映画評「ファイヤーウォール」
☆☆☆(6点/10点満点中)
2006年アメリカ映画 監督リチャード・ロンクレイン
ネタバレあり
ファイヤーウォールと言えば、5年前のウィルス事件を思い出す。ホームページを観ていた時にウィルスが紛れ込んでパソコンが自動的にシャットオフにするという不具合を引き起こした。別のパソコンを活用して修復したが、難儀したものである。
さて、家のセキュリティが災いを引き起こし大騒ぎになるのがウィルスならぬブルース・ウィリス主演の「ホステージ」だったが、こちらはインターネットと家のセキュリティをテーマにしたサスペンス。
大手銀行の幹部でコンピューター・セキュリティの専門家ハリスン・フォードが、妻ヴァージニア・マドセン、高校生の娘、小学生でアレルギー持ちの息子を人質に起業家を装うポール・ベタニーの一味に家を占領され、計1億ドルの電子マネーを男の口座に振り込むように脅迫されるが、合併に伴なう管理部門移動により簡単には行えない。
正に現代的な題材で、コンピューター細工の面白味が前半の眼目であるが、オンラインの世界が舞台故に視覚的な魅力は薄い。コンピューター・サスペンスの宿命的弱点である。将来流通する金が全て電子マネーになったら映画界もやりにくくなるだろう。
後半は、知恵を絞って送金を完了したにも拘わらず家族を誘拐して彼もろともに抹殺しようと図る一味に抵抗するフォードのアクション。
アクションで視覚上のバランスを取るのは当然の方策だが、コンピューター中心のお話がアクションで終るのは構成的に些か締まりがないと言わざるを得ず、フォードのアクションに心許ない部分もある。老骨に鞭打って頑張っているのは認めたいですがね。
老骨に 鞭打つフォード君 見れば頭を よぎりし今は 亡きブロンスン
2006年アメリカ映画 監督リチャード・ロンクレイン
ネタバレあり
ファイヤーウォールと言えば、5年前のウィルス事件を思い出す。ホームページを観ていた時にウィルスが紛れ込んでパソコンが自動的にシャットオフにするという不具合を引き起こした。別のパソコンを活用して修復したが、難儀したものである。
さて、家のセキュリティが災いを引き起こし大騒ぎになるのがウィルスならぬブルース・ウィリス主演の「ホステージ」だったが、こちらはインターネットと家のセキュリティをテーマにしたサスペンス。
大手銀行の幹部でコンピューター・セキュリティの専門家ハリスン・フォードが、妻ヴァージニア・マドセン、高校生の娘、小学生でアレルギー持ちの息子を人質に起業家を装うポール・ベタニーの一味に家を占領され、計1億ドルの電子マネーを男の口座に振り込むように脅迫されるが、合併に伴なう管理部門移動により簡単には行えない。
正に現代的な題材で、コンピューター細工の面白味が前半の眼目であるが、オンラインの世界が舞台故に視覚的な魅力は薄い。コンピューター・サスペンスの宿命的弱点である。将来流通する金が全て電子マネーになったら映画界もやりにくくなるだろう。
後半は、知恵を絞って送金を完了したにも拘わらず家族を誘拐して彼もろともに抹殺しようと図る一味に抵抗するフォードのアクション。
アクションで視覚上のバランスを取るのは当然の方策だが、コンピューター中心のお話がアクションで終るのは構成的に些か締まりがないと言わざるを得ず、フォードのアクションに心許ない部分もある。老骨に鞭打って頑張っているのは認めたいですがね。
老骨に 鞭打つフォード君 見れば頭を よぎりし今は 亡きブロンスン
この記事へのコメント
完璧なセキュリティ・システム、ファイアーウォールの盲点をつく犯罪と言えば聞こえが良いのですが、結局はそこか~っと言う安易な発想とハリソン・フォードのバテバテのアクションがちょっと痛々しかったです。
頑張っている感じがかえって物足りなさを助長したような感がありますね。
最近、ラストの一言コメントが楽しいですね。いつも楽しませて頂いています~
狙いは現代(現在)的ですが、コンピューターがテーマでは視覚的には物足りない。そこで後半はアクションということになるのでしょうが、いかんせん、60を超えてバリバリのアクションはきつい。父が家族を守るというお話にぐっとなるところもあるでしょうが、アクション映画はアクションが良くなければねえ。ひどくはないが、やはり、仰るように無理している感じがしてしまいますね。
>ラストの一言
硬い文章なので少しは楽しませるようにとない智恵を絞って一言なんですが、なかなかコメントされる方が少ないので嬉しい。全部の作品というわけにはなかなか参りません。
それから最近は画像もぼちぼちつけております。
この映画、お父さんは強いってことですかね。
ほんと、ハリソンが老体にムチうって頑張った作品ですね。
後半は「ジャック・ライアン」シリーズを思い出しながら観ました。あの頃はアクションをコンピューターがフォローする形でしたが、本作ではコンピューターをアクションがフォローする。
時代の流れと言いますか、皮肉な感じもする作品でしたね。
本作品ですが、ハリソン・フォードが頑張っていたのはわかるのですが、個人的にもっと中堅の俳優さんに演じて欲しかったです。
彼の奥さんは娘にしか見えなかったし、子供は孫にしか見えませんでした(苦笑)アクションも違う意味でハラハラしちゃいましたしね。
映画の内容も期待していただけに裏切られた感がありましたし、残念です。
http://charanori.blog24.fc2.com/blog-entry-257.html