映画評「柳生武芸帳・双龍秘劔」
☆☆☆(6点/10点満点中)
1958年日本映画 監督・稲垣浩
ネタバレあり
続編でござります。
多三郎(三船敏郎)と夕姫(久我美子)は武芸帳の争奪戦とは縁がなくなったので、続編では新たに永井家の清姫(乙羽信子)を頭領とする虚無僧一味や、柳生家に仕官することを願う天道法眼の夫婦が争奪戦に加わり、またまた賑やかになる。
当作の主人公である千四郎(鶴田浩二)は本来競争相手である清姫と親しくなり、やがて柳生十兵衛との果し合いに臨んで十兵衛を倒すが、一門に襲い掛かられたところへ兄・多三郎が駆けつけ逃げ延びる。
総じて前編と似たような出来栄えだが、余り代わり映えもしないので些か飽きが来るのも確か。
ストイックなのにもてもての千四郎がいずこともなく消え、それを方眼の若い妻(岡田茉莉子)を追っていくところで幕切れ、という演劇的な処理が映画青年(映画中年?)としては面白かったですね。
1958年日本映画 監督・稲垣浩
ネタバレあり
続編でござります。
多三郎(三船敏郎)と夕姫(久我美子)は武芸帳の争奪戦とは縁がなくなったので、続編では新たに永井家の清姫(乙羽信子)を頭領とする虚無僧一味や、柳生家に仕官することを願う天道法眼の夫婦が争奪戦に加わり、またまた賑やかになる。
当作の主人公である千四郎(鶴田浩二)は本来競争相手である清姫と親しくなり、やがて柳生十兵衛との果し合いに臨んで十兵衛を倒すが、一門に襲い掛かられたところへ兄・多三郎が駆けつけ逃げ延びる。
総じて前編と似たような出来栄えだが、余り代わり映えもしないので些か飽きが来るのも確か。
ストイックなのにもてもての千四郎がいずこともなく消え、それを方眼の若い妻(岡田茉莉子)を追っていくところで幕切れ、という演劇的な処理が映画青年(映画中年?)としては面白かったですね。
この記事へのコメント
ある意味ヒッチコック的な作品でしたね。武芸帳を徹底的にマクガフィン(意味のないきっかけ)として扱っていますから。
内容をすっきりさせるのはこのほうが良いのですよ。稲垣氏もマクガフィンを知っていたのかなあ。