映画評「スパイダーマン2」

☆☆☆(6点/10点満点中)
2004年アメリカ映画 監督サム・ライミー
ネタバレあり

有名なアメリカン・コミックの映画化第二弾だが、映画が<CGを見せる為に>作られるようになって以来実写とCGが混在する作品に少なからぬ抵抗感を覚えるようになっている僕には気乗りしないまま映画は始まる。

スパイダーマンとして活躍する為に大学でも学費を稼ぐバイト先でも有名な遅刻魔となっていたピーター(トビー・マグワイア)が迷惑が懸かるのを懸念してMJことメリー・ジェーン(キルステン・ダンスト)への愛を内に秘めたまま、新たな怪物ドク・オック(アルフレッド・モリーナ)と対決することになる。

この怪物は核融合装置を操作する為に開発した電脳アームに支配されるようになった科学者で、一種のマッド・サイエンティストの様相。二面性に苦しむ辺りは「ジキル博士とハイド氏」を思い出して貰えば当たらずとも遠くなく、余り新味がない。
 この怪物にもう少し新味と面白味があればもっと評価が上がった可能性があるが、それに加え、皆さんに好評の青春映画的要素がSFアクションとしての見通しを悪くしている。<映画はジャンルに忠実たるを基本とすべし>と考える僕には余り有難くない展開である。勿論様々な要素をバランス良く実に巧みに消化できた作品は過去に幾つもあるが、サム・ライミー監督にそれができたかと言えば、我が感覚では答えはノー。かつての「スーパーマン」シリーズのほうがアクションとロマンスをさりげなく溶け合わすことが出来ていたと思う。MJが本当の幸福を理解して結婚式場を後にする場面には多少心を動かされましたがね。

映画をあくまで芸術として理解した場合、世間では殆ど評価されなかったアメコミ・ヒーローもの「デアデビル」の方が物語的に一段、映像的に二段くらい上ではあるまいか。数少ない「デアデビル」派のコメントを待つ(笑)。

といった次第で、評価は第1作と同じ☆三つ。

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  • <スパイダーマン2> 

    Excerpt: 2004年 アメリカ 128分 監督 サム・ライミ 脚本 アルヴィン・サージェント 撮影 ビル・ポープ 音楽 ダニー・エルフマン 出演 ピーター・パーカー(スパイダーマン):トビー・マグワイア    .. Weblog: 楽蜻庵別館 racked: 2005-12-16 00:03
  • 「スパイダーマン2」を観ました!!

    Excerpt: というわけで、新宿から帰った日はオフだったんで 映画を観て、精神を現実から解放することにしましたー!(意味不 「スパイダーマン2」を観たわけなんですが、このシリーズ はっきりいって、けっこう面白か.. Weblog: たっちの病弱日記(主に風邪) racked: 2006-01-18 16:55