映画評「ファイナル・デッドコースター」
☆☆★(5点/10点満点中)
2006年アメリカ映画 監督ジェームズ・ウォン
ネタバレあり
死ぬべき運命にある者は必ず別の形で死ぬことになるという発想にミステリー趣味を加えたところに新味があって面白かったのが第1作。続編は余りに小細工しすぎて<運命>即ち<死神>が姿の見えないジェイソンに見えてきて些か興醒めしたが、この第3作は前2作とは人物上の繋がりを一切排しての仕切り直しである。
監督は第1作のジェームズ・ウォンで、グレン・モーガンと共同で脚本も担当している。
第1作の飛行機事故に代って今度はジェットコースター事故を免れた女子高校生メアリー・エリザベス・ウィンステッドが生き残った生徒たちの次々と怪死するのに遭遇、同級生のライアン・メリマン君の言葉から他の生存者も決められた順番通りに死ぬことになることに気付き、彼と一緒に阻止しようと悪あがきをするのだが、結局次々と怪死を遂げる。
新味のあった第1作の設定変更なので、同作を観ていないと仮定すれば結構楽しめたのではないかと思うが、残酷味を増していて余り良い気持ちはしない。
それはともかく、水分を帯びた電気の悪戯が二回も絡んで来ているし、何かに貫かれたり潰されたりの繰り返しで殺し方に曲がないのは困ります。
「13日の金曜日」のジェイソンや集団ゾンビ、そして本シリーズの死神のように対峙する者に絶対的な力があるのはサスペンスとしては逆に難点となる。僕みたいな諦めの良い人間は途中で「煮るなり焼くなり、どうぞお好きなように」という気持ちになって全く冷や冷やしなくなってしまうのだ。
作者は第2作の日本でのタイトルが「デッドコースター」と知ってこの話を思いついたのかも。
2006年アメリカ映画 監督ジェームズ・ウォン
ネタバレあり
死ぬべき運命にある者は必ず別の形で死ぬことになるという発想にミステリー趣味を加えたところに新味があって面白かったのが第1作。続編は余りに小細工しすぎて<運命>即ち<死神>が姿の見えないジェイソンに見えてきて些か興醒めしたが、この第3作は前2作とは人物上の繋がりを一切排しての仕切り直しである。
監督は第1作のジェームズ・ウォンで、グレン・モーガンと共同で脚本も担当している。
第1作の飛行機事故に代って今度はジェットコースター事故を免れた女子高校生メアリー・エリザベス・ウィンステッドが生き残った生徒たちの次々と怪死するのに遭遇、同級生のライアン・メリマン君の言葉から他の生存者も決められた順番通りに死ぬことになることに気付き、彼と一緒に阻止しようと悪あがきをするのだが、結局次々と怪死を遂げる。
新味のあった第1作の設定変更なので、同作を観ていないと仮定すれば結構楽しめたのではないかと思うが、残酷味を増していて余り良い気持ちはしない。
それはともかく、水分を帯びた電気の悪戯が二回も絡んで来ているし、何かに貫かれたり潰されたりの繰り返しで殺し方に曲がないのは困ります。
「13日の金曜日」のジェイソンや集団ゾンビ、そして本シリーズの死神のように対峙する者に絶対的な力があるのはサスペンスとしては逆に難点となる。僕みたいな諦めの良い人間は途中で「煮るなり焼くなり、どうぞお好きなように」という気持ちになって全く冷や冷やしなくなってしまうのだ。
作者は第2作の日本でのタイトルが「デッドコースター」と知ってこの話を思いついたのかも。
この記事へのコメント