猫が活躍する映画15選
突然ですが、今日は僕の誕生日です。^^
そこで・・・というのは嘘で、映画評が追いつかないので、我が家の飼い猫・斎藤もすけもお薦めする猫が活躍する映画を思い起こそうという企画でお茶を濁そうという次第。^^;
さらに言えば、先月の「自転車が活躍する映画10選」が好評だったので、柳の下のどじょうを狙ったというのが本音です。^^;
猫は犬に比べると、どうも能動的な<活躍>をしないので、この場合の<活躍>は映画的活躍という意味とお考え下さいね。つまり、印象が深ければそれでOK。自転車の時と同じです。
犬と違って数が限られるので却って好都合という話もあります。勿論対象はイエネコだけですよ。イエネコなら野良でもOK。ライオンや虎や豹やジャカーやチーター、クーガー、それからそれからイリオモテヤマネコも対象外です(笑)。
さらに、TVでは「ひみつのアッコちゃん」「おそ松くん」「いなかっぺ大将」「トムとジェリー」等々、ぞろぞろ出てきますが、映画は意外と少ない。
前置きはこれくらいにして、そろそろ参りましょうか。
第1位 魔女の宅急便(1989年日)
最初はファンタジーから。ご贔屓ブログ【映画と暮らす、日々に暮らす】の管理人viva jijiさんとの付き合いもあり、最初に思いついたのが本作であります。
「となりのトトロ」で日本映画の旗手になった宮崎駿の次回作で、映画としての完成度も高くてご贔屓の一編。誰も言わないけれど、日本映画史上最大のヒット作「千と千尋の神隠し」は、本作の、裏表をひっくり返した焼き直しと思っています。
そうそう、猫でしたね。黒猫のジジ君は、ヒロイン・キキの相手を嬉々として務めているなんて洒落はともかく、人形の振りをして焦りまくる場面が印象的でございました。
第2位 ハリーとトント(1974年米)
所謂ニュー・シネマの最後の作家だった(?)ポール・マザースキーの秀作。
区画整理でアパートから追い出された老人ハリーが「東京物語」宜しく子供たちに会いに行くものの必ずしも順調には行かない。猫がいるおかげで旅にも苦労が付きまとうが、終ぞ手放すことはなく、やがてトントの死を迎える。ロード・ムービーとしても抜群の出来栄えで、演じるアート・カーニーも猫君も良かった。
第3位 ティファニーで朝食を(1961年米)
つい先日見直したばかりで、印象が強いんです。そもそもこの企画を思いついたのがこの作品を見たから。
壁に投げつけられたり、動物虐待寸前のところまで行くのですが、ヒロイン(オードリー・ヘプバーン)が自分の心情を重ねる同志的関係のトラ猫なのでした。最後には雨中に捨てられてまた拾われて良かったねえという幕切れで、ヒロインのハッピーエンドとオーヴァーラップして感動的なのでありました。二人に押し付けられて苦しそうでしたが。ご苦労様。
第4位 三匹荒野を行く(1963年米)
シーラ・バーンフォードの原作を読んだのは小学生の時。それから20年後くらいにTVで観ました。
こちらの猫ちゃんは、犬2匹と元の飼い主の許へ200マイル(320km)も旅する、名犬ラッシーも真っ青になる大活躍。セミ・ドキュメンタリー的な作りでした。猫の詳細は、ええと・・・「映画と暮らす、日々に暮らす」を訪ねると解る筈です。
30年後の「奇跡の旅」は本作のリメイクですが、動物の声を吹き替えにして擬人化した為につまらなくなってしまった。
第5位 怪談佐賀屋敷(1953年日)
ついに出ました変化球(笑)。
戦前溝口健二の「瀧の白糸」などで一世を風靡した美人女優・入江たか子はこの一作で化け猫女優に変身し、10本くらい出たでしょうか。彼女のファンはショックだったでしょうね。
有名な講談「鍋島騒動」の映画化で、戦前にも「佐賀怪猫伝」という代表的映画化があり、トータル17回も映像化された人気の素材です。
恨みを抱いて死んだ側室の霊が憑依した猫が化け猫になって人々を怖がらせる、というお話。
エドガー・アラン・ポーを映画化した「黒猫」というアメリカ映画もありますが、お寒い出来だったので、無視します。それから「ペット・セメタリー」というのもありましたっけ。
第6位 そして誰もいなくなった(1945年米)
フランスの名監督ルネ・クレールが戦争でアメリカに疎開していた時に作った、アガサ・クリスティーもの。ご存知のように島に集まった人々が一人ずつ減っていくという怪奇ミステリーですが、猫なんか出ていたっけとご不審になられる方も多いでしょう。ほんの少しですが出ているんですねえ。これぞ映画的な活躍と言うべきでしょう。
連続殺人があって疑心暗鬼になっているところへ突然毛糸玉が階段から落ちてきてギョッとするが、猫がじゃれて落ちたものと判明してホッとする。しかし、その玉を辿っていくとそこにまた死体がある、という展開が抜群なのでした。
第7位 スチュアート・リトル(1999年米)
リトル家にネズミのスチュアート君が養子に迎えられ面白くないのはペットの白猫スノーベル君。かなり根性の悪そうな猫で、野良猫と組んで追い出し作戦を図る、というお話。本人も結構ひどい目にあるし、意外と愛嬌もあるので、続編との合せ技で一本でごわす。
