映画評「幕末」

☆☆☆☆(8点/10点満点中)
1970年日本映画 監督・伊藤大輔
ネタバレあり

原案:司馬遼太郎となっているが、内容的に氏の「竜馬が行く」と大差がないので原作と称して良いだろう。

坂本竜馬(中村錦之助)が勝海舟の世界観に感銘し、あの時代にして民主主義実現を目指し、西郷隆盛を動かして大政奉還をなすが、新撰組により中岡慎太郎(仲代達也)と共に寺田屋で暗殺される、というお馴染みのお話が解りやすくかつダイナミックに展開する。

オーヴァーアクト気味の部分で気になる部分があるが、伊藤大輔がサイレント時代からの時代劇の大ベテランらしさを大いに発揮した講談調の展開が好調。

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