映画評「GOAL!2」

☆☆★(5点/10点満点中)
2007年イギリス=スペイン=ドイツ映画 監督ジャウム・コレット=セラ
ネタバレあり

FIFA(国際サッカー連盟)公認のサッカー映画ということで話題に上り、僕も素直な作りに好感を持った「GOAL!」の正真正銘の続編だが、監督はジャウム・コレット=セラに変わっている。

前作で英国ニューカッスルの有力フォワードになったクノ・ベッカーが恋人アナ・フリエルと婚約して公私とも絶好調になっているところから始まるが、そこへスペインのお馴染レアル・マドリードへの移籍が決まる。スター軍団だけにそこで如何に芽を出すかというのが最初の関門で、スーパーサブとして決定力のあるところを見せ、ニューカッスル時代の先輩である不調のアレッサンドロ・ニヴォラに代って先発を勝ち取るが、その試合でレッドカードの一発退場の反則を犯し、そこから彼には悪いことばかりが続く。

というサッカー選手としての動静ばかりでは能がないということで、前作同様私生活の模様も重点的に織り込まれているが、前回に比べると些かぎこちない。
 婚約者が彼がスペインへ行くことにあれほど躊躇するようではスポーツ選手の<人生の伴侶>として甚だ心許ない為に感情移入しにくく、スペインに彼の見も知らぬ母親がいて再会を果たす、という展開が作為的すぎて感心できないのである。彼自身の不運もあそこまで極端に集中させずもう少し散らした方が観客としては楽しめたであろう。

見どころはやはり試合風景で、ベッカーの場面は映画用に取り、恐らく本当の試合から撮ったものと思われる他の選手の映像と合成されている。当然のことながらベッカーの場面は必ず近景となって全体の流れの中に入って来ないが、合成は大変良く出来ていて極めて自然。こちらは上出来でした。

レアル・マドリード宣伝映画。

この記事へのコメント

シュエット
2008年05月19日 21:49
>素直な作りに好感を持った「GOAL!」
私も「GOAL」は青年の純真さが素直にいいなって思った作品でした。ので続編は見るのはちょっと避けて、今回の放映はまだ観てないんですけど、監督は代わったんですね。P様のレビューでちょっと減点部分を頭にいれて、ちょっと見てみようかな…。
オカピー
2008年05月20日 00:05
シュエットさん、こんばんは!

>GOAL!
映画としては素朴で大した取柄はなかったですが、そこが却って良かったわけです。
今回は私生活部分で若干の色気が出たような気がします。

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