映画評「コーチ・カーター」

☆☆☆(6点/10点満点中)
2005年アメリカ映画 監督トーマス・カーター
ネタバレあり

トーマス・カーターが監督に選ばれたのは主人公と名前が同じだから、というのは冗談だが、彼は旧作の青春映画「セイブ・ザ・ラスト・ダンス」で感覚の良さを意外と買った人である。そこで本作での起用なのかもしれぬが、青春映画の専門家となりそうな気配あり。実話ものだそうである。

10段階で最低の評価を受けているリッチモンドの高校。そのバスケットボール・チームの新コーチとして同校の大先輩で名選手として知られたケン・カーター(サミュエル・L・ジャクスン)が赴任、「選手たる前に学生たれ」と厳しい契約書を結ばせ、徹底したスパルタ指導を施す。
 間もなく効果は現れ、チームが連勝すると辞めていった者も帰って来て、彼を迎え入れる為にチームも一丸となっていく。が、彼らは青春を謳歌したい年頃でもあり学業は一向に捗らず、コーチが遂に体育館を閉鎖して試合もキャンセルしたので、親たちの猛反発を食らう。

ドラマ的にはここがハイライトであろうが、生徒たちが将来を見据えて学業に目覚めるのは定石的な扱い。しかし、その前にきちんと彼らがカーターの言葉を納得する背景が描写されているのは説得力があり、宜しい。

ただ生徒の青春群像場面には些か無駄な場面もあり、特に選手とその彼女が妊娠を巡って懊悩する部分はドラマのアクセントを超え長すぎる。136分もの長尺になったのもその辺りが主な理由で、この辺りをもっと整理すればもう少し評価を上げられた。

我々の学生時代、運動部のスパルタ指導たるやこの映画のレベルではなかったが、最近はどうなのだろうか。

この記事へのコメント

viva jiji
2007年01月26日 20:23
CSで再見した「がんばれ!ベアーズ」!
やっぱり面白かったーーー!!

あ、のっけから失礼いたしました!(笑)
本作へのTB、さっきエラー表示が出ちょりましたが
またツインズかも~・・・ブッ。(笑)

これはバスケですけどスポーツ映画は断然、野球映画が
人間ドラマとしても深くて楽しいですね。
意気消沈する前のK・コスナー「フィールド・オブ・ドリーム」
とか「さよならゲーム」やレッドフォードの「ナチュラル」
とかね。
あと、ボクシング映画も秀作・力作が多いですね。
ジャクソンみたいな黒人先生で思い出したのは
「ワイルド・チェンジ」。
まだ無名だったM・フリーマンが良かった。
そしてもう一度観たいのが「いつも心に太陽を」!
生徒達とダンスするS・ポアチエ、素敵でした!
ルルの主題歌も懐かしい~。
オカピー
2007年01月27日 02:51
viva jijiさん
またツインズでした(笑)。気にしない気にしない!

「がんばれ!ベアーズ」は傑作ですよね。大好きだなあ、あの映画。
「ナチュラル」はお見事、「フィールド・オブ・ドリーム」は涙もの。いや、どれも良いですわん。「さよならゲーム」はちょっと渋い味わい。

ボクシング映画も良いですね。
今となってはちょっと恥ずかしいかもしれない「ロッキー」はアビルドセンの演出が上手いのでやはり良い。「レイジング・ブル」は秀作ですがスコセッシが気取りすぎた感あり、「傷だらけの栄光」のほうが好き。この映画の主人公もロッキー・何たらだったはず。日本の「どついたるねん」も良いでしょう。

ルルの「いつも心に太陽を」は今でも聞きますねん。古い曲を集めたCDの中に入っていました。良いでしょ?

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