映画評「ビフォア・サンセット」
☆☆☆(6点/10点満点中)
2004年アメリカ映画 監督リチャード・リンクレイター
ネタバレあり
「恋人までの距離」はやや古典的な味わいを持ち合わせた恋愛映画だったが、何と9年ぶりの続編である。こういうタイプの作品がこれほど時を置いて続編が作られるケースは余り記憶にない。しかし、続編を忘れていても観ていなくても理解出来るような作り方になっているので、その点は気にしなくて良い。
前作での出来事を小説化したばかりのアメリカ人作家イーサン・ホークがパリの書店でプロモーション。書店で、9年前ウィーンで再会を約束してそのまま会えずに終ったジュリー・デルピーと再会して、帰国の飛行機に間に合う夕刻まで、近況などを語り合う。
監督のリチャード・リンクレイターが会話が大好きなのはアニメ映画「ウェイキング・ライフ」で分ったが、あの作品のように哲学的ではないので、面倒くさいながらも付き合うことが出来た。81分という長さもありがたい。
二人が歩きながら話す場面を延々と捉えた長廻しが印象深いが、レストラン、観光船、車、そして彼女の部屋へと、帰る時刻を少しずつ伸ばす、という展開が微笑ましい。僕が友人と久しぶりに会った時などにも似たような行動を取ってしまうので「さもありなん」。
映画としては会話劇の面白さを楽しむべきだが、ウッディー・アレンやエリック・ロメールの作品ほどさらりと流せない。
2004年アメリカ映画 監督リチャード・リンクレイター
ネタバレあり
「恋人までの距離」はやや古典的な味わいを持ち合わせた恋愛映画だったが、何と9年ぶりの続編である。こういうタイプの作品がこれほど時を置いて続編が作られるケースは余り記憶にない。しかし、続編を忘れていても観ていなくても理解出来るような作り方になっているので、その点は気にしなくて良い。
前作での出来事を小説化したばかりのアメリカ人作家イーサン・ホークがパリの書店でプロモーション。書店で、9年前ウィーンで再会を約束してそのまま会えずに終ったジュリー・デルピーと再会して、帰国の飛行機に間に合う夕刻まで、近況などを語り合う。
監督のリチャード・リンクレイターが会話が大好きなのはアニメ映画「ウェイキング・ライフ」で分ったが、あの作品のように哲学的ではないので、面倒くさいながらも付き合うことが出来た。81分という長さもありがたい。
二人が歩きながら話す場面を延々と捉えた長廻しが印象深いが、レストラン、観光船、車、そして彼女の部屋へと、帰る時刻を少しずつ伸ばす、という展開が微笑ましい。僕が友人と久しぶりに会った時などにも似たような行動を取ってしまうので「さもありなん」。
映画としては会話劇の面白さを楽しむべきだが、ウッディー・アレンやエリック・ロメールの作品ほどさらりと流せない。
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