映画評「スピード・レーサー」
☆☆☆★(7点/10点満点中)
2008年アメリカ映画 監督アンディ・ウォシャウスキー、ラリー・ウォシャウスキー
ネタバレあり
「マッハGoGoGo」は僕が一番TVアニメを見ていた小学校下級生の時に見たが、本作は「マトリックス」シリーズで有名になったアンディとラリーのウォシャウスキー兄弟が映像化したアメリカ版CG大作。
本作のタイトルにもなっている“スピード・レーサー”が人名であると知って俄然嬉しくなった。何故なら、TVアニメの主人公の三船剛という名前が彼の乗るレーシング・カーのマッハ号やNo.5に因んだ洒落であったように、こちらも洒落になっているからである。
レーシング・カーのコンストラクターである父親(ジョン・グッドマン)の作ったマッハ号を操って躍進めざましい新進レーサーであるスピード(エミール・ハーシュ)の真の目標はレース中に死んだ兄レックスに追いつき追い越すことである。
ある時大手企業のローヤルトン(ロジャー・アラム)から契約を申し込まれるが、彼の狙いが八百長レースで自社や他社の株価を操作することにあると知って拒絶した結果、様々な妨害をすると脅迫される。自力でローヤルトンの鼻をあかそうと厳しいラリー・レースに参加、彼と契約していないレーサーX(マシュー・フォックス)やテジョ(Rain)と協力し合って勝利を目指す。
普段「カーアクションは実写で見せよ」と言っているが、本作の場合は、最初から実質的に実写映画であることを放棄して漫画的な見せ場を頗る漫画的に見せようという意図が明確なので勿論そんなことは言わないし、そう割り切って観ると結構見応えがある。周回レースの場面は子供時代に流行ったミニカーのサーキットを思い出させ興醒めだが、ラリーのシークェンスでは車が飛んだり、回転ノコギリが出てきたり、タイヤが自動でスペアタイヤに換えられたりマッハ号の特殊機能が次々と解り易く披露され、楽しめる。娯楽映画において具体的で解り易いのは大事なことだ。
ドラマとしても、死んだ兄と相似する弟の行動が家族愛絡みで対照的な結末を迎えるまで、レース・シークェンスの合間を縫って予想外にきちんと展開されている。人物のクロースアップを使って背景を次々と変えていく処理も注目していい。
出来栄えとは直接関係ないが、「マッハGoGoGo」のテーマ曲をモチーフにした曲が序盤から流れる辺りリアル・タイムでオリジナル・アニメを観た世代としてはご機嫌。
♪風もふるえるヘアピン・カーブ~
2008年アメリカ映画 監督アンディ・ウォシャウスキー、ラリー・ウォシャウスキー
ネタバレあり
「マッハGoGoGo」は僕が一番TVアニメを見ていた小学校下級生の時に見たが、本作は「マトリックス」シリーズで有名になったアンディとラリーのウォシャウスキー兄弟が映像化したアメリカ版CG大作。
本作のタイトルにもなっている“スピード・レーサー”が人名であると知って俄然嬉しくなった。何故なら、TVアニメの主人公の三船剛という名前が彼の乗るレーシング・カーのマッハ号やNo.5に因んだ洒落であったように、こちらも洒落になっているからである。
レーシング・カーのコンストラクターである父親(ジョン・グッドマン)の作ったマッハ号を操って躍進めざましい新進レーサーであるスピード(エミール・ハーシュ)の真の目標はレース中に死んだ兄レックスに追いつき追い越すことである。
ある時大手企業のローヤルトン(ロジャー・アラム)から契約を申し込まれるが、彼の狙いが八百長レースで自社や他社の株価を操作することにあると知って拒絶した結果、様々な妨害をすると脅迫される。自力でローヤルトンの鼻をあかそうと厳しいラリー・レースに参加、彼と契約していないレーサーX(マシュー・フォックス)やテジョ(Rain)と協力し合って勝利を目指す。
普段「カーアクションは実写で見せよ」と言っているが、本作の場合は、最初から実質的に実写映画であることを放棄して漫画的な見せ場を頗る漫画的に見せようという意図が明確なので勿論そんなことは言わないし、そう割り切って観ると結構見応えがある。周回レースの場面は子供時代に流行ったミニカーのサーキットを思い出させ興醒めだが、ラリーのシークェンスでは車が飛んだり、回転ノコギリが出てきたり、タイヤが自動でスペアタイヤに換えられたりマッハ号の特殊機能が次々と解り易く披露され、楽しめる。娯楽映画において具体的で解り易いのは大事なことだ。
ドラマとしても、死んだ兄と相似する弟の行動が家族愛絡みで対照的な結末を迎えるまで、レース・シークェンスの合間を縫って予想外にきちんと展開されている。人物のクロースアップを使って背景を次々と変えていく処理も注目していい。
出来栄えとは直接関係ないが、「マッハGoGoGo」のテーマ曲をモチーフにした曲が序盤から流れる辺りリアル・タイムでオリジナル・アニメを観た世代としてはご機嫌。
♪風もふるえるヘアピン・カーブ~
この記事へのコメント
これは、ものすごっく楽しかったです! 2回観ました。
マンガらしい感覚に沿って映画化しているのが最高です。
「マッハGoGoGo」の(実写)映画化と聞いていたので、戦々恐々として見始めましたが、序盤から実写映画を作るという意識を捨てて【マンガ】に徹しているのが解って、こちらも最初からその積りで観られたのが幸い、楽しめましたね。