映画評「ジャスト・マリッジ」

☆☆★（５点／１０点満点中）
２００３年アメリカ映画　監督ショーン・レヴィ
ネタバレあり

邦題は間違った英語だし、内容も極めて他愛ないが、同じ他愛なさでもタイ映画の他愛なさとは種類が違う。

２０歳にもなるかならんかといった若いアシュトン・カッチャーとブリタニー・マーフィーが結婚、欧州へハネムーンに出かけるが、飛行機の中ではトイレに閉じ込められ、フランスでは車を崖から突き落とされ、イタリアでは予約したホテルに泊まれず、代わりに泊まったホテルは雨漏りのするとんでもない安宿。翌日何とかまともなホテルに泊まれたものの、そこで彼女の前の恋人が出現する一方、カッチャー君は意見が対立して一人出た町で知り合った女性に無理やり迫られ、お互い疑心暗鬼になって帰国する。

その後の展開は推して知るべしだが、中盤のイタリアを馬鹿にしたような一連の場面にはイタリア人は憤激するだろう。映画としての上手さなど全く眼中にない作品だが、若い人が見る分にはさほど退屈しないかもしれないです。