「ガーフィールド」も人気抜群の猫ですが、印象が悪いので「御免なさい」です。
第8位 猫と庄造と二人のをんな(1956年日)
原作は谷崎潤一郎。人間より猫のほうが気持ちを解ってくれるとだらけた生活を送っている庄造が妻の品子とその後釜になろうとする福子の間に挟まれて人間様が益々嫌いになる、という愛憎劇。猫を狂言回しにして大変面白かった。
庄造にはぐうたらな男をやらせたら天下一品の森繁久弥、品子には勝気な女を演じさせたら右に出る者はない山田五十鈴、福子にはご贔屓・香川京子と楽しめる配役でした。監督も「夫婦善哉」で世話物で巧さを発揮した豊田四郎。この二作は傑作です。
第9位 犬猫(2004年日)
井口奈巳という新人女性監督の作品。
男女間の愛情のもつれには余り気乗りがしないが、随所に発揮される洒落っ気は「トリュフォーみたいやんけ」とかなりゴキゲンになりました。
犬猿ならぬ犬猫の仲とされるヨーコ(榎本加奈子)とスズ(藤田陽子)の二人が同居する羽目になり、途中を端折って、いよいよ幕切れ。ヨーコは犬に引きずり廻され、スズは猫を探し回る。つまり、「ヨーコは猫で、スズは犬」という洒落を楽しむべき作品なのでした。
第10位 007/危機一発(1963年英)
「全然活躍してないじゃん」という反論は一切受け付けません(笑)。スペクターの頭領ブロフェルドがいつも撫でている猫(ペルシャ猫?)が頭にこびりついておりまして。この後もご登場したはずです。顔を出さないブロフェルドを演じたのは、アンソニー・ドースン。「ダイヤルMを廻せ」でグレース・ケリーを殺そうとして逆に殺されてしまう男を演じました。
リバイバルの時には原題の和訳「ロシアより愛をこめて」と改題されていましたね。危機一髪の【髪】が【発】になっているのはタイトルを付けた水野晴郎氏の洒落。間違っていると文句を言った国語学者がいたとかいなかったとか。
因みに、「007」シリーズのベストは本作と思っております。
第11位 子猫物語(1986年日)
猫が物理的に一番活躍しているのが本作でございます。何しろ、子猫物語というくらいで、最初から最後まで出ずっぱり。名前はチャトランでしたか。
上の「三匹荒野を行く」と同じセミ・ドキュメンタリーですが、動物学者の畑正憲さんが監督をしただけに、映画としては何ということもないのでした。尤も名前だけの監督かもしれませんがね。
第12位 戦場のアリア(2005年フランス=ドイツ=イギリス=ベルギー=ルーマニア)
今年の5月に観たばかりなので記憶も鮮明。
第1次大戦中、ドイツ軍とイギリス(スコットランド)=フランス軍の対峙する中立地帯で起こった奇蹟の中でどちらの兵隊からも愛された猫として登場、少ない出番の中で強い印象を残しました。言わば博愛の象徴みたいなものでしょう。
第13位 となりのトトロ(1988年日)
どうも失礼。これも変化球ね。猫バスは猫かって? うーん、やはり猫でしょう。猫バスは「不思議の国のアリス」のチェシャー猫を思い出させますし、本作自体も「アリス」(と「ピーター・パン」)の影響を受けた作品として僕は理解しております。ということで、「不思議な国のアリス」の代理も兼ねてこの辺りに挙げさせて下さい。宮崎駿が二本とは不公平だ? 作品のレベルが高いので無視したくないです。^^;
第14位 吾輩は猫である(1975年日)
日本代表としてもう一本。僕の好きな夏目漱石の余りにも有名な長編第一作を、これまたご贔屓監督・市川崑監督が映像化した作品。
正直に告白すると猫の記憶は殆どなくて、主人公の苦沙弥(くしゃみ)先生を演じた仲代達矢の髭ばかりが思い出される。名前のない猫は結構呆気ない死に方をするんですよね。
第15位 キャッツ&ドッグス(2001年米)
「スチュアート・リトル」があるので、擬人猫はもういいかなと思いましたが、14本で止めるのもどうかと思いましてね。仲の悪さの象徴もである犬猫の対立関係をスパイ映画もどきに描いているので、楽しめる人には楽しめるでしょうといったレベルです。
といった次第で、猫が題名に付いた作品では「仔猫をお願い」が思い出されましたが、ちょっと弱くて物足りず、文字通りの「猫」や「猫に裁かれる人たち」は未見なのでどうにもなりません。
皆さん、例のごとく「あれがない、これがない」と文句を付けにお寄りくださいね。案外重要なのが抜けているかもしれません。
そこで・・・というのは嘘で、映画評が追いつかないので、我が家の飼い猫・斎藤もすけもお薦めする猫が活躍する映画を思い起こそうという企画でお茶を濁そうという次第。^^;
さらに言えば、先月の「自転車が活躍する映画10選」が好評だったので、柳の下のどじょうを狙ったというのが本音です。^^;
猫は犬に比べると、どうも能動的な<活躍>をしないので、この場合の<活躍>は映画的活躍という意味とお考え下さいね。つまり、印象が深ければそれでOK。自転車の時と同じです。
