映画評「ゲット・リッチ・オア・ダイ・トライン」

☆☆★(5点/10点満点中)
2005年アメリカ映画 監督ジム・シェリダン
ネタバレあり

白人ラッパー、エミネムの伝記を自身の主演で映像化した秀作「8 Mile」と同じスタイルの伝記映画で、こちらは黒人ラッパー“50セント”の半生を彼自身の主演で描いている。タイトルは彼のデビュー作による。

8歳の時に麻薬ディーラーの母親を殺害された少年は自らディーラーとしてのし上がっていくが、服役した時にラッパーになろうと改心、グループの暴力的な妨害をかいくぐって成功する。

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IMDbの評価が3.6と極めて低いのは、彼(別名で進められている)の成功を裏打ちするだけのきちんとした描写の積み上げがないこと、本人をの演技の拙さと魅力不足といった理由かもしれないが、ジム・シェリダンのタッチに限ればなかなか良いと思う。
 特に序盤の強盗場面での緊張感の醸成、刑務所での全裸格闘のドライな処理とパンチ力に見るべきところがあるのと、麻薬取引を巡る部分に風俗映画的な面白さがある。

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確かに、サクセス・ストーリーとしては妨害するギャングをやっつけたら即スーパースター・・・といった感のある中抜け的で粗雑な展開に大いに物足りなさを覚え、そもそも音楽としてのラップには殆ど興味がない上に彼の音楽的才能に疑問が付きまとう。
 因みにラップは寧ろ文学と思っている私であります。

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  • ゲット・リッチ・オア・ダイ・トライン

    Excerpt: Get Rich or Die Tryin' (2005年) 監督:ジム・シェリダン 出演:カーティス・“50セント”・ジャクソン、アドウェール・アキノエ-アクバエ ラッパー“50セント”の半生を.. Weblog: Movies 1-800 racked: 2008-02-14 01:03