映画評「レッド・ドラゴン」
☆☆☆★(7点/10点満点中)
2002年アメリカ映画 監督ブレット・ラトナー
ネタバレあり
2004年映画鑑賞メモより。
【レクター博士】シリーズ第3弾だが、舞台は「羊たちの沈黙」より前であり、実は同じ原作が既に1986年に映画化され88年に「刑事グラハム/凍りついた欲望」の邦題で日本でも公開されている。未見だがマイケル・マンが監督なので出来栄えに拘らず、一見の価値がある(後記:ビデオでは「レッド・ドラゴン/レクター博士の沈黙」のタイトルで発売)。
クラリスの代わりに主役を務めるのが同じFBI捜査官グラハム(エドワード・ノートン)。彼はレクター博士(アンソニー・ホプキンズ)を逮捕した功労者であるが、ショックを受け一線を退き家族と共にレイドバックした生活を送っている。
そんな折かつての上司(ハーヴィー・カイテル)により連続一家殺人事件の解決に協力して欲しいと依頼され、天才精神科医でもある博士と相談する為刑務所と現場を往復することになる。
基本的には「羊たちの沈黙」に似た粗筋で、主人公の家族が事件に巻き込まれるという展開は捜査ものとしては型通りだが、中盤からホームビデオ編集会社に務める孤独な男タラハイド(レイフ・ファインズ)の謎めいた行動とグラハムの捜査活動を描くカットバックはなかなか呼吸が良い。
タラハイドの描写が余りに直截で含みを欠く憾みは否定できないものの、異様なまでに残虐な割に腰砕けだった前作「ハンニバル」よりはがっちり出来ている印象があり、★一つの差を付けた。
2002年アメリカ映画 監督ブレット・ラトナー
ネタバレあり
2004年映画鑑賞メモより。
【レクター博士】シリーズ第3弾だが、舞台は「羊たちの沈黙」より前であり、実は同じ原作が既に1986年に映画化され88年に「刑事グラハム/凍りついた欲望」の邦題で日本でも公開されている。未見だがマイケル・マンが監督なので出来栄えに拘らず、一見の価値がある(後記:ビデオでは「レッド・ドラゴン/レクター博士の沈黙」のタイトルで発売)。
クラリスの代わりに主役を務めるのが同じFBI捜査官グラハム(エドワード・ノートン)。彼はレクター博士(アンソニー・ホプキンズ)を逮捕した功労者であるが、ショックを受け一線を退き家族と共にレイドバックした生活を送っている。
そんな折かつての上司(ハーヴィー・カイテル)により連続一家殺人事件の解決に協力して欲しいと依頼され、天才精神科医でもある博士と相談する為刑務所と現場を往復することになる。
基本的には「羊たちの沈黙」に似た粗筋で、主人公の家族が事件に巻き込まれるという展開は捜査ものとしては型通りだが、中盤からホームビデオ編集会社に務める孤独な男タラハイド(レイフ・ファインズ)の謎めいた行動とグラハムの捜査活動を描くカットバックはなかなか呼吸が良い。
タラハイドの描写が余りに直截で含みを欠く憾みは否定できないものの、異様なまでに残虐な割に腰砕けだった前作「ハンニバル」よりはがっちり出来ている印象があり、★一つの差を付けた。
この記事へのコメント
年末の挨拶をした後ですが、お邪魔いたします。
本作は、私も「ハンニバル」よりいいと思います。
けっこう王道の筋ですが、おっしゃるとおり画の展開もよく、何て言うんでしょう、安心してみれるのかな。
けっこう、何回か鑑賞している作品です。
良くも悪くも定番的な物語は安心して見られますね。定番的と言っても刺激は相当ありますが(笑)。
「ハンニバル」は余りに気色悪いのでノー・モア・サンキューですが、こちらなら見直しても良いです(笑)。
これはインパクトの強い作品でした~。
レイフ・ファインズがこんな役柄をしたことにも、私には驚きでありました。
オカピーさん、幣ブログへお立ち寄り頂きありがとうございました<(_)>
来年もどうぞよろしくお願いします。
そして、良いお年をお迎えくださいね☆
>レイフ・ファインズ
役者も色々と幅を広げられるに越したことはないですからね。私のイメージは「オネーギンの恋文」。プーシキンが好きでロシア語を学んだ私であります。
>レイフ・ファインズ
役者も色々と幅を広げられるに越したことはないですからね。私のイメージは「オネーギンの恋文」。プーシキンが好きでロシア語を学んだ私であります。