映画評「閉ざされた森」
☆☆☆(6点/10点満点中)
2002年アメリカ映画 監督ジョン・マクティアナン
ネタバレだらけ、未見の人は読むべからず
最近は猫も杓子もどんでん返しに夢中になり、面白い作品も少なくない。これはレンジャー部隊をテーマにしたミステリー趣向のスリラー。
パナマの基地である事件について女性大尉コニー・ニールセンが調査に乗り出す。隊長サミュエル・L・ジャクスンの率いる7人の部隊が二人を残して死体で発見されたのである。何故か麻薬捜査官ジョン・トラヴォルタが二人の隊員への尋問をリードすることになるが、二人の答えは一致しない。
トラヴォルタの尋問ぶりが序盤の見所だが、隊員の説明が回想として展開される中盤はさほど面白くない。それもそのはずで、後半のどんでん返しに眼目を置きすぎているのである。
最初は隊員が名前を偽っていたということが判明。この程度では大して驚かないが、その時点でこの隊全体が麻薬の密売組織だった事実が明らかになっている。次に調査を依頼していた基地の司令官が実は黒幕と判明して、トラヴォルタに射殺されてしまう。しかし、これで事件解決と思えないコニーがトラヴォルタが追跡していく。
トラヴォルタこそ黒幕だと思えてきたのだが、実はさらに大どんでん返しがある。結論から言うと、さほど驚きはしない。それ以上に問題なのは、このどんでん返しにより中盤の密度の薄さが強調されること。逆の言い方をすれば、中盤がもっとがっちりしていればどんでん返しがもっと効いて来たはずなのである。
他の方のレビュー⇒
「閉ざされた森」(風に吹かれて)
2002年アメリカ映画 監督ジョン・マクティアナン
ネタバレだらけ、未見の人は読むべからず
最近は猫も杓子もどんでん返しに夢中になり、面白い作品も少なくない。これはレンジャー部隊をテーマにしたミステリー趣向のスリラー。
パナマの基地である事件について女性大尉コニー・ニールセンが調査に乗り出す。隊長サミュエル・L・ジャクスンの率いる7人の部隊が二人を残して死体で発見されたのである。何故か麻薬捜査官ジョン・トラヴォルタが二人の隊員への尋問をリードすることになるが、二人の答えは一致しない。
トラヴォルタの尋問ぶりが序盤の見所だが、隊員の説明が回想として展開される中盤はさほど面白くない。それもそのはずで、後半のどんでん返しに眼目を置きすぎているのである。
最初は隊員が名前を偽っていたということが判明。この程度では大して驚かないが、その時点でこの隊全体が麻薬の密売組織だった事実が明らかになっている。次に調査を依頼していた基地の司令官が実は黒幕と判明して、トラヴォルタに射殺されてしまう。しかし、これで事件解決と思えないコニーがトラヴォルタが追跡していく。
トラヴォルタこそ黒幕だと思えてきたのだが、実はさらに大どんでん返しがある。結論から言うと、さほど驚きはしない。それ以上に問題なのは、このどんでん返しにより中盤の密度の薄さが強調されること。逆の言い方をすれば、中盤がもっとがっちりしていればどんでん返しがもっと効いて来たはずなのである。
他の方のレビュー⇒
「閉ざされた森」(風に吹かれて)
この記事へのコメント
基地の司令官は、コニーに射殺されたんだったと覚えてます。トラボルタと司令官がいる部屋の外から撃ったはず・・・。
その後、コニーは少しだけ尋問も受け・・・じゃなかったでしたっけ?
実は、この行為があったから、口封じのためにコニーが殺したのかと思い、一番疑えなかった彼女が黒幕だったのかと誤解したんです。
あんまり重要なとこでもないですね(^o^;
本当に素直ですね。
映画も長く観ていると、どんでん返しを狙っている作品なんかピンときてしまいますから、純粋に楽しめないですね。
その時点でその映画は失敗作です。
「シックス・センス」が成功したのは、誰もどんでん返しなど予想していなかったから。み~んなそこに惚れ込んでえらい騒ぎでしたが、あれがなければそう大したことはないんじゃないかな? しかも、映画がやってはいけない禁じ手を使っているし。
そうですねえ、最初のうちはミステリーらしく面白く作られていましたが、中盤に差し掛かると「どうせ狙いは最後だろう」とちょっと醒めてしまうような作りですし、実際中盤は中味が薄い。
娯楽映画は映画評が書きやすいです。^^)v