映画評「男はつらいよ 柴又慕情」
☆☆☆☆(8点/10点満点中)
1972年日本映画 監督・山田洋次
ネタバレあり
「男はつらいよ」シリーズは第1作を除いてテーマ【映画 あ行】から省きましたので、テーマ【山田洋次】にて検索をお願い致します。
シリーズ第9作。
今月(2001年12月)は吉永小百合に始まり、吉永小百合に終ることになった。その間に28年の差があり、初老を迎えていた美女はここではまだ結婚適齢期の青春の最中である。
ふてくされて北陸を旅していた寅さんが20代半ばの美人三人組と知り合う。その中の一人が美女中の美女・吉永である。寅さんの思惑と反し、彼女には作家の父(宮口精二)に強硬に結婚を反対されている陶芸家の恋人がいる。
寅さんは結果的に彼女を勇気付け、父親を振り切らせ彼と結びつける。
30年前の東尋坊がほんの瞬間出て来る。半年前に眺めたばかりの景色と全く変らないが、公園の様子は若干違う。このシリーズにはかかる楽しみもある。
吉永は彼女らしい控えめな華があり、寅さんもまだまだやんちゃである。宮口精二扮する父親には新味はないが、まとまりがある。
亡くなった森川信に代わって、松村達雄がおいちゃん役として初登場。
1972年日本映画 監督・山田洋次
ネタバレあり
「男はつらいよ」シリーズは第1作を除いてテーマ【映画 あ行】から省きましたので、テーマ【山田洋次】にて検索をお願い致します。
シリーズ第9作。
今月(2001年12月)は吉永小百合に始まり、吉永小百合に終ることになった。その間に28年の差があり、初老を迎えていた美女はここではまだ結婚適齢期の青春の最中である。
ふてくされて北陸を旅していた寅さんが20代半ばの美人三人組と知り合う。その中の一人が美女中の美女・吉永である。寅さんの思惑と反し、彼女には作家の父(宮口精二)に強硬に結婚を反対されている陶芸家の恋人がいる。
寅さんは結果的に彼女を勇気付け、父親を振り切らせ彼と結びつける。
30年前の東尋坊がほんの瞬間出て来る。半年前に眺めたばかりの景色と全く変らないが、公園の様子は若干違う。このシリーズにはかかる楽しみもある。
吉永は彼女らしい控えめな華があり、寅さんもまだまだやんちゃである。宮口精二扮する父親には新味はないが、まとまりがある。
亡くなった森川信に代わって、松村達雄がおいちゃん役として初登場。
この記事へのコメント
そしてマドンナは吉永小百合。やっぱり、可愛らしくて華がありますね!
不動産屋役の佐山俊二だけでなく、桂文治、青空一夜が面白かったし、懐かしかったです。
>吉田義夫が演じる悪役。
>実生活で「タクシーの運転手に乗車拒否をされて石を投げられた」と言うエピソードを思い出しました。
そういう悪役俳優は結構いますよね。
この名前を聞くと、僕は阪神タイガースの吉田義男を思い出し、あの顔のほうが先に出ます^^
最後に観たのは23年前です。彼を含めて脇役はまるで憶えていません。
>マドンナは吉永小百合。やっぱり、可愛らしくて華がありますね!
良いですなあ。
2年後の「寅次郎恋やつれ」で同一人物役で再登場。
>亡くなった森川信に代わって、松村達雄がおいちゃん役として初登場。
他のブログの管理人さんがミスキャストだと仰っていました。インテリのイメージなので。
僕のイメージでは、彼は「赤い疑惑」で山口百恵の母方のお祖父ちゃん役です。
>>亡くなった森川信に代わって、松村達雄がおいちゃん役として初登場。
>他のブログの管理人さんがミスキャストだと仰っていました。インテリのイメージなので。
黒澤明監督「まあだだよ」で内田百閒役をやったくらいですからね。
僕は必ずしもそう思いませんが、演技やキャラクターに関しては勘が働かないので、断言もしかねます。
>黒澤明監督「まあだだよ」で内田百閒役をやったくらいですからね。
偉い先生(教授)役でしたね。
>このシリーズにはかかる楽しみもある。
最後の方で吉永小百合が陶芸家と結婚して暮らしている。愛知県春日井市と言う設定。愛知県民の僕から見て、ちょっと違うなと思って調べたら岐阜県多治見市でした。
>偉い先生(教授)役でしたね。
映画「ツィゴイネルワイゼン」の原作となった名短編「サラサーテの盤」を書いました。