映画評「ラブ・アクチュアリー」
☆☆☆★(7点/10点満点中)
2003年イギリス=アメリカ映画 監督リチャード・カーティス
ネタバレあり
群像劇の人気は衰えないが、ここまで数多い人間が交錯するのも珍しい。しかも恋愛映画だから交通整理も大変である。
まずブレア首相ならぬ独身の英国首相ヒュー・グラントと秘書の恋、子持ちのやもめ男リーアム・ニースンの場合は本人もさることながら息子が同級生に恋をする。ポルトガル人メイドと心を通じ合わせる作家コリン・ファース、一見幸福そうな一家の夫アラン・リックマンの浮気(妻はエマ・トンプスン)、醜男で持てない為にアメリカにガールハントにいく若者などなど、細かい話はとても書き切れない。
群像劇と言ってもスケッチ風描写にはならず、かつてのグランド・ホテル形式を思わせる厚みがあり、しかも妙な気取りがない点が良く、群像劇が嫌いな僕でも十分に楽しめる。雪崩れ込むようなハッピーエンドの数々の筆捌きも鮮やかで、前作「ノッティングヒルの恋人」の好調がフロックではないことを監督のリチャード・カーティスが証明した作品と言って良い。
2003年イギリス=アメリカ映画 監督リチャード・カーティス
ネタバレあり
群像劇の人気は衰えないが、ここまで数多い人間が交錯するのも珍しい。しかも恋愛映画だから交通整理も大変である。
まずブレア首相ならぬ独身の英国首相ヒュー・グラントと秘書の恋、子持ちのやもめ男リーアム・ニースンの場合は本人もさることながら息子が同級生に恋をする。ポルトガル人メイドと心を通じ合わせる作家コリン・ファース、一見幸福そうな一家の夫アラン・リックマンの浮気(妻はエマ・トンプスン)、醜男で持てない為にアメリカにガールハントにいく若者などなど、細かい話はとても書き切れない。
群像劇と言ってもスケッチ風描写にはならず、かつてのグランド・ホテル形式を思わせる厚みがあり、しかも妙な気取りがない点が良く、群像劇が嫌いな僕でも十分に楽しめる。雪崩れ込むようなハッピーエンドの数々の筆捌きも鮮やかで、前作「ノッティングヒルの恋人」の好調がフロックではないことを監督のリチャード・カーティスが証明した作品と言って良い。
この記事へのコメント
いやあ、暫く更新もなかったものですから心配致しました。
かと言って余り頑張りすぎるのも問題ですから、適当にやるのが良いんでしょうね。
本当にカップルがたくさん登場するのですが、人物の交通整理が巧く、夫々のベクトルが同じなので、重なり合って文字通り温かい気分になりますね。
大統領は特定しないほうがいいみたい(笑)。
ブッシュでは興醒め(笑)。
昨晩遅くに(笑)この作品を鑑賞いたしました。クリスマスの時期なら尚よかったんでしょうが、今再見してもなかなか良き余韻に浸れました。気楽に観たのですが、疲れた心身にはちょうど良いプレゼントでしたねえ(笑)。
やっぱりロッケンロー連中を応援してしまう世代なもので(笑)、ビル・ナイ親父とマネージャーの友情譚なども心に残りました。人によって、お気に入りのエピソードなどが変わってくる楽しさも群像劇ならではですね。TBさせていただきました。うまく飛んでるといいのですが(^^ゞ。きれいにラッピングできないのが残念。
元々自分のメモだったのをそのまま転写した記事なので、えろう(えらく)簡単ですんません。
ちゃんと届いていました。\(^^)/
群像劇と複数時間軸ドラマにはハッタリや誤魔化しがあると思うし、その通りの作品も少なくないので、余り高く評価したくないですが、これなどはなかなか巧く作られていましたね。
タッチが軽快で、基本の方向性が同じである、といった理由でこれだけの人数を登場させながら見通しがよくなり、気分宜しく観られましたね。