犬と違って数が限られるので却って好都合という話もあります。勿論対象はイエネコだけですよ。イエネコなら野良でもOK。ライオンや虎や豹やジャカーやチーター、クーガー、それからそれからイリオモテヤマネコも対象外です(笑)。
さらに、TVでは「ひみつのアッコちゃん」「おそ松くん」「いなかっぺ大将」「トムとジェリー」等々、ぞろぞろ出てきますが、映画は意外と少ない。
前置きはこれくらいにして、そろそろ参りましょうか。
第1位 魔女の宅急便(1989年日)
最初はファンタジーから。ご贔屓ブログ【映画と暮らす、日々に暮らす】の管理人viva jijiさんとの付き合いもあり、最初に思いついたのが本作であります。
「となりのトトロ」で日本映画の旗手になった宮崎駿の次回作で、映画としての完成度も高くてご贔屓の一編。誰も言わないけれど、日本映画史上最大のヒット作「千と千尋の神隠し」は、本作の、裏表をひっくり返した焼き直しと思っています。
そうそう、猫でしたね。黒猫のジジ君は、ヒロイン・キキの相手を嬉々として務めているなんて洒落はともかく、人形の振りをして焦りまくる場面が印象的でございました。
第2位 ハリーとトント(1974年米)
所謂ニュー・シネマの最後の作家だった(?)ポール・マザースキーの秀作。
区画整理でアパートから追い出された老人ハリーが「東京物語」宜しく子供たちに会いに行くものの必ずしも順調には行かない。猫がいるおかげで旅にも苦労が付きまとうが、終ぞ手放すことはなく、やがてトントの死を迎える。ロード・ムービーとしても抜群の出来栄えで、演じるアート・カーニーも猫君も良かった。
第3位 ティファニーで朝食を(1961年米)
つい先日見直したばかりで、印象が強いんです。そもそもこの企画を思いついたのがこの作品を見たから。
壁に投げつけられたり、動物虐待寸前のところまで行くのですが、ヒロイン(オードリー・ヘプバーン)が自分の心情を重ねる同志的関係のトラ猫なのでした。最後には雨中に捨てられてまた拾われて良かったねえという幕切れで、ヒロインのハッピーエンドとオーヴァーラップして感動的なのでありました。二人に押し付けられて苦しそうでしたが。ご苦労様。
第4位 三匹荒野を行く(1963年米)
シーラ・バーンフォードの原作を読んだのは小学生の時。それから20年後くらいにTVで観ました。
こちらの猫ちゃんは、犬2匹と元の飼い主の許へ200マイル(320km)も旅する、名犬ラッシーも真っ青になる大活躍。セミ・ドキュメンタリー的な作りでした。猫の詳細は、ええと・・・「映画と暮らす、日々に暮らす」を訪ねると解る筈です。
30年後の「奇跡の旅」は本作のリメイクですが、動物の声を吹き替えにして擬人化した為につまらなくなってしまった。
第5位 怪談佐賀屋敷(1953年日)
ついに出ました変化球(笑)。
戦前溝口健二の「瀧の白糸」などで一世を風靡した美人女優・入江たか子はこの一作で化け猫女優に変身し、10本くらい出たでしょうか。彼女のファンはショックだったでしょうね。
有名な講談「鍋島騒動」の映画化で、戦前にも「佐賀怪猫伝」という代表的映画化があり、トータル17回も映像化された人気の素材です。
恨みを抱いて死んだ側室の霊が憑依した猫が化け猫になって人々を怖がらせる、というお話。
エドガー・アラン・ポーを映画化した「黒猫」というアメリカ映画もありますが、お寒い出来だったので、無視します。それから「ペット・セメタリー」というのもありましたっけ。
第6位 そして誰もいなくなった(1945年米)
フランスの名監督ルネ・クレールが戦争でアメリカに疎開していた時に作った、アガサ・クリスティーもの。ご存知のように島に集まった人々が一人ずつ減っていくという怪奇ミステリーですが、猫なんか出ていたっけとご不審になられる方も多いでしょう。ほんの少しですが出ているんですねえ。これぞ映画的な活躍と言うべきでしょう。
連続殺人があって疑心暗鬼になっているところへ突然毛糸玉が階段から落ちてきてギョッとするが、猫がじゃれて落ちたものと判明してホッとする。しかし、その玉を辿っていくとそこにまた死体がある、という展開が抜群なのでした。
第7位 スチュアート・リトル(1999年米)
リトル家にネズミのスチュアート君が養子に迎えられ面白くないのはペットの白猫スノーベル君。かなり根性の悪そうな猫で、野良猫と組んで追い出し作戦を図る、というお話。本人も結構ひどい目にあるし、意外と愛嬌もあるので、続編との合せ技で一本でごわす。
「ガーフィールド」も人気抜群の猫ですが、印象が悪いので「御免なさい」です。
第8位 猫と庄造と二人のをんな(1956年日)
原作は谷崎潤一郎。人間より猫のほうが気持ちを解ってくれるとだらけた生活を送っている庄造が妻の品子とその後釜になろうとする福子の間に挟まれて人間様が益々嫌いになる、という愛憎劇。猫を狂言回しにして大変面白かった。
庄造にはぐうたらな男をやらせたら天下一品の森繁久弥、品子には勝気な女を演じさせたら右に出る者はない山田五十鈴、福子にはご贔屓・香川京子と楽しめる配役でした。監督も「夫婦善哉」で世話物で巧さを発揮した豊田四郎。この二作は傑作です。
