映画評「彼女を信じないでください」
☆☆★(5点/10点満点中)
2004年韓国映画 監督ベ・ヒョンジュン
ネタバレあり
女詐欺師キム・ハヌルがその演技力で仮釈放を勝ち得て、姉の結婚式に向う列車の中で、恋人へのプロポーズに向う薬剤師カン・ドンウォンと彼の指輪を巡ってとんでもない出会いをした後、仮釈放中なので勘違いされてはまずいと、指輪を奪ったスリを外に追いかけたまま置いてきぼりに。
自分のバッグを取り返しに彼の故郷を訪れるが、彼女の嘘がもとで<妊娠して棄てられた婚約者>と勘違いした家族は戻ってきたカンを白い目で見始める。
誤解が巻き起こす大騒動を描いた韓国製ドタバタ・コメディーで、泥臭い部分も多いが、指輪があらゆる騒動に絡んでいる辺りなかなか工夫が凝らされている点は認めたい。
終盤は二人の美人(=故郷か街か)から一人を選択する恋愛映画の要素を含んだ人情喜劇となっていき、ハヌルが「皆をがっかりさせたくなかった」という本音の言葉がじーんと来る。
但し、ハヌルが美人に見える瞬間は余りなかったね(個人的な趣味で、恐縮ですが)。
韓国人は日本人より感情が表に出易い民族らしいが、それを差し引いても出演者の殆どがオーヴァーアクトというのも気になる。
2004年韓国映画 監督ベ・ヒョンジュン
ネタバレあり
女詐欺師キム・ハヌルがその演技力で仮釈放を勝ち得て、姉の結婚式に向う列車の中で、恋人へのプロポーズに向う薬剤師カン・ドンウォンと彼の指輪を巡ってとんでもない出会いをした後、仮釈放中なので勘違いされてはまずいと、指輪を奪ったスリを外に追いかけたまま置いてきぼりに。
自分のバッグを取り返しに彼の故郷を訪れるが、彼女の嘘がもとで<妊娠して棄てられた婚約者>と勘違いした家族は戻ってきたカンを白い目で見始める。
誤解が巻き起こす大騒動を描いた韓国製ドタバタ・コメディーで、泥臭い部分も多いが、指輪があらゆる騒動に絡んでいる辺りなかなか工夫が凝らされている点は認めたい。
終盤は二人の美人(=故郷か街か)から一人を選択する恋愛映画の要素を含んだ人情喜劇となっていき、ハヌルが「皆をがっかりさせたくなかった」という本音の言葉がじーんと来る。
但し、ハヌルが美人に見える瞬間は余りなかったね(個人的な趣味で、恐縮ですが)。
韓国人は日本人より感情が表に出易い民族らしいが、それを差し引いても出演者の殆どがオーヴァーアクトというのも気になる。
この記事へのコメント
わたしはドタバタ振りに、気が抜けてしまいましたが、結構楽しめました。
香港のコメディーほどは泥臭くはないですが、結局この作品のように役者のオーヴァーアクトが気になり出すと泥臭さが目に付いてきます。
指輪の扱いなど工夫した部分もありますが、工夫レベルで終って狂言回しの役目まで負えていないので、潜在的にもっと良くなる要素があるのにという思いが評価を厳しくさせます。それでも「オオカミの誘惑」に比べたら数段巧いですね。5点はかなり幅広く考えていますので、4点との差は結構大きいですよ。