映画評「モンドヴィーノ」

☆☆★(5点/10点満点中)
2004年フランス=アメリカ映画 監督ジョナサン・ノシター
ネタバレあり

原題はイタリア語で「ワインの世界」といった意味ではないかと思うが、アメリカ人のジョナサン・ノシターがフランス各地、アメリカのカリフォルニアやニューヨーク、イタリア、アルゼンチンを往復してワイン業界が迎えつつある現状を描いたドキュメンタリー。

僕は普段はビールだけでワインは一年に一度くらいしか飲まないので、殆ど興味のない内容だが、きちんと作ってあることは認めて良い。

地味(ちみ)を大事にするフランス本場の保守派、アメリカ大手業者、そんな彼らと手を組もうとするフランスにおける新興醸造者、そして潮流を作り出すアメリカのワイン評論家といった四つに分けられる立場の人々が夫々の主調を繰り広げる模様は、現在読んでいる「薔薇の名前」の清貧論争の如く、どの立場が正しいと言い切れないが色々と意見があることが分りそれなりに興味深く、作者がどの立場にも明確な立場で加担しないのは賢明だったであろう。

ドキュメンタリーだから手持ちカメラは仕方がないが、大きくカメラを振ったり、急激なズームを使い過ぎるのは余り感心しない。

この記事へのコメント

viva jiji
2006年12月18日 14:17
TBさせていただきました。

長い伝統に培われた技術と情熱でモノを
作り上げている人々って、美しくて魅力的。

それにしても、ビールもワインも銘柄、多過ぎ!

酒類は無縁になったので何が流行で美味しいのかも
今は興味ないですけどね。(笑)
オカピー
2006年12月18日 15:27
viva jijiさん、TBとコメント有難うございました。

ビールはサッポロビール「黒ラ○ル」と決めております。

本文でも触れましたが、「薔薇の名前」を読了致しました。姐さんに事前に警告(?)されていて覚悟していたので、なかなか面白く読みました。
なるほど姐さんの言うとおりだと思いましたが、内容が内容だけに当然とも言えます。しかし、私が以前紹介した小栗虫太郎の推理小説「黒死館殺人事件」は衒学の為の衒学といった趣で、全体の長さは「薔薇の名前」の四分の一くらいしかないのではないかと思いますが、最初から最後までその衒学ぶりはエーコさんより凄まじい。下記のURLで無料で読めますので、後学の為にざっと眺めてみたら面白いと思います。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000125/files/1317_23268.html

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