映画評「渇望」

☆☆★(5点/10点満点中)
1949年スウェーデン映画 監督イングマル・ベルイマン
ネタバレあり

イングマル・ベルイマン特集④

1995年映画鑑賞メモより。

ベルイマン第7作。

この頃のベルイマンの安定した演出力は注目に値するが、完成度にはまだ物足りないものがある。

兵士との不倫関係で妊娠して中絶した結果子供の産めない体になったバレリーナ、エヴァ・ヘニングは、ストレスの余り、旅行中の列車の中でも考古学者の夫ビルイェル・マルムスティーンとの口論が絶えない。

「苦労があっても一人暮らしよりは良い」という、妻の心に平和をもたらす夫の言葉が本作の結論で、人間の関係を自我の観点から描くというベルイマン生涯のテーマが早くも扱われているが、ストレートすぎて面白味が薄い。

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