映画評「ファンタスティック・フォー［超能力ユニット］」

☆☆☆（６点／１０点満点中）
２００５年アメリカ映画　監督ティム・ストーリー
ネタバレあり

「スパイダーマン」の原作者スタン・リーのコミックを映画化したＳＦアクション。

天才科学者ヨアン・グリフィズは、宇宙嵐が人類の進化にいかに影響を与えたか調査する為に、学生時代のライバルにして今は実業家として成功しているジュリアン・マクマホンの資力を仰ぐことにし、かつての恋人ジェシカ・アルバとその弟クリス・エヴァンズ、友人マイケル・チクリスの計５人が宇宙空間に出て実験を開始するが、宇宙嵐が予定より早く吹いてきた為に放射能を浴びる。その結果５人は夫々特技を持った超人になってしまう。

「スパイダーマン」＋「Ｍｒ．インクレディブル」÷２といったところ。
　「スパイダーマン」らしいのは一人が悪漢になる部分の扱いだが、グリフィズの体が伸縮自在になり、ジェシカが透明人間、エヴァンズは火の玉になって空を飛べるようになり、チクリスは岩のような外見でもの凄い力を持ち、マクマホンが鉄のような体を持つ、というのは「Ｍｒ．インクレディブル」と同じような趣向で、タイプも特技もバラエティに富んでいるのが宜しい。

全体的にお安い感じはあるが、陰鬱でなく景気が良いので僕の趣味では「スパイダーマン」より楽しめるくらい。

他の方のレビューファンタスティック・フォー［超能力ユニット］（風に吹かれて）

Comments

[chibisaru]

オカピーさん、新年早々にTBありがとうございました。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、この作品、とっても楽しくて子供の頃に見たヒーローアニメを彷彿とさせてくれて童心に返り素直に楽しんでしまいました。
悩んでいる姿もあまり深刻ではなく、明るい仕上がりなのはいいですよね。たまには、こういう作品で肩の力を抜くのもいいものだなーと思いました。

[オカピー]

chibisaruさん、ようこそ。
こちらこそ宜しくお願い致します。

「スパイダーマン」もこういう風に明朗に作ってくれれば良かったのになあ。作者の気取りですよ、ああいうのは。
７０年代の終わりにＴＶムービー化され、日本では劇場公開された「スパイダーマン」があるのですが、あれを今回のスケールでやってくれたほうが絶対楽しめます！