映画評「ハンニバル」
☆☆☆(6点/10点満点中)
2001年アメリカ映画 監督リドリー・スコット
ネタバレあり
2002年映画鑑賞メモより。
カルタゴの将軍ハンニバルを描いた史劇と思って観に出かけたそそっかしい人はがっかり。10年程前大いに話題を呼んで評価も高かった「羊たちの沈黙」の続編でございます。
狂気と知性の塊ハンニバル・レクター博士(アンソニー・ホプキンズ)がフィレンツェで図書館の司書に選ばれようとしている時、FBI捜査官のクラリス(ジュリアン・ムーア)は捜査の際に殺傷事件を起こして四面楚歌状態になり、レクターの手紙を受け取り、ここに再び二人は協力と対決の局面を迎える。
そんな彼らに、連続殺人を追いつつ利益も得ようとするフィレンツェの刑事ジャンカルロ・ジャンニーニやFBIの局長が絡み、過度の期待をしなければそこそこ楽しめる。
リドリー・スコットの華麗な映像が好きな方はご機嫌かもしれないが、最近の彼のタッチを僕は余り評価していないし、気色悪い場面が多い割にクラリスが逃亡する幕切れなど物語的に今ひとつ工夫が足りず、意外なほど呆気ない。これに比べれば第1作の出来はやはり良い。
クラリス役のジュリアン・ムーアは第1作のジョディー・フォスターに及ばない。
2001年アメリカ映画 監督リドリー・スコット
ネタバレあり
2002年映画鑑賞メモより。
カルタゴの将軍ハンニバルを描いた史劇と思って観に出かけたそそっかしい人はがっかり。10年程前大いに話題を呼んで評価も高かった「羊たちの沈黙」の続編でございます。
狂気と知性の塊ハンニバル・レクター博士(アンソニー・ホプキンズ)がフィレンツェで図書館の司書に選ばれようとしている時、FBI捜査官のクラリス(ジュリアン・ムーア)は捜査の際に殺傷事件を起こして四面楚歌状態になり、レクターの手紙を受け取り、ここに再び二人は協力と対決の局面を迎える。
そんな彼らに、連続殺人を追いつつ利益も得ようとするフィレンツェの刑事ジャンカルロ・ジャンニーニやFBIの局長が絡み、過度の期待をしなければそこそこ楽しめる。
リドリー・スコットの華麗な映像が好きな方はご機嫌かもしれないが、最近の彼のタッチを僕は余り評価していないし、気色悪い場面が多い割にクラリスが逃亡する幕切れなど物語的に今ひとつ工夫が足りず、意外なほど呆気ない。これに比べれば第1作の出来はやはり良い。
クラリス役のジュリアン・ムーアは第1作のジョディー・フォスターに及ばない。
この記事へのコメント
ストーリーテリングの妙味からいくと「羊たちの~」
「レッド・ドラゴン」となるのでしょうけれど
私にとってT・ハリスの原作の匂いを色濃く残していて
虚像でありながらレクター博士そのもののオーラに
囚われてしまいましたので、偏愛しちょりますので
人並み外れて「ハンニバル」なのです。(笑)
そしてやはりリドリー・スコットの映像美にも
いかれておりますので。
さて、
本年は高飛車な私めの拙ブログをお訪ね下さいまして
まことにありがとうございました。
言葉のニュアンスの行き違い等でプロフェサーに苦い思いを
させた部分もあったかも知れませんが忍耐強くお付き合い
いただきまして感謝の至りでございます。
来年はさてどんな1年になりますや。
私ごとで恐縮ですが来年からは少々ペース・ダウンして
記事UPする方針でございます。
ま、いつもの偏ったレヴューの羅列になるでしょうが、
お気軽にまたお立ち寄りくだされば幸いです。
よいお年を!
プロフェッサーのご家族みなさまのご多幸と
ご健康をここ札幌より心からお祈り申し上げます。
操作ものやサスペンスはがっちり作られているのが好きなので、「羊」と「レッド」の方を評価しますね。ただ、絶対的に優位とも思わないですし、観直しててみれば印象も変わるかもしれませんが、観たくないシーンがあるんですよね(笑)。
味気ないわがブログに懲りずに何度もお越しくださり、こちらこそ感謝の気持ちでいっぱいです。
viva jijiさんも良いお年をお迎えください。