映画評「ライセンス・トゥ・ウェディング」

☆☆(4点/10点満点中)
2007年アメリカ映画 監督ケン・クワピス
ネタバレあり

ケン・クワピスはプロ野球で言えば二軍の投手で、「恋するジーンズと16歳の夏」ではたまたま一軍で起用されて6回を2点くらいに抑える好投をしたが、本作を観るとまた二軍に戻って貰わねばならない・・・そんな印象である。

結婚をすることになったジョン・クラシンスキー君とマンディー・ムーア嬢が、彼女の家が代々結婚式を行ってきた或る教会に申し込もうとするが、空いているのは3週間後のみで、その間牧師ロビン・ウィリアムズが彼らに課す結婚準備講座を受ける羽目になる。
 その課題とは、結婚まではセックスレスを通すこと、夫婦喧嘩の予行演習、大小便まで漏らす機械の赤ちゃんの世話、誓いの言葉を考え出すこと。

観客はコメディーを含めて殆どの作品について何が次に起こるかというサスペンスを楽しみながら観るのが通常だが、事前にどういうことが起こるか予想される結婚準備講座を眼目としているらしい本作の場合はそうした展開は暫く期待できない。
 勿論コメディーだから笑わせてくれればサスペンスはなくても問題とはならぬものの、課題をこなすこと、特にセックスレスの生活を耐え忍ぶ様子くらいでは大して笑えない。一番コミカルな部分である、機械の赤ん坊の双子に加えて本物の双子を抱えることになったデパートでの騒動は知恵が足りず空転している。

青年が誓いの言葉を書いていないことでマンディー嬢が怒って結婚式前日の予行演習の場から逃げ出してしまうのは結婚コメディーの定石的展開ながら作劇上首を傾げたくなるところで、夫々の課題で青年が大減点的行動を重ねていない為に些か唐突に感じられる。その前のドタバタが水増し的に思えてしまう所以。

お話が退屈な時は配役陣を眺めるに限るがこちらも些かパワー不足の感が否めず、一番手ロビン・ウィリアムズの演技もワンパターン気味ではなかろうか。

クワピス投手、外野手(脚本)のエラーで大量失点!

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  • 『ライセンス・トゥ・ウェディング』

    Excerpt: 皆さんこんばんは。今回は題名の通り映画『ライセンス・トゥ・ウェディング』についてです。まずはあらすじ。恋人ベン(ジョン・クラシンスキー)との結婚を決めたセイディー(マンディ・ムーア)だったが、幼い頃か.. Weblog: Coffee, Cigarettes & Music racked: 2019-05-14 22:04