映画評「男はつらいよ 寅次郎あじさいの花」
☆☆☆★(7点/10点満点中)
1982年日本映画 監督・山田洋次
ネタバレあり
「男はつらいよ」シリーズは第1作を除いてテーマ【映画 あ行】から省きましたので、テーマ【山田洋次】にて検索をお願い致します。
以下は1989年6月の個人用鑑賞メモです。見直す暇がなくて失礼さんにござんす。
シリーズ第29作。
寅次郎が京都の葵祭で知り合った陶芸家の老人・片岡仁左衛門の家を一夜の宿にし、そこで働く美人・いしだあゆみに一目惚れ。柴又に戻って寝込んだところへ、突然寅屋を訪れた彼女から「鎌倉のあじさい寺で会おう」という手紙を渡され元気を取り戻す。
片岡の一番弟子に振られた傷を癒すべくマドンナが寅さんを相談相手に選ぶ展開が皮肉で面白い。当然岡惚れしている彼の精神状態では相手が務まらず失意のうちに彼女は去っていくのだが、それにしても最近の寅さんはしかつめらしすぎてパワー不足気味。山田演出に淀みはないが、辛気臭くていけない。
1982年日本映画 監督・山田洋次
ネタバレあり
「男はつらいよ」シリーズは第1作を除いてテーマ【映画 あ行】から省きましたので、テーマ【山田洋次】にて検索をお願い致します。
以下は1989年6月の個人用鑑賞メモです。見直す暇がなくて失礼さんにござんす。
シリーズ第29作。
寅次郎が京都の葵祭で知り合った陶芸家の老人・片岡仁左衛門の家を一夜の宿にし、そこで働く美人・いしだあゆみに一目惚れ。柴又に戻って寝込んだところへ、突然寅屋を訪れた彼女から「鎌倉のあじさい寺で会おう」という手紙を渡され元気を取り戻す。
片岡の一番弟子に振られた傷を癒すべくマドンナが寅さんを相談相手に選ぶ展開が皮肉で面白い。当然岡惚れしている彼の精神状態では相手が務まらず失意のうちに彼女は去っていくのだが、それにしても最近の寅さんはしかつめらしすぎてパワー不足気味。山田演出に淀みはないが、辛気臭くていけない。
この記事へのコメント
秀作「寅次郎ハイビスカスの花」の前くらいから寅さんには妙に醒めた感じがあって、どうもパワー不足ですね。初期の頃は相当出鱈目でしたからね。勿論山田監督にはきちんと計算があってのことでしょうが、ちょっと寂しいなあ。
茶碗のことはちょっと分りません(笑)。
寅さんが、未亡人かがり(いしだあゆみ)と結ばれるかと思ったら、やっぱり結ばれなかった。哀しいですね・・・。
人間国宝・加納(片岡仁左衛門)と寅さんの友情(?)も良かったです。
丹後の景色も素晴らしいです。
>「男はつらいよ」との位置が逆転したと言われるほど人気のあった「釣りバカ日誌」シリーズですが、映画的には段違いなので
「釣りバカ日誌」シリーズは好む人と、そうでない人と結構分かれるようです。
>大瀧詠一も早く行きすぎましたよね。
「A LONG VACATION」は名盤です!
>寅さんが、未亡人かがり(いしだあゆみ)と結ばれるかと思ったら
可能性があるのは、同じフーテンのリリー(浅丘ルリ子)だけですからね。
寅さんは存在自体が悲しいのですよ。
>>大瀧詠一
>「A LONG VACATION」は名盤です!
完璧ですね。
大学時代、自動車免許を取る前、車を買ったらカーステレオでこのアルバムを聴くぞと思ったものです。
「『男はつらいよ』の結末は既に決まっている。寅次郎が空き地で子供たちとかくれんぼをする。隠れる寅次郎だが、突然心臓発作を起こして亡くなる。気がつかない子供たち。」
それが本当かどうかは知りませんが、実現したら観客が涙を流したかも知れません。
>車を買ったらカーステレオでこのアルバムを聴くぞと思ったものです。
運転しながら聞かれましたか?
晴れた日ならばこれですか?
https://www.youtube.com/watch?v=L-hyY-1luHs
雨の日に聞くのならばこれです。
https://www.youtube.com/watch?v=O70Ebd0cODg
>それが本当かどうかは知りませんが、実現したら観客が涙を流したかも知れません。
第48作「寅次郎紅の花」が最終作となりましたが、次回作も計画されていたとか。
しかし、TVシリーズの最後で寅さんを殺した奄美大島を持ってきたことから判断して、山田監督は「紅の花」を最後と考えていたようにも感じます。再び寅さんを殺すことはなかった。
事実上この最後の作品で寅さんは事実上リリーと結ばれ(る決心をし)た。しかし、わざと置いて来た鞄をとらや使用人の三平君が届ける。山田監督も残酷なことをしますよね。これで寅さんはリリーとまた離れて放浪することになる。
これは泣けますよ。
僕はある時から寅さんを観るたびに、泣いていましたがね。
>>車を買ったらカーステレオでこのアルバムを聴くぞと思ったものです。
>運転しながら聞かれましたか?
聴きましたよ。最高でしたねえ。
>晴れた日ならばこれですか?
「君は天然色」は実は、松本隆が若死にした妹を思って作詞した哀しい歌。大瀧はそれを知って敢えてこういう調子の曲を書いたようです。
それを考えると「カナリア諸島にて」がベストですかね。
>雨の日に聞くのならばこれです。
「雨のウェンズデイ」は正にぴったりですね。
さて、せっかく買ったパソコン。僕の操作ミスで音声が出なくなりました。採点ブログ【オカピーの採点表】を訪問しても音楽を聴くことができません・・・・。今日修理に出す予定です。2週間ぐらいは戻らないそうです。
>せっかく買ったパソコン。僕の操作ミスで音声が出なくなりました。
ハード的におかしくなったんですか?
音声デバイスのドライバーが壊れたのでしょうか。
2週後においでいただくのを待っております。