第9位 犬猫(2004年日)
井口奈巳という新人女性監督の作品。
男女間の愛情のもつれには余り気乗りがしないが、随所に発揮される洒落っ気は「トリュフォーみたいやんけ」とかなりゴキゲンになりました。
犬猿ならぬ犬猫の仲とされるヨーコ(榎本加奈子)とスズ(藤田陽子)の二人が同居する羽目になり、途中を端折って、いよいよ幕切れ。ヨーコは犬に引きずり廻され、スズは猫を探し回る。つまり、「ヨーコは猫で、スズは犬」という洒落を楽しむべき作品なのでした。
第10位 007/危機一発(1963年英)
「全然活躍してないじゃん」という反論は一切受け付けません(笑)。スペクターの頭領ブロフェルドがいつも撫でている猫(ペルシャ猫?)が頭にこびりついておりまして。この後もご登場したはずです。顔を出さないブロフェルドを演じたのは、アンソニー・ドースン。「ダイヤルMを廻せ」でグレース・ケリーを殺そうとして逆に殺されてしまう男を演じました。
リバイバルの時には原題の和訳「ロシアより愛をこめて」と改題されていましたね。危機一髪の【髪】が【発】になっているのはタイトルを付けた水野晴郎氏の洒落。間違っていると文句を言った国語学者がいたとかいなかったとか。
因みに、「007」シリーズのベストは本作と思っております。
第11位 子猫物語(1986年日)
猫が物理的に一番活躍しているのが本作でございます。何しろ、子猫物語というくらいで、最初から最後まで出ずっぱり。名前はチャトランでしたか。
上の「三匹荒野を行く」と同じセミ・ドキュメンタリーですが、動物学者の畑正憲さんが監督をしただけに、映画としては何ということもないのでした。尤も名前だけの監督かもしれませんがね。
第12位 戦場のアリア(2005年フランス=ドイツ=イギリス=ベルギー=ルーマニア)
今年の5月に観たばかりなので記憶も鮮明。
第1次大戦中、ドイツ軍とイギリス(スコットランド)=フランス軍の対峙する中立地帯で起こった奇蹟の中でどちらの兵隊からも愛された猫として登場、少ない出番の中で強い印象を残しました。言わば博愛の象徴みたいなものでしょう。
第13位 となりのトトロ(1988年日)
どうも失礼。これも変化球ね。猫バスは猫かって? うーん、やはり猫でしょう。猫バスは「不思議の国のアリス」のチェシャー猫を思い出させますし、本作自体も「アリス」(と「ピーター・パン」)の影響を受けた作品として僕は理解しております。ということで、「不思議な国のアリス」の代理も兼ねてこの辺りに挙げさせて下さい。宮崎駿が二本とは不公平だ? 作品のレベルが高いので無視したくないです。^^;
第14位 吾輩は猫である(1975年日)
日本代表としてもう一本。僕の好きな夏目漱石の余りにも有名な長編第一作を、これまたご贔屓監督・市川崑監督が映像化した作品。
正直に告白すると猫の記憶は殆どなくて、主人公の苦沙弥(くしゃみ)先生を演じた仲代達矢の髭ばかりが思い出される。名前のない猫は結構呆気ない死に方をするんですよね。
第15位 キャッツ&ドッグス(2001年米)
「スチュアート・リトル」があるので、擬人猫はもういいかなと思いましたが、14本で止めるのもどうかと思いましてね。仲の悪さの象徴もである犬猫の対立関係をスパイ映画もどきに描いているので、楽しめる人には楽しめるでしょうといったレベルです。
といった次第で、猫が題名に付いた作品では「仔猫をお願い」が思い出されましたが、ちょっと弱くて物足りず、文字通りの「猫」や「猫に裁かれる人たち」は未見なのでどうにもなりません。
皆さん、例のごとく「あれがない、これがない」と文句を付けにお寄りくださいね。案外重要なのが抜けているかもしれません。

この記事へのコメント
・・・・ダメ・・ですよね。(笑)
さてもさてもきょう2度目の『お誕生日おめでとう!!』
を言わせて下さいませな。何度でもいいですよねっ^^
冒頭に拙ブログのご紹介までしていただきまして
(あっ、「三匹荒野を行く」にもでしたね・笑)
ありがとうございます。♪
やはりプロフェッサーと私には何かテレパシーが
あるのですね、やっぱり・・・実はきょう「猫町」という
版画+アニメ=画ニメのDVDを買って帰ったところ、
プロフェッサーのこの“猫が活躍~”記事に逢いましたの。
ブラボー!変化球の化け猫映画「怪談佐賀屋敷」っていうのが
正式名なんですね。(ひとつ、お勉強^^)でも怖~~い;;
つづきますの。
つい最近記事UPしたルコントの「タンゴ」でのノワレ判事が
サンドリーヌと呼んでいた子猫。
E・クストリッツアの「黒猫・白猫」。
アニメですが「おしゃれキャット」。
猫ばかりの擬人化ですが名作「銀河鉄道の夜」。
リプリーと逃げた「エイリアン」での茶トラの猫ちゃん。
私が愛してやまない「第三の男」での
暗がりにたたずむハリーの足元にすりすりする猫。
そして、
プロフェッサー、これをお忘れじゃありませんこと?
