映画評「インストール」
☆☆★(5点/10点満点中)
2004年日本映画 監督・片岡K
ネタバレあり
「蹴りたい背中」により史上最年少で芥川賞を受賞したことで話題を呼んだ綿矢りさのデビュー作をTVドラマ演出家・片岡Kが映画化した異色青春ドラマ。タイトルは「リインストール」の方がふさわしい。
日常の平凡さにうんざりした女子高生・上戸彩が不登校を決意、彼女が捨てたパソコンを拾って直したませた小学生・神木隆之介と知り合って、アダルト・チャット・サイトのバイトを引き受けることになる。
二作続けて17歳が主人公とは恐れ入ったが、こちらの17歳も実に困ったチャンである。何しろ人生が平凡だから不登校とは実に贅沢な悩みで、その辺りに21世紀的な現実的感覚があるのだと言えば否定もできないが、演出に芸術を気取った部分があっても(あるから良いと認めるわけではない)内容は薄いと言わざるを得ない。
現実的感覚と言えば、アダルト・チャット・サイトのバイトや妙にませた小学生などもそうした背景として多少は興味深く、少年が妙に大人びているのに茶飯事を【ちゃめしごと】、興味津々を【きょうみつつ】と読んだりする辺りはやはり子供だなあと微笑ましくもある。因みに、少年を演じた神木隆之介君は「ハウルの動く城」のマルクル役で声優として活躍。
2004年日本映画 監督・片岡K
ネタバレあり
「蹴りたい背中」により史上最年少で芥川賞を受賞したことで話題を呼んだ綿矢りさのデビュー作をTVドラマ演出家・片岡Kが映画化した異色青春ドラマ。タイトルは「リインストール」の方がふさわしい。
日常の平凡さにうんざりした女子高生・上戸彩が不登校を決意、彼女が捨てたパソコンを拾って直したませた小学生・神木隆之介と知り合って、アダルト・チャット・サイトのバイトを引き受けることになる。
二作続けて17歳が主人公とは恐れ入ったが、こちらの17歳も実に困ったチャンである。何しろ人生が平凡だから不登校とは実に贅沢な悩みで、その辺りに21世紀的な現実的感覚があるのだと言えば否定もできないが、演出に芸術を気取った部分があっても(あるから良いと認めるわけではない)内容は薄いと言わざるを得ない。
現実的感覚と言えば、アダルト・チャット・サイトのバイトや妙にませた小学生などもそうした背景として多少は興味深く、少年が妙に大人びているのに茶飯事を【ちゃめしごと】、興味津々を【きょうみつつ】と読んだりする辺りはやはり子供だなあと微笑ましくもある。因みに、少年を演じた神木隆之介君は「ハウルの動く城」のマルクル役で声優として活躍。
この記事へのコメント
綿矢りさって芥川賞受賞作家だったんですか…。最近の若い作家にはあまり興味を持たないので、知らなかったです^^;)。「日常茶飯事(ちゃめしごと)」は、ある政治家が昔使っていてこういう間違いの定番になっちゃってますねー^^)。
昨日丁度東京新聞に彼女が3作目に苦労しているという記事が載っていました。私が受験して落ちたことのある早文を今春卒業されたそうです。
わがクラスメートの島田雅彦も卒業の前年いきなり芥川賞候補になって驚いたものですが、結局6度候補になって取れないままに終りました。芥川賞を受賞した作家で大物になった人は意外と少ないですけどね。
政治家と言えば、昨年話題になった【刺客】を「しきゃく」と言う政治家の多いこと。ホリエモンを送られた亀井氏をはじめゴロゴロ。政治家は時代小説が好きな人が多いはずですが、勉強不足も良いところであります。