映画評「バンジージャンプする」
☆☆★(5点/10点満点中)
2001年韓国映画 監督キム・デスン
ネタバレあり
邦題が何ともぎこちない。
1983年、大学生イ・ビョンホンは相合傘をしたのがきっかけで女子学生イ・ウンジュと恋に落ちるが、兵役に就く際待ち合わせた駅に彼女が現れない。
17年後教師として高校に赴任した彼は一人の男子生徒ヨ・ヒョンスが生まれ変わりと信じるようになる。
内容としては「リメンバー・ミー」「イル・マーレ」と親戚関係にあるような時空を超えた恋愛ファンタジーと言って良いだろうが、男子生徒が生まれ変わりというのはあざとい狙いとしかいうしかない。
しかし、それよりも遥かに大きな問題がある。彼が「生まれ変わり」と信じたということは、主人公がウンジュが死んだことを知っていることが前提となり、物語の構成として著しく整合性を欠く。
彼女が駅に現れなかった理由が相変わらず「めぐり逢い」と同じ趣向というのも芸がない。
2001年韓国映画 監督キム・デスン
ネタバレあり
邦題が何ともぎこちない。
1983年、大学生イ・ビョンホンは相合傘をしたのがきっかけで女子学生イ・ウンジュと恋に落ちるが、兵役に就く際待ち合わせた駅に彼女が現れない。
17年後教師として高校に赴任した彼は一人の男子生徒ヨ・ヒョンスが生まれ変わりと信じるようになる。
内容としては「リメンバー・ミー」「イル・マーレ」と親戚関係にあるような時空を超えた恋愛ファンタジーと言って良いだろうが、男子生徒が生まれ変わりというのはあざとい狙いとしかいうしかない。
しかし、それよりも遥かに大きな問題がある。彼が「生まれ変わり」と信じたということは、主人公がウンジュが死んだことを知っていることが前提となり、物語の構成として著しく整合性を欠く。
彼女が駅に現れなかった理由が相変わらず「めぐり逢い」と同じ趣向というのも芸がない。
この記事へのコメント
確かにその通りですね。 記事を読ませていただいて気が付きました。
この作品は「愛した女性の生まれ変わりが男なら、男はどういう対応するか」というテーマに拘泥して無理やり作り上げた、という印象。
主人公が相手の死を知っていたか否かにより展開が随分変わるはずですが、知っていたのを前提とするとこの展開は些か妙。主題と展開に矛盾がありますよね。
>豊饒の海
そうですか。
それでは、益々読まねばなりませんね。
転生ですから、勿論、動物や植物にもなる可能性があるわけですが、性が変わるというのは案外意外性がありました。