映画評「28週後...」
☆☆★(5点/10点満点中)
2007年イギリス=スペイン映画 監督ファン・カルロス・フレスナディージョ。
ネタバレあり
僕はゾンビ映画やそのヴァリエーションにはねずみ算式に感染者が増えていく為に却ってサスペンスを感じられずに退屈してしまうので、良くても採点は標準(5点)に留まることが多い。敢えて言うなら、本作のようなヴァリエーションのほうが襲撃するのが<死体>ではないだけに興味を持って観られる。題名から想像がつくようにダニー・ボイル監督作品「28日後...」の続編。
英国、前作の騒ぎの中で生き残ったロバート・カーライルが地区の統制官となり、事件発生の28週間後海外にいる英国人の帰国計画により戻ってきた娘イモジェン・プーツと息子マッキントッシュ・マグルトンを迎えるが、二人は母親が死んだと聞かされて写真を取りに危険地域にある我が家に向い、そこに死んだはずの母親キャサリン・マコーマックを発見する。引き取られた彼女は軍医ローズ・バーンによって発症していない保菌者と確認されるが、その間に彼女と接触したカーライルが発症した為に安全地帯と思われていた地区が阿鼻叫喚の地獄と化す。
軍隊による一掃作戦の模様など僕が観たこの類の作品の中では比較的貧相でないのを買って採点は大盤ぶるまいをするが、四人がかりで作り上げた脚本のそそっかしさにがっくり。子供たちの軽率な行動は「さもありなん」で済ませられるものの、軍隊がいかに統制官とは言え専門家以外の者を保菌者に無防備に近づけさせるなんてことは到底考えられない。少なくとも軍医に「接触はするな」ことくらいを言わせておかなければならない。本編の全ての始まりであるわけだから、ここで完全に挫けてしまう。これ以降如何に努力しようと挽回不可能な大チョンボでござる。
そんなわけで、襲撃場面になると途端に甚だ落ち着きがなくなるカメラワークに文句を言う元気も出て来ない。それでも☆☆★を付ける僕は大甘と言われても仕方がないのだが。
始まり悪しければ全て悪し。
2007年イギリス=スペイン映画 監督ファン・カルロス・フレスナディージョ。
ネタバレあり
僕はゾンビ映画やそのヴァリエーションにはねずみ算式に感染者が増えていく為に却ってサスペンスを感じられずに退屈してしまうので、良くても採点は標準(5点)に留まることが多い。敢えて言うなら、本作のようなヴァリエーションのほうが襲撃するのが<死体>ではないだけに興味を持って観られる。題名から想像がつくようにダニー・ボイル監督作品「28日後...」の続編。
英国、前作の騒ぎの中で生き残ったロバート・カーライルが地区の統制官となり、事件発生の28週間後海外にいる英国人の帰国計画により戻ってきた娘イモジェン・プーツと息子マッキントッシュ・マグルトンを迎えるが、二人は母親が死んだと聞かされて写真を取りに危険地域にある我が家に向い、そこに死んだはずの母親キャサリン・マコーマックを発見する。引き取られた彼女は軍医ローズ・バーンによって発症していない保菌者と確認されるが、その間に彼女と接触したカーライルが発症した為に安全地帯と思われていた地区が阿鼻叫喚の地獄と化す。
軍隊による一掃作戦の模様など僕が観たこの類の作品の中では比較的貧相でないのを買って採点は大盤ぶるまいをするが、四人がかりで作り上げた脚本のそそっかしさにがっくり。子供たちの軽率な行動は「さもありなん」で済ませられるものの、軍隊がいかに統制官とは言え専門家以外の者を保菌者に無防備に近づけさせるなんてことは到底考えられない。少なくとも軍医に「接触はするな」ことくらいを言わせておかなければならない。本編の全ての始まりであるわけだから、ここで完全に挫けてしまう。これ以降如何に努力しようと挽回不可能な大チョンボでござる。
そんなわけで、襲撃場面になると途端に甚だ落ち着きがなくなるカメラワークに文句を言う元気も出て来ない。それでも☆☆★を付ける僕は大甘と言われても仕方がないのだが。
始まり悪しければ全て悪し。
この記事へのコメント
私も、空爆のシーンは質が結構高いと思いました。確かにダメな脚本ということがひしひしと伝わってくるような作品でしたね。もう少しちゃんとしたものを予想していたのですが・・・。