映画評「オープン・ウォーター」
☆☆(4点/10点満点中)
2004年アメリカ映画 監督クリス・ケンティス
ネタバレあり
久しぶりに採点に困ってしまった。
単純なお話の方が一般的に良い映画になり易いとは言っても、登場人物が自発的に何もしないのでは面白い云々以前の問題と言うしかない。しかし、それを80分持たせた監督クリス・ケンティスの粘りもある程度認めてやらねば気の毒なような気もするのである。
実話に基づいたお話だそうで、カリブ海にダイヴィング・ツアーに出たカップル(ブランチャード・ライアン、ダニエル・トラヴィス)が大海に取り残され、鮫が泳ぎ、ボンベの酸素が尽きそうになる中如何に生き抜こうとするのか描いている。
ホラー映画という触れ込みで観たが、ホラー映画とは観客を怖がらせるジャンルであり、恐怖に震える人々を見るジャンルではない。これは、<場所が変ることにより捜索が困難になる>という信念に基づき二人が何も能動的な行動を取らない、本来のパターンとは全く逆の異色のサバイバル映画である。
鮫が始終出て来るが、この映画で恐いのは鮫ではない。大した人数も確認出来ない、業者の間抜けな危機管理である。
<太平洋ひとりぼっち>ならぬ、<カリブ海ふたりぼっち>でした。
2004年アメリカ映画 監督クリス・ケンティス
ネタバレあり
久しぶりに採点に困ってしまった。
単純なお話の方が一般的に良い映画になり易いとは言っても、登場人物が自発的に何もしないのでは面白い云々以前の問題と言うしかない。しかし、それを80分持たせた監督クリス・ケンティスの粘りもある程度認めてやらねば気の毒なような気もするのである。
実話に基づいたお話だそうで、カリブ海にダイヴィング・ツアーに出たカップル(ブランチャード・ライアン、ダニエル・トラヴィス)が大海に取り残され、鮫が泳ぎ、ボンベの酸素が尽きそうになる中如何に生き抜こうとするのか描いている。
ホラー映画という触れ込みで観たが、ホラー映画とは観客を怖がらせるジャンルであり、恐怖に震える人々を見るジャンルではない。これは、<場所が変ることにより捜索が困難になる>という信念に基づき二人が何も能動的な行動を取らない、本来のパターンとは全く逆の異色のサバイバル映画である。
鮫が始終出て来るが、この映画で恐いのは鮫ではない。大した人数も確認出来ない、業者の間抜けな危機管理である。
<太平洋ひとりぼっち>ならぬ、<カリブ海ふたりぼっち>でした。
この記事へのコメント
この作品にお困りになった様子がよくわかります(笑)
私もネタバレせずにあの怖さだけを伝えるにはどうしたらいいのか、かなり悩みました(苦笑
それにしても後味も悪く救いのない話でしたね。
ダイビングを一度はやってみたいと思ったこともあったけれど、この話をみたら恐ろしくてやる気になりません(笑)
「まあその~」てなもんで、サメが怖いというより、あんな業者が堂々と営業をしているほうが怖いというのが正直なところですね。
ホラー映画ではないなあ、どう考えても。