映画評「SPIRIT」
☆☆☆★(7点/10点満点中)
2005年香港=アメリカ映画 監督ロニー・ユー
ネタバレあり
「SHINOBI」という実写とは名ばかりの作品を観た後なので、本作のクンフーの実技と実写の素晴らしさに目を見張る。相対的に評価が上がってしまったかもしれない。
清朝末期に実在した霍元申という武術家の人生を描いた伝記風アクション映画。
元申(ジェット・リー)は父親の流派を引継ぎ父親の死後天津一の武術家となるが、弟子が痛めつけられたのを逆恨みしてライバルを死に追い込む。男の義理の息子に母と娘を殺された彼は報復の為に息子を殺すと放浪の旅に出、辺境の地で精神を鍛練して<強さ>の意味を知る。
やがて祖国の誇りを守る為に再び挌闘技戦に参加、強敵の日本人(中村獅童)と対決するのだが...。
辛亥革命の1年前の1910年が舞台であるから、清国が日本を含めた列強の帝国主義政策により蹂躙されていた時代である。作品は彼の気持ちにそれほど深く踏み込んでいるわけではないが、それでも歴史的事実を踏まえるとその心境はよく解る。
しかし、映画の価値はそれよりもアクションの見事さ。
全てが実技というわけではなく、ワイアー・アクションもスローモーションといった細工も駆使しているが、その構成が大変宜しいのでそれらが持つ弱点は表面化されず、上出来と言って良い。さすがに香港の監督はクンフーの見せ方を知っている。
僕はCG或いはSFX否定派と思われているが、そんなことはない。そうした技術特にCGはそれ以外に方法がない時に使うべし、実写・実技を生かすように使うべしと主張しているだけである。本作などは見事にそれを実践していると言っても良いだろう。
2005年香港=アメリカ映画 監督ロニー・ユー
ネタバレあり
「SHINOBI」という実写とは名ばかりの作品を観た後なので、本作のクンフーの実技と実写の素晴らしさに目を見張る。相対的に評価が上がってしまったかもしれない。
清朝末期に実在した霍元申という武術家の人生を描いた伝記風アクション映画。
元申(ジェット・リー)は父親の流派を引継ぎ父親の死後天津一の武術家となるが、弟子が痛めつけられたのを逆恨みしてライバルを死に追い込む。男の義理の息子に母と娘を殺された彼は報復の為に息子を殺すと放浪の旅に出、辺境の地で精神を鍛練して<強さ>の意味を知る。
やがて祖国の誇りを守る為に再び挌闘技戦に参加、強敵の日本人(中村獅童)と対決するのだが...。
辛亥革命の1年前の1910年が舞台であるから、清国が日本を含めた列強の帝国主義政策により蹂躙されていた時代である。作品は彼の気持ちにそれほど深く踏み込んでいるわけではないが、それでも歴史的事実を踏まえるとその心境はよく解る。
しかし、映画の価値はそれよりもアクションの見事さ。
全てが実技というわけではなく、ワイアー・アクションもスローモーションといった細工も駆使しているが、その構成が大変宜しいのでそれらが持つ弱点は表面化されず、上出来と言って良い。さすがに香港の監督はクンフーの見せ方を知っている。
僕はCG或いはSFX否定派と思われているが、そんなことはない。そうした技術特にCGはそれ以外に方法がない時に使うべし、実写・実技を生かすように使うべしと主張しているだけである。本作などは見事にそれを実践していると言っても良いだろう。
この記事へのコメント
もう、いやだぁ~、、、
biglobeと相性悪いんですyo。かなりの確率で、TBがだぶります、、、
ごめんね。
あたしは、彼には、英語を話してほしくないんです。
もうハリウッドへは、行ってほしくないです。
Livedoorとも相性が悪くて先方のTBはダブるわ、こちらは入らないわで大わらわ。Livedoorご利用の皆様には私も相当迷惑を掛けています。
暫くぶりに観た時はジェット・リーとして悪役になっていたのにびっくり。ジェット・リーとして売れてからは悪役ではなくなりましたが、私もそう上手くもない英語で頑張る必要もないと思います。最近の西洋人はアクションの捉えも下手だし。