映画評「2番目のキス」
☆☆☆(6点/10点満点中)
2006年アメリカ映画 監督ピーター・ファレリー、ボビー・ファレリー
ネタバレあり
「25年目のキス」があり、「50回目のファースト・キス」があり、50÷25=2ということではあるまいが、今度は「2番目のキス」ときましたドリュー・バリモア。「チャーリーズ・エンジェル」シリーズによりトップ・クラスの高額ギャラ女優になったものの、どうもいま一つ魅力覚えず。
2003年のボストン、レッドソックス・ファン歴23年の数学教師ジミー・ファロンが、引率先で知り合ったキャリア・ウーマンのドリューにモーションを掛け、初デート前に食当たりを起した彼女を甲斐甲斐しく面倒をみたことからカップルの出来上がり。
が、熱烈な野球ファンの相手は同好の女性ではないと務まらないのは常識で、翌年本格的にスタートした二人の仲もレッドソックスの調子に見事に一致して乱高下、チームが地区優勝を逃した頃には修復も難しい状況になる。
2004年にボストン・レッドソックスが【バンビーノの呪い】を86年ぶりに打ち破った事実をベースにこしらえられたロマンティック・コメディー。
高校時代からの松井秀樹ファンであり、それ故にヤンキーズを応援している僕が同じ地区のライバルであるレッドソックスPR映画のようなこの作品を楽しむことができるはずがない、なんてことは言いません。寧ろ松井がソロ・ホーマーでダメ押し点をあげる実況まである(この試合の劇的な展開は全くの架空)のは日本の映画ファン向けかいなと思えて微笑ましくもあるが、それだけで★を増やすのもちょっと都合が悪い。
事実、ロマンスとしては野球場の場面が多すぎて些かバランスを欠いているし、レッドソックスの調子に合せて二人の恋模様が変化する図式が余りに見え見えなので、チームのワールドシリーズ制覇を知っている人にはかなり興醒めとなる。
しかし、映画は先が見えたらオシマイというわけでもなく見せ方次第で評価も変わる。とりあえず、一番大事な幕切れは詰まりながらもセンター前ヒットといった感じですかな。
僕が観たハリウッド映画の中で日本人大リーガーの名前を聞いたのは野茂に次いで二人目。イチローは日本映画だけで、ハリウッド映画では聞いていないが、未見の作品の中に既に出ているとは思う。
「恋のワイルド・シング」ならぬ「恋のワイルド・カード」ですな、こりゃ。
2006年アメリカ映画 監督ピーター・ファレリー、ボビー・ファレリー
ネタバレあり
「25年目のキス」があり、「50回目のファースト・キス」があり、50÷25=2ということではあるまいが、今度は「2番目のキス」ときましたドリュー・バリモア。「チャーリーズ・エンジェル」シリーズによりトップ・クラスの高額ギャラ女優になったものの、どうもいま一つ魅力覚えず。
2003年のボストン、レッドソックス・ファン歴23年の数学教師ジミー・ファロンが、引率先で知り合ったキャリア・ウーマンのドリューにモーションを掛け、初デート前に食当たりを起した彼女を甲斐甲斐しく面倒をみたことからカップルの出来上がり。
が、熱烈な野球ファンの相手は同好の女性ではないと務まらないのは常識で、翌年本格的にスタートした二人の仲もレッドソックスの調子に見事に一致して乱高下、チームが地区優勝を逃した頃には修復も難しい状況になる。
2004年にボストン・レッドソックスが【バンビーノの呪い】を86年ぶりに打ち破った事実をベースにこしらえられたロマンティック・コメディー。
高校時代からの松井秀樹ファンであり、それ故にヤンキーズを応援している僕が同じ地区のライバルであるレッドソックスPR映画のようなこの作品を楽しむことができるはずがない、なんてことは言いません。寧ろ松井がソロ・ホーマーでダメ押し点をあげる実況まである(この試合の劇的な展開は全くの架空)のは日本の映画ファン向けかいなと思えて微笑ましくもあるが、それだけで★を増やすのもちょっと都合が悪い。
事実、ロマンスとしては野球場の場面が多すぎて些かバランスを欠いているし、レッドソックスの調子に合せて二人の恋模様が変化する図式が余りに見え見えなので、チームのワールドシリーズ制覇を知っている人にはかなり興醒めとなる。
しかし、映画は先が見えたらオシマイというわけでもなく見せ方次第で評価も変わる。とりあえず、一番大事な幕切れは詰まりながらもセンター前ヒットといった感じですかな。
僕が観たハリウッド映画の中で日本人大リーガーの名前を聞いたのは野茂に次いで二人目。イチローは日本映画だけで、ハリウッド映画では聞いていないが、未見の作品の中に既に出ているとは思う。
「恋のワイルド・シング」ならぬ「恋のワイルド・カード」ですな、こりゃ。
この記事へのコメント