トリュフォーの「アメリカの夜」でのほら~用意してあった
猫がまったく役に立たなくて、スタッフが連れてきた
管理人の猫ちゃんの“名演技”!!(笑)
あのシーン、大~~好き!♪
ルネ・クレマンの『危険がいっぱい』はジェーン・フォンダのキャラクターそのものが猫(ザ・キャット)でございました。
ところで、もすけくんは、運動してるんですか?身体が重そ。
それから、オカピーさん、ご生誕記念日、おめでとうございました。今後も益々、切れのある映画レビュー期待しています。
では、また。
我が家では「もすけ君画像」で「可愛い~!」の輪唱となりました♪
「怪談佐賀屋敷」のタイトルに「おお~!」の歓声を上げたのは私一人でございましたが(笑)
今回のプロフェッサー選、「スチュアート・リトル」を除いて観ております。この中で思い浮かんだのは「ハリーとトント」を筆頭に半分くらい^^;
とにかく、たくさん猫が登場する猫主役映画といえば、ロシア映画の「こねこ」。サーカス団の猫たちが大挙出演しております!
男映画で攻めますとジョン・ウェインの「勇気ある追跡」と「オレゴン魂」にはジェネラル(将軍)という名の茶トラ猫が堂々たる風格で登場します。これが実に我が家の「ちゃん太郎」にそっくり!(笑)
ヒルの「ストリートファイター」では、ブロンソンが子猫にご飯をあげますし、オルトマンの「ロング・グッドバイ」でもグールドが猫にご飯をあげますね。寡黙で孤独な男と猫は、相性が良いようです。
他では「ヤング・ゼネレーション」で、イタリアかぶれの主人公が猫に付けた名前が「フェリーニ」でした(笑)
猫かぁ・・・猫が活躍といえば、私の中では「魔女の宅急便」が真っ先に浮かんできました(笑)
「猫の恩返し」なんてのもありましたが、それよりは、「耳をすませば」のバロンとともに空を飛ぶシーンは好きです。ムタが電車や塀の上を移動するシーンも好きだったなぁ。
ジブリ作品には猫を効果的に使っているものって多いのかもしれませんね。
今度は猫ですか。明日24日、ゆっくり読ませていただきます。これってやりだすとはまりませんか?私自転車の時って、いっつも考えてましたもの。猫…私も考えよ。Jiji姉も優様も猫飼ってられますものね。話が弾みますね。明日またゆっくりコメント入れさせていただきます。まずはHAPPY BIRTHDAY!いつまでもお元気で!これからもよろしくお願いいたします。
パリの下町を舞台にした、なかなか面白くて素敵な作品です。
ああ、猫、猫、明日通勤電車の中できっと私ムキに名って考えるんだろうな。
>テレパシー
そうでしょう?
何か面白い繋がりが多いですよね。
>怪談佐賀屋敷
化け猫映画もいっぱいありますが、入江版の第一作ということで。
調査したら鍋島騒動は17回も映像化されているそうで、隠れた人気素材だったのに驚きました。へぇ~てなもんです。
多分4,5本は観ていると思います。結構好きなんです、日本のお化け映画。^^;
こちらも続きます(笑)。
大俯瞰のオカピー節炸裂、猫は忘れました。とほほ。
>「黒猫・白猫」
出てきましたが、個人的に今一つ。すみません。
>「おしゃれキャット」
おお、懐かしい!
同じ頃「フリッツ・ザ・キャット」というアニメもあり、こちらは浮んだけど未見なので挙げられず。
>「銀河鉄道の夜」
ノンノン、本来人間でやるべきところを見かけだけ猫にしたのよ~ん。だから擬人化ともちょっと違うような?
