映画評「ライアンを探せ!」

☆☆(4点/10点満点中)
2006年アメリカ映画 監督スティーヴン・“スパッツ”・ウイリアムズ
ネタバレあり

ピクサーは素晴らしい作品を連発しているが、その配給元ディズニーの自社作品は全く奮わない。

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動物園の子ライオンのライアンが動物移送用のコンテナごと海外へ連れ去られ、勇気など微塵もないのに勇気のあるふりをしている父ライオンが船を乗っ取り仲間のキリン、コアラ、ニシキヘビと共に追いかけてある島へ到着、ライオンを王座から追い出そうと企むヌーと対決する。

「マダガスカル」と「ファインディング・ニモ」と「アイス・エイジ」を合わせたようなお話で、他作から“拝借する”のは芸術でも文化でも必要なことなので一向に構わないが、家族再生、勇気発揮などというカビの生えそうなテーマを特別なアングルもなしに見せられてはがっかりするしかあるまい。

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脚本グループは4人編成。船旅が絡むお話だから【船頭多くして船山に登る】と言いたいところだが、これだけ趣向に乏しいと動物絡みだけに【雁首を揃えた(だけ)】のほうが妥当な模様。台詞にばかり知恵を絞ったのだろう。

ライオンの子供がライアンか。ちとややこしい。

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