映画評「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語」

☆☆☆(6点/10点満点中)
2004年アメリカ映画 監督ブラッド・シルバーリング
ネタバレあり

児童文学として有名らしいレモニー・スニケットの「世にも不幸なできごと」を、「キャスパー」でこの類の作品に経験のあるブラッド・シルバーリングが映像化した冒険ファンタジー。

両親を不審火で失ったヴァイオレット(エミリー・ブラウニング)、クラウス(リーアム・エイキン)、まだ赤ん坊のサニーの三姉弟が遠縁のオラフ伯爵(ジム・キャリー)に引き取られるが、彼は遺産だけが目当ての極悪人で、後見人になると三人を亡き者にしようとあれやこれやの悪だくみ。
 後見人の資格を奪われ彼らが爬虫類学者(ビリー・コノリー)や文法にうるさい叔母さん(メリル・ストリープ)に引き取られる度に、変装して巧みに彼らをあやめてしまう。

さあこの三人に幸せは訪れるのでしょうか、というお話で、長女が発明の天才、長男が本の虫、末娘は何でも噛むという設定が物語の展開に巧く使われているのは結構だが、ジム・キャリーが五月蝿いのがマイナス。

現在の物語なのにまるで英国ヴィクトリア朝のチャールズ・ディケンズ(19世紀後半)を思わせる辺りは、彼の作品との相似性を意識させようとしたのかもしれないが、不勉強で分らず。とにかくクラシックなムードが出たのは宜しく、悪漢退治と不審火の原因が一緒に解決されるミステリー的処理も嬉しい。

この記事へのコメント

2008年05月11日 23:31
ジム・キャリーがうるさいですね(笑)
でもまあ、小道具や美術が見事で、贅沢な映画作りだなあ、と思いました。
オカピー
2008年05月12日 03:38
kimion20002000さん、こんばんは!

>ジム・キャリー
僕はジェリー・ルイス型若しくは阿呆型と言っていますが、余りにうるさいので辟易することが多いであります。

>小道具や美術が見事
そうでしたね。
本文にも書きましたが、ヴィクトリア朝風を堪能しました。

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