良い映画だったけど、ここに入れるのは猫バス以上に変。^^
>「第三の男」「エイリアン」
あはは。忘れておった。まあ良いか。
>「アメリカの夜」
トリュフォーはどうも忘れるのお。彼の演出が好きだから、演出ばかり観てしまうんですよね・・・と言い訳しておきます(笑)。
色々と思い出させてくれて有難うございました。
この企画の良いところは、足りないところを他の方が気軽に補ってくれること。頭の体操にもなって面白いので、変化球企画も交えて一月に一回くらいはやりたいと思います。
viva jijiさんもいずれTBできるような記事を是非お書きになってください。
朝の5時です。頭が痛くなってきました。もう限界です。
早い人はもう起きる頃です。^^;
私は今から眠ります。
申し訳ないですが、今日の午後にでもレスさせてください。
今日新しいノートパソコンが来るので、もしかしたらそちらで書けるかも。^^
“猫”で最初に浮かんできたのは、chibisaruさんと同じく「耳をすませば」。雫ちゃんをあの彼氏の工房に案内する、ムーンというまるまる太った猫。電車の中でも、人間に混じって窓から外を眺めている姿が浮かんできました。^^
そして、嬉しかったのが優さんと同じく“化け猫”。
子供の頃にテレビで見たんですが、アレは恐かったですねぇ。行燈の油を舐めるのは“ろくろ首”と思ってましたが、確かあの化け猫も舐めてましたよね。
口の裂け具合やら、両手をかざして威嚇する姿。クルクルとバック転はするし、天井には張り付くし、しばらく夜中に目をつむると思い出して恐かったです。
遅れてしまいましたが、『お誕生日おめでとうございます』コメントをば。これからの一年が、プロフェッサーにとって実り多い良き一年でありますように。もすけ君にもよろしくお伝えください。
あ、レスは結構ですからね(^_-)-☆
しかしまあ、7月生まれの先輩ブロガーさんが多いですねえ。優一郎先生もそうですし。関係ないですが、うちの次男も7月に腹から引っ張りだしました(エイリアンかい)。
猫企画!これはいい!拙館でも考えさせていただいていいでしょうか?他にも思いつかれる方が多そうなので、バトン化するやもしれませんね(笑)。
何を仰います。
「スコルピオ」はリアルタイム(公開は73年だったはず)で観てます。しかし、34年も前ですし、すっかり忘れました。^^;
♪もすけは木を切る~
わけはなくて、運動不足が甚だしい。余り外に出さないので、ご機嫌になってひっくり返っているところを写真に撮りました。実際にはちょっと肥満といった程度ですよ。^^
ご挨拶、どうも有難うございました。良い映画を観られれば長生きが出来るでしょう。そうでない時は猫に憑依して化けて出てやります(爆)。
もすけよ、評判良いぞ~、良かったね。
>「怪談佐賀屋敷」
こちらもUPも評判宜しいですね。血をなめる場面などぞっとしました。
50~60年代は天下の美人女優・大物女優も、年をとると怪奇ものに出演するのが相場だったような時代ですね。ハリウッドのベティ・デーヴィスやジョーン・クロフォードのように。
「こねこ」は観ていないのですが、その他の作品についてはよく憶えていらっしゃいますね。凄いなあ。私は大俯瞰またはこ巨視的に捉える癖があるので、意外と細かい点が抜けていたりします。
ジョン・ウェインの西部劇シリーズにも出ていましたか。「ストリートファイター」に「ロング・グッドバイ」か。久しく観ていませんなあ。
優一郎さんこそ、やるべき企画ですぞ。顕微鏡のような(?)記憶力ですね。
どうも有難うございます。
真夏の盛りに生まれたのに、暑さに弱いです。^^;
>「魔女の宅急便」
そうでしょ、そうでしょ。DVDも持っているけど、3度しか観たことがない。
>「耳をすませば」
うわーっ、大失敗。
企画を決めた時には頭に浮んだのに、メモに書き下ろす時に洩れてしもうた! 「キャッツ&ドッグス」なんてどうでも良いから、後で本文を書き換えても宜しいでしょうか。
どうも有難うございます。
シュエットさんもまたお書きになってください。
>「猫が行方不明」
「ロシアン・ドールズ」でトリュフォーみたいだと注目したセドリック・クラピッシュの作品ですね。私はルネ・クレールの映画を観るみたいだと、結構ゴキゲンになった記憶がありますが、しかし、出てこなかった。題名に「猫」が付いているのに。すみません。
<活躍>は印象的という意味なので、ほんの僅かの登場でも良いんです。「ライフ・イズ・ミラクル」はタイトルが気になっているのですが、まだ観ていないです。猫に注目してみてみましょう(笑)。
では、また後でお寄りください。
どうも有難うございます。
優一郎さんとたったの三日違いだったとは、驚きましたねえ。^^
>耳をすませば
これを落とすとは、忸怩たる想いです。ちょっとボケたかな。
あとでそ~っと差し替えておきます。^^;
化け猫だって、その前にきちんと猫が出ているわけでして。勿論化けてからも猫は猫。
思った以上に大きな反響(笑)だったので出した界がありました。
僕らの子供時代はすれていないから、純粋に怖がりましたよね。今の小学生は「呪怨」を観ても怖がるかな?
レスは良いと仰られても挨拶ぐらいは返さないといけません。
7月生まれのおチビさんを立派な映画ファンにしてくださいませ。^^
>記事
バトンではないですが、どうぞ持ち帰ってください。こちらから記事化をお願いしたいくらいです。
おチビちゃんに宜しく。^^)ゞ
「黒猫・白猫」は映画が今一つだったというより、猫の印象が今一つだったということです。^^;
「ライフ・イズ・ミラクル」は犬猫に要注目ですね。^^)ゝ
カウリスマキの作品にそんなに犬が出てきましたっけ。どうもいかんなあ。そんなに昔でもないのに結構忘れている。
は~い、お待ちしております。^^
自転車に続いて「猫」ですか!
