映画評「ガス人間第一号」

☆☆(4点/10点満点中)
1960年日本映画 監督・本多猪四郎
ネタバレあり

またまた古い映画鑑賞メモから、失礼致します。

「美女と液体人間」や「マタンゴ」では大いにまだるっこかった本多作品だが、これは贅肉が取れて大分良い。

謎めいた銀行強盗事件が続発。犯人である土屋嘉男はガス人間の正体を現して当局に挑戦するが、結局愛する家元の八千草薫と焼死する。

ある科学者の実験が失敗した結果ガス人間となった男の悲劇を通して科学万能主義へ警鐘を鳴らすといったメッセージもあるが、娯楽映画で大事なことはそんなことではない。いかに無駄なくテーマ(メッセージではない)に沿って純粋に作られているかということである。

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  • ガス人間第一号 (昭和35年・1960)

    Excerpt: ガス人間第一号本多猪四郎 三橋達也 佐多契子 東宝 2002-01-25 胸をえぐる白いガス、科学が生んだの未曽有の恐怖 満都を恐怖のどん底に叩き込んだ姿なき人影 ガスマン!  第1作『ゴジラ』と同.. Weblog: Godzilla and Other Assorted Fantastic Monsters racked: 2006-10-27 12:38