らかしていた時期がありました。
グリーン家とか赤毛のレドメイン家とかタイトルだけ覚えてますね。エディ・レッドメインが出てきたとき、赤毛だったのでびっくりしました。
21世紀は警察小説が幅をきかせてるで、古典的探偵さんは居場所がないんで20世紀に帰ってしまったのかも(笑)
>エディ・レッドメインが出てきたとき、赤毛だったのでびっくりしました
僕もそうでした。僕も最後の一行コメント(最近やたらに長いですが)でそれに絡めてかきましたよ。探したら、“エディ君はフィリポッツの推理小説「赤毛のレドメイン家」の子孫じゃろか”と書いていました。
>21世紀は警察小説が幅をきかせてるで、古典的探偵さんは
>居場所がないんで20世紀に帰ってしまったのかも(笑)
うまい! きっとそうでしょう。
本格推理小説は、クリスティーの作品以外は映画化に向いていないのが多いですね。