またまた面白そうですね。
「猫」が印象深いのは007シリーズですね。(わたしがこのシリーズを選ぶのは意外ですかね(^^))いつもチンチラとかシャムネコとか出てきませんでしたか?
特に覚えているのは「ダイアモンドは永遠に」かな?
それから「ナポレオンソロ」にも猫出てきて、基地?がバクハツするって時に猫がめちゃくちゃ暴れて次のシーンでは悪党の腕からいなくなってたってことを覚えております(実はあいまいですが・・)
猫が活躍するといえば、「ミート・ザ・ペアレンツ」や「ベイブ都会へ行く」なんか、みんな名演技を披露してくれていますね。
あと「メン・イン・ブラック」も猫が重要な役どころでした。
ペンダントがカギ!でしたよね。
それからムツゴローさんの「子猫物語」ですかね~。
あの頃すごいブームでしたからね~。チャトランが何匹もいるんだよって話はこども心にショックでしたわ~(苦笑)
(なめ猫なんてのもあった!あれ、なんかすごく嫌いでした)
「ペットセマタリー」は3度ほど借りてきてますが、いまだに観ることができずにいます。(涙)
どうも有難うございます。プレゼントもしっかり受け取りました。(_ _)
>007
はい、意外です(笑)。というのは嘘ですから。
今度わが「007」コレクションでチェックしてみようかな。
記憶は案外いい加減だから。ペルシャ猫など一回も出ていないかもしれない。^^; シャム猫に思えてきました。
「ナポレオン・ソロ」とは今となると実にシブいですね。映画版は大体見たのですが、どうだったかな。
「ミート・ザ・ペアレンツ」には確かに。「2」でもしっかり活躍してトイレで大騒ぎになりました。
「メン・イン・ブラック」・・・オリオン君ですね。言われるまで忘れていましたけど。^^;
「子猫物語」のチャトランにはそんな話もありましたっけ。その何年か前に「キタキツネ物語」というのもありましたね。
「ペット・セメタリー」はどうにも後味の悪い作品で、一度見ればもう御免です。どうして借りるかなあ(笑)。
&お誕生日おめでとうございます♪
わたしもオカピーさんの9日前に誕生日でした。
もすけくん、たまらんですねー。かわいい上に毛色も美しいですね。
ところでわたしも「猫が行方不明」ですね。
あとは「ロング・グッドバイ」、「オースティン・パワーズ」(007のパクりですもんね。毛のない猫が出てきます)です。
さらっとみなさんのコメントを読んだだけですのでダブっていたらごめんなさい。
ちのさんも7月の同士でしたか(笑)。
私は暑い盛りに生まれたのに暑さに弱く、遂にエアコンを買ってしまいました。でも地球の為になるべく使わないようにしています。偉い!(笑)
かよちーのさんはどうですか?
>毛色
もすけは栄養満点ですからね。もう一匹のメス猫・タビと違って、餌を探し出して食べる積極タイプ。
「猫が行方不明」と「ロング・グッドバイ」は二票です~。
「オースティン・パワーズ」はパロディですからね。
暇があったら映画に出てくる猫の種類調べたいですね。嘘だぴょ~ん!
フクロウとは珍しい素材ですね。
>梟が出る映画
了解致しました。
しかし、大体網羅ているような感じですね。
>ふくろうの河
良さそうなんですが、未見なんです。
学生時代に自主上映でよくかかっていましたが、結局見られず終い。DVDかビデオになっているでしょうか。
持っているDVDを観ようかなと手に取ったのが「レディ・キラーズ」。
ネコが出て来てました、そういえば。
どうもありがとにゃん(猫だけに)。
「レディ・キラーズ」の猫は・・・活躍と言えるかもしれませんね。死体の指を船に落としたはずですが、結構気が利いていました。
そのうちまとめて、皆様が教えてくれた映画として紹介しますね。
『まさかの未来 -TSマークの願い-』
を忘れないでください。
『怪談佐賀屋敷』が時代劇の化け猫ものなら
このビデオは現代劇の化け猫ものです。
余談になりますが、『佐賀屋敷』というと我が地元に佐賀市近辺で見かける家のような家が一軒建っています。
普通の映画ではないようですね。
どうも知らないと思った^^;
自転車関係の教材ビデオですか?
何しろ40年も自転車に乗っていないので、昨今の自転車交通事情はとんと解りませんのです。
>我が地元
滋賀県と佐賀県という地名も似ていますね^^ゝ
>滋賀県と佐賀県という地名も似ていますね^^ゝ
書き忘れましたが、我が地元の釣り船屋さんの苗字も鍋島さんです。
これについては『鍋島の琵琶鱒』で検索すると出てくる
プロフィール - ビワマス‖釣り‖トローリング‖奥琵琶湖フィッシング ...
をご覧ください。
釣り船屋さんが鍋島さんということで、もし家が例の『佐賀屋敷』?だったら、URLのような化け猫が出てくるボートレースのCMのようなビデオを作って、このホームページに掲載してほしいです。
ボートの上で踊るビデオだとベタベタなので、『怪談佐賀屋敷』にあやかって例の『佐賀屋敷』の前で化け猫たちが釣り竿持って踊る、『快談佐賀屋敷』なる現代版の化け猫ビデオを作って、釣り船屋の宣伝を兼ねて全世界に広めてほしいところです。
関係ないけどオカピーさん、もしビワマス釣りのガイドをしてもらいたいのでしたら、釣り船屋さんが鍋島さんのホームページの「お問合せ」に書いている電話番号に電話して予約してください。
この映画「ハリーとトント」は、人間の孤独と自由という、人生の深淵を客観視して描いた秀作だと思います。
この映画は、アメリカ映画が得意とする、ある人間の旅を描いた物語ですが、これはアメリカン・ニューシネマのような若者の旅ではなく、72歳の老人の物語です。
長年住み慣れたニューヨークのマンハッタンのアパートのビルの取り壊しにより、市から立ち退きを強いられた主人公の元教師のハリー(アート・カーニー)は、ニューヨークの郊外に住む長男の家に居候するのがいたたまれなくなり、愛猫のトントを連れて、長女のシャーリー(エレン・バースティン)の住むシカゴへ、更に次男のいる西海岸のロスへと旅をして行きます。
このように、妻に先立たれた一人の老人が、既に自立した二人の息子と一人の娘の家に立ち寄りながらも、孤独だが自由な生き方を選んで、愛猫トントと共にニューヨークからロスまでの大陸横断の旅を続けて行く物語ですが、このドラマの底に流れているものは厳しいものがあります。
しかし、ポール・マザースキー監督は、この映画の製作意図を、当時の社会的な世相をもとに、「この映画は、悲観的な社会に関する楽観的な意見とでも言うべきものだ。世の中は確かに悪くなっている。だがユーモアや笑いの要素を除いて僕の作品は成立しない」と語っていて、精神も肉体も若いハリーという老人と、彼が触れ合う人々を優しく温かい眼差しで見つめ、しみじみとしたタッチで描いていると思います。
若いヒッピーの女の子、ボケてしまった昔の恋人、魅力的な若い娼婦、留置場で一緒になった老インディアンといった人々との出会い、そしてシネマ・モビルという画期的な方式で即物的に撮影した、アメリカの田舎の風物のあれこれが、このハリーという精神的に若く、しかも毅然とした老人の目を通して、そして猫への語りかけという斬新な手法で、コミカルに明るくスケッチ風に描いていて、ポール・マザースキー監督の演出テクニックの冴えに酔いしれてしまいます。
本来この映画の持つ、ある意味,深刻な老人問題は、ハリウッドのエンターテインメント映画としては、この映画が描くような喜劇調でしか映画化し得ないのかも知れません。
しかし、この映画は喜劇調と言っても、"人間の孤独と自由という人生の深淵"を、客観視した鋭さを秘めていると思います。
この映画の公開当時、日本の小津安二郎監督の、いわゆる"心境映画"との共通性を指摘されたそうですが、しかし、小津映画の"諦観"とは違って、老齢にもかかわらず、精神は青年の持つ若々しい生命力を失わない、小市民の突き抜けた明るさを、この映画は持っていると強く感じます。
そして、ポール・マザースキー監督が、「この映画には別に深い意味はないが、もし何かが描かれているとすれば、それはあらゆる年齢層の人々に受け入れられる人生の姿というものを描きたかった」と語っている裏には、老人問題についての鋭い社会批判を秘めているように思います。
この映画で主人公のハリーを演じたアート・カーニーは、この映画の撮影時、57歳とこの役よりずっと若かった訳ですが、孤独だが生き生きとヴァイタリティに溢れた老人を淡々と演じていて、実に見事でした。
彼は舞台やTVショーに出演した事があり、この映画の前にも端役で映画に出演したりしていましたが、初めての主演でいきなり1974年度の第47回アカデミー賞の最優秀主演男優賞の受賞という快挙を成し遂げたのです。
併せて、同年のゴールデン・グローブ賞の最優秀主演男優賞(コメディ/ミュージカル部門)も受賞しています。
この第47回アカデミー賞の主演男優賞の候補の顔ぶれがとにかく凄くて、「チャイナタウン」のジャック・ニコルソン、「ゴッドファーザーPARTⅡ」のアル・パチーノ、「レニー・ブルース」のダスティン・ホフマン、「オリエント急行殺人事件」のアルバート・フィニーという錚々たる演技派俳優を抑えて、最優秀主演男優賞を受賞したのですから、いかに、この「ハリーとトント」でのアート・カーニーの演技が素晴らしく、絶賛されていたのかがわかります。
>「ハリーとトント」
>アメリカ映画が得意とする、ある人間の旅を描いた物語
アメリカのロード・ムービーは本当に良いものが多いですよねえ。
近年日本にもぼちぼち出てきましたが、作られる本数は少ない。国土が狭いせいもありますかね。
>しみじみとしたタッチで描いていると思います。
今でもインディ映画には見られますが、メジャー映画がターゲットをどんどん低年齢化しているので、こういう映画はもう期待できない。
映画文化は末期の悲鳴を上げていると思います。
>日本の小津安二郎監督の、いわゆる"心境映画"
そう言われてみると、「ハリーとトント」は、「東京物語」の元ネタとなったアメリカ映画「明日は来らず」のおよそ40年後のヴァリエーションという気